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フロントフォークのオーバーホールで本来の効果を持続しよう

2018.2.21

スポーツ自転車は繊細なので、メンテナンスありきの乗りものと言われます。

特に、工業製品であるベアリングを使用している箇所は、最重要部分と言ってよいでしょう。

駆動系ではないため、少し忘れられがちになるのが、フロントフォークです。

そして、MTBなどはサスペンションが付属しているので重要度が高くなります。

そこで今回は、フロントフォークのオーバーホールについて、方法や効果を検証してみましょう。

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フロントフォークの仕組み

まず、オーバーホールの手順をご紹介する前に、フロントフォークの仕組みについてお伝えしておきます。

フロントフォークは、ハンドルと前輪を繋ぐパーツで、フレームの一部として扱われる場合が多いです。

構造としては、人間でいう胴体にあたる「ステアリンングコラム」と、脚にあたる「ブレード」でできています。

ブレードを前輪のハブに取り付け、コラムをヘッドチューブに通して、ハンドルステムで固定します。

ハンドル周りは、このフォークのステアリングコラムを軸にして回る回転体のため、他の回転部分同様に「ベアリング」が使用されています。

ベアリングは、軸をスムーズに回転させる効果がありますが、ベアリングにはグリスという粘度の高い潤滑油が不可欠です。

このグリスが、雨などの外的要因で飛んだり抜けたりするので、オーバーホールが必要になります。

そして、オーバーホールをしてクリーンにし、新たにグリスを付けてあげることで、フロントフォーク本来の効果を発揮することができます。

また、MTBにはサスペンションという衝撃を吸収する機能が付いているので、余計にオーバーホールは重要と言えるでしょう。

そこで、今回は、フロントフォークのオーバーホールの方法やサスペンションをオーバーホールする効果をご紹介していきます。

フロントフォークのオーバーホールの効果はベアリングがカギ

フロントフォークのオーバーホールをするためには、ハンドル周りの分解が必要です。

ハンドル周りはハンドルから前輪まで全てが連動しているので、一旦すべて外してオーバーホールします。

ハンドルをフレームに支持ている「ステム」は、同時にフロントフォークのコラムを固定する役目もあります。

フォークコラムには、上下に2つの「ベアリング」が装着されています。

ベアリングは、回転軸をスムーズに回転させる効果があります。

自転車のベアリングには「ボールベアリング」といって、小さな球状のベアリングが採用されています。

このボールベアリングの装着方法によって、メンテナンスが変わってきます。

ボールベアリングが金属や樹脂のシールで覆われている「シールドベアリング」であれば、基本的にはノーメンテナンスです。

ゴミや水分が入らないようにシールされているわけなので、物理上必要ないということになります。

一方、ボールベアリングが剥き出しになっているタイプは、「カップ&コーンベアリング」です。

回転軸とベアリングの当たりを調整できるので、自分好みの回転にできます。

ただし、グリスが流れたり抜けたりするので、メンテナンスが不可欠になります。

こういったパーツ類も、全て外す必要があります。

フロントフォークのオーバーホール手順①【ハンドル周りの分解】

フロントフォークのオーバーホールをするためには、ハンドル周りを分解しなくてはならないとお伝えしました。

オーバーホールの効果を高めるためには、全てのパーツを外し、清掃・グリスアップが必要なので、手順を追って説明します。

今回は、スポーツ自転車を対象とするので、多く採用されている「アヘッドステム」の分解方法です。

まず、フロントフォークにブレーキが装着されている場合は、付いていると完全に分解できないので外します。

フロントフォークの穴に支持されているので、六角レンチで外します。

次に、ステムの上部に付いているボルトを六角レンチで緩めて、トップキャップを外します。

外したら、ステムをハンドルごと、フォークコラムから引き抜きます。

フォークコラムに付いている、ハンドルの高さを決めるスペーサーを外します。

ここで、いくつかのリング状のパーツが見えるはずですが、その一番下に付いているのがベアリングです。

