ルックのエンデュランスロード765はどう評価されている?

ルックはフランスのスポーツ自転車ブランドで、カーボンフレームに特化した物作りで名を馳せています。

ロードバイク乗りの間には、「いつかはルック」などという言葉もあるくらいの高級メーカーです。

しかし、近年のラインナップにはリーズナブルな価格の完成車「765」が登場しており、グッと身近な存在になってきました。

そこで今回は、「765」の市場評価やインプレを確認してみましょう。

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ルックが世界的に高評価を受ける理由

ルックは、1951年にスキー用品の製造メーカーとして産声を上げました。

自転車部門では、スキー用品のノウハウを活かして開発された、業界初となる「ビィンディングペダル」で名を馳せました。

世界的なロードレーサーである「ベルナルド・イノー」がツール・ド・フランスを優勝した際に使用していたことで、一気に評価が上がりました。

また、1986年にフルカーボンフレーム車の製造を開始していますが、同年に世界初と言われているカーボンフレームがアメリカで発売されています。

そのため、ルックはカーボンフレームの走りともいえるメーカーであり、この先見の明が世界的に評価される点でもあります。

さらに、ルックは自社工場においてカーボン素材をフレームのチューブに仕立てることのできる、世界でも希少な技術の持ち主です。

そのため、一体型成型の「コンポジット」が全盛の時代に、チューブを1本1本繋いでフレームを製造する「ラグ」製法を行っています。

2018年のロードバイクはニューモデルの「785」、エアロロードの「795」「796」、エンデュランスモデルの「765」、そしてレースモデルの「695」となります。

ちなみに、全てカーボンフレームです。

ルックの765はエントリーモデルという評価

ルックのロードバイクは製品名が3ケタの数字で表されています。

百の位が年代、十の位がカーボン素材のグレード、一の位が製造方法を表しています。

年代は詳しい情報がありませんが、695が10年間販売を継続しているので、恐らく10年単位で変わっていくものと思います。

カーボン素材は「9」が最高なので、「8」と「6」は少し落ちると考えて良さそうです。

一の位の製造方法は、「5」がラグ製法、「6」が一体型のコンポジットで、ほとんどがラグ製法です。

そのため、今回のテーマである「765」は、カーボンの素材からしてルックの中ではエントリーグレードという評価になります。

765は長距離向けのエンデュランスモデルですが、衝撃吸収性に長け、前傾姿勢もきつくならない形状です。

そのため、エンデュランスモデルは比較的初心者に受け入れられやすいので、エントリーグレードになることが多いです。

ただし、エントリーグレードと言ってもカーボンフレームですから、完成車で30万円前後はします。

ルック765には2モデルある

ルック765には「OPTIMUM(オプティマム)」と「OPTIMUM RS」の2種類があり、RSはレーシー仕様になります。

エンデュランスモデルは勘違いされることも多いですが、元々はパリ~ルーベなどヨーロッパの石畳の上を走るレース用に開発されたものです。

そのため、快適さばかりが重視されているわけではなく、当然レーシーな要素があります。
それが強調されているのが、RSと考えて良いでしょう。

RSは同じコンポを搭載した完成車でも、ノーマル仕様より10万円以上高価です。

これはフレームの一部に高グレードのカーボンを配していたり、ホイールのレベルが上であるためです。

ただし、フレームのジオメトリは同じですので、大幅に性格が違うということでもありません。

評価としては、レースを目指すならRS、趣味のロングライドならノーマルといったところです。

また、RSはフレームセットの販売もあるので、自分好みのパーツをアッセンブルすることができます。

その意味でもRSはレーシー仕様であると言えます。

ルック765はインプレでどう評価されている?

それでは、ルック「765」のインプレの評価を確認しましょう。

いくつかのインプレでも指摘されていましたが、ヘッドチューブの長さは特筆もので、個人的にはやり過ぎかなと思うところもあります。

トップチューブの短さと併せると、かなりアップライドな乗車姿勢になりますので登り坂などは優位になりそうです。

そして、フロントフォークとチェーンステイに「ナチュラル・フラックス・ファイバー」という、カーボン以上に振動を吸収する素材を織り込んでいます。

特にチェーンステーが見た目にも分かるくらいに太く若干短めなので、余計に振動をしっかりと吸収してくれる感覚です。

そして、インプレで共通して評価されていたのは、適度な剛性の高さです。

エンデュランスモデルは少しフワフワしすぎるきらいがあるのですが、765は剛性が必要十分に備わっているようです。

そのため、35km/h~40km/hくらいの高速巡航性に長けており、衝撃吸収性に優れているので、無理なくロングライドできるフレームと考えられます。

ルックの完成車戦略

ルックはレース機材としてのイメージを大切にするために、完成車を作らないメーカーとして有名でした。

しかし、近年は765もそうですし、2018年よりラインナップに加わった785にも完成車があります。

しかも、搭載されているコンポはシマノの「アルテグラ」と「105」であり、ハイエンドの「デュラエース」は搭載が見送られています。

これを大衆化戦略と評価する向きもあり、否定的な意見も散見されます。

しかし「いつかはルック」とまで言われた高級フレームに、格安とまでは言いませんが、一般ライダーでも手が届くのは喜ばしいことでしょう。

105はまだしもアルテグラは立派なレースモデルのコンポですし、2017年のモデルチェンジでさらにデュラエースの技術を踏襲し革新を果たしています。

765はノーマルもRSもホイールに少々コストダウンが見られますが、それは追々のカスタムの楽しみが残っているということにしておきましょう。

ルックのロードバイクは凄い!

今回はルックのエンデュランスモデル「765」を確認しましたが、最後に他のロードバイクも簡単に紹介しておきましょう。

現在のフラッグシップモデルは、エアロロードの「795」です。

非常に独特な形状をしており、余りにも斬新過ぎて他メーカーが追従できないものと思われます。

薄く平べったいトップチューブはMTB並みのスローピングで、異質な感じすら覚えます。

今では世界のトレンドであるエアロ形状ですが、そんな考えがなかった時代から風洞実験に取り組んでいたルックの結晶とも言えるエアロロードです。

2018年からラインナップに加わった「785」は、ルック曰く「スーパー・クライミングバイク」です。

ヒルクライムやツールの山岳ステージを意識して設計されており、フレームセットで1,010g(公表値)、765のRSよりも約300g軽量です。

剛性が強くレーシーなジオメトリなので、平坦コースの加速力も高評価を受けており、トータル的なレーシングバイクとしても機能しそうです。

そして、ルックで一番のロングセラーとなった「695」は、メーカーが究極のレーシングバイクと謳っているように全ての要素を兼ね備えています。

最初の1台もルックで

今回はルックのエンデュランスロードバイク「765」を紹介しました。

エンデュランスモデルですがレーシーな仕様も多く盛り込まれており、そこにルックの意地とこだわりが見えるバイクです。

ルックの完成車戦略は評価が分かれるところですが、ルックに初めて乗る場合にはありがたいことでしょう。

最初の1台からルックを選べる可能性が出てきたということですね。