ここで前輪のクイックリリースレバーを開放して、反対側のナットを緩め、前輪を外してください。

この状態で、車体を少し持ち上げながらフォークを下に引くと、ヘッドチューブからコラムが抜けます。

フロントフォークのオーバーホール手順②【グリス充填と玉押し調整の効果】

前項でフロントフォークの分解は終了しましたので、ここからオーバーホールをします。

まず、外したパーツ類を清掃します。

シールドベアリングの場合は、洗剤を使うと中のシール内のグリスが流れてしまうので、乾拭きにします。

カップ&コーンの場合は、洗剤などを使って清掃した後に、グリスを充填します。

グリスは潤滑油ですので、回転をスムーズにする効果はあります。

しかし、あまり盛り付けすぎると、粘度が高いので、かえって回転が渋くなります。

適度に塗って、組み付けたときに、はみ出したグリスは、しっかりと拭き取っておきましょう。

上下のベアリング共にグリスアップをしたら、外したときと反対の手順で、組み直していきます。

組み直しの中で、最も気を付けなくてはいけないのが、ベアリングの玉当たり調整です。

ステムのトップキャップ上のボルトを使って調整します。

ステムをフォークコラムに差し込んだら、固定ボルトを仮止めにしておきます。

仮止めの状態で、トップキャップのボルトを締めていきますが、締めすぎるとゴリゴリして渋い回転になります。

だからといって、緩いと今度はハンドルがガタガタしますので、適度な所を見付けて調整してください。

サスペンションのオーバーホールは改善効果が抜群

さて、前項までで、フロントフォークのオーバーホールの手順は、ひと通りご紹介しました。

ですが、サスペンションのオーバーホールも必要です。

サスペンションは主にMTBに装着されていますが、分解までしてオーバーホールすることも少ないようです。

しかし、オーバーホールには、本来の目的である衝撃吸収性の他にも、様々な改善効果があります。

「コーナーでアンダーステア(外に膨らむ)することが多くなってきた」

「ちょっとした段差でも車体が振られてしまう」

「ブレーキを掛けたときに車体が沈み込み過ぎる」

こんな症状が出てきたら、サスペンションのへたりを疑ってみましょう。

スプリングやフォークオイルの劣化も考えられるので、交換する必要があるかもしれません。

特に、自転車を購入してから一度もサスペンションを分解したことがないなら、この際に一度、オーバーホールをしてみましょう。

サスペンションのオーバーホールの注意点

それでは、サスペンションのオーバーホール方法についてお伝えします。

なお、分解の手順については種類があり過ぎて、ひとつにまとめられないので、今回は注意事項をお伝えします。

サスペンション付きのフロントフォークは、スプリングを内蔵するインナーと、それを覆うアウターで構成されています。

そのため、オーバーホールは、インナーとアウターを切り離すところから始めます。

アウターのトップにあるキャップを外して、出てきたボルトを緩めます。

ここからが種類によって色々ですが、アウターのエンドに付いているボルトを外すと、インナーから外れるようです。

固着していて外れない場合は、ゴム槌でアウターを叩けば外れます。

ただし、オイルを使用しているタイプは、ここでインナーから古いオイルが飛び出してくるので、下に何かを敷いて行う必要があります。

アウター・インナー共に、パーツクリーナーで清掃して、インナーに入っているスライドメタルと、アウターのスプリングにグリスを塗ります。

外したときと逆の手順で戻していき、トップボルトを付ける前に、新しいオイルを充填します。

これで、オーバーホールは完了です。

しかし、アウターのトップボルトやエンド部分のボルトは、専用工具が必要な場合もあります。

自分のサスペンションを調べてから、作業をしてください。

サスペンションのオーバーホール効果は、とにかくよく動くようになるということなので、先述した不安点も解消できるはずです。

フロントフォークのオーバーホールに注目

今回は、フロントフォークのオーバーホールについて確認しました。

フロントフォークはメンテナンスを忘れがちな箇所なので、これを機に、ぜひ一度見直してみてください。

また、サスペンションはオーバーホールの効果が顕著に表れると言いますので、尻込みせず行ってください。

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