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700x28cのタイヤに注目!適正空気圧・転がり抵抗って?

2018.2.17

数年前から各メーカーがワイドリムのホイールをリリースしています。

このことでタイヤの主流が700x23cから700x25cに変わっており、700x28cも注目されています。

ロードバイクでは主流ではない太さであるため、どのようなタイヤなのか、適正空気圧はどれくらいなのか等、知識をつけて対応していきましょう。

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700x28cってどんなタイヤ?

まずは、700x28cとはどのようなタイヤなのでしょうか。

とても基礎的な話になってしまいますが、最近のロードバイク、特にエントリーモデルやエンデュランス系のモデルはデフォルトのタイヤがこのサイズが多いので、初心者の方のために、おさらいしておきましょう。

一般的なスポーツバイクのタイヤの規格は『WO(Wired On)』と表記されます。

まず、700x28cの『700』の部分ですが、タイヤの外径をミリメートルで表記しています。

ロードバイクやクロスバイクはこの径のものがほとんどで『700c』と表記されることが多いですが、背の低い方用に『650b』というタイヤ径もあるため注意が必要です。

次に、『28』の部分はタイヤの幅を示します。
これは、適正空気圧を入れたときのタイヤの幅です。

ただ、これはメーカーによって±1mm程度の違いがあります。

そして、最後の『c』はリムの大きさを表します。
よって、先程の『650b』のような『b』のものと『c』のものでは違い、タイヤも別物になります。

要するに、700x28cというのは、『700mmの外径でcの大きさのリムに適合し、適正空気圧まで入れたときに28mmの太さになるタイヤ』ということになります。

適正空気圧とは?

次に、先程から出てきている適正空気圧という言葉についてご説明します。

まず、基本的なところからですが、空気圧の単位についてです。

ロードバイクでは、主に『PSI』が使われます。
自動車に乗る方は『bar』表記には馴染みがあるかもしれませんね。

ロードバイクのような高圧タイヤに、一般的に『PSI』表記が使われるということです。

一般的にタイヤには『bar』も『PSI』も表記されていますので、この2つだけを覚えておけば問題ないでしょう。

さて、適正空気圧の話ですが、これはタイヤそれぞれによって違います。
また、同じ銘柄のタイヤでも、700x23cと700x28cとでは適正空気圧は変わってきます。

例として、一つのタイヤを取り上げましょう。

ここでは、ご使用されている方も多い『コンチネンタル』の『GrandPrix4000SⅡ』を取り上げます。

このタイヤは『23c』のとき適正空気圧『110-120PSI』ですが、『28c』のときは適正空気圧が『95-115PSI』になります。

このように、同じタイヤでも太さによって適正空気圧が違うことが分かります。

では、別のタイヤではどうでしょう。

同じ『コンチネンタル』の『GrandPrix SuperSonic』の場合、『23c』のときの適正空気圧は『115-145PSI』となります。

このように、タイヤによって適正空気圧は変わってきますので、空気を入れるときは注意が必要です。

空気圧管理の重要性

先程の適正空気圧は、メーカーHPで確認できますが、タイヤの側面にも記載があります。

では、まず『なぜこのように範囲があるのか』というところについてご説明します。

これは、乗り手の体重によって空気圧を変えられるように、というのが理由です。
体重が軽い方と重い方では適正空気圧が厳密には違います。

軽い方が高圧で乗っていると路面の凸凹をいなすことが出来ないために自転車が跳ねてしまいますし、重い方が低圧で乗っていると、つぶれ量が増えてパンクリスクが上がります。

さて、この適正空気圧の上限・下限についての重要性をご説明しましょう。

上限を超えて空気を入れ続けた場合、タイヤ内のチューブが破裂する前にタイヤ自体が破裂したり、一部が裂けてチューブが見えたりします。

逆に、下限を超えて、低圧で乗り続けた場合、いわゆる『リム打ちパンク』のリスクが上がります。

これは、空気圧が少なくなったために変形量が増え、タイヤとリムの間にチューブが入りこみ、段差等の衝撃でチューブを傷つけるために発生してしまいます。

厳密に言えば、少しこの範囲を超えたからすぐにどうこうなるわけではありません。

ですが、この空気圧を管理しておけばパンクリスクをかなり低減することができるのは間違いないので、空気圧管理はしっかり行いましょう。

先程も申し上げた通り、700x23cと700x28cとでは適正空気圧が違うため、自分の自転車のタイヤサイズはしっかり把握しておきましょう。

700x28cが使われるシーンとは

さて、では700x28cはどのようなシーンで使われているのでしょうか?
以前から使用されているのはクロスバイクですね。

クロスバイクのような、街乗りや通勤・通学、ちょっとした遠出でご使用されるような自転車には、細いタイヤより太いタイヤのほうが用途に合っています。

街中では至るところにグレーチング(側溝の蓋)があります。

700x23cのような細いタイヤは、グレーチングの隙間にはまる恐れがありますが、700x28cならばそのようなことも少ないでしょう。

また、タイヤが太いほうがパンクしにくく感じられるというのもあります。
実際は、適正空気圧の範囲内で管理出来ていればパンクリスクは、ほぼ変わりません。

ただ、体重が重くなればなるほど設置面積が増え、速さが落ちてしまうので、細いタイヤはおすすめできません。

また、最近はワイドリムがトレンドなこともあり、700x28cが装着可能なロードバイクのフレームも増えてきました。

さらに、シクロクロスやグラベルロードのような舗装路以外の場所を走るためのスポーツバイクも増えてきています。

世界に目を向けると、パリ~ルーベのようなパヴェ(石畳)を走るようなレースは、走行性能を保つためにも振動吸収性が重要になってくることから、700x28cを使用していたりします。

クラシックレース等もその類になりますね。

このように、700x28cはクロスバイクのように親しみやすいものから、トッププロ達のレースまで、幅広く使用されています。

なぜ今700x28cのようなタイヤが注目されているのか

先程、最近のロードバイクは700x28cが装着可能なフレームが増えてきた、と書きましたが、なぜ、舗装路のレースでしか主に使用されないロードバイクに、そのようなフレームが必要なのでしょうか。

ロードバイクのレースで使用されるタイヤは徐々に太くなってきており、近年では、25cが主流になりつつあります。

ワイドリムがトレンド、と書きましたが、これは25cが主流になりつつあるため、そのタイヤに最適化されたリム幅にしたためでもあります。

今までのナローリムに25cをつけると横方向に膨らむため、空力性能が悪くなり、走行抵抗になってしまうのです。

この流れもあり、700x28cが主流になるのではないか、と推測される方もいらっしゃいます。

そして、25cがなぜ主流になりつつあるかというと、700x23cより700x25cのほうが「転がり抵抗」が低いからです。

また、路面追従性をあげるために空気圧を下げたときの転がり抵抗の増加幅が小さいというのも、そこに含まれます。

あとはタイヤ幅が太くなることによるグリップ力の向上もあります。

もちろん、23cのほうが優れている面もあります。
重量は23cのほうが軽いので、常に漕ぎ出し状態を繰り返すヒルクライムでは有利に働きますよね。

空気圧から考える転がり抵抗

最後に、転がり抵抗について解説していきます。

転がり抵抗はタイヤの素材を同一条件とすれば、タイヤと地面の設置面積から成り立ちます。

この接地面積の計算としては、力/圧力=面積としています。

そのため、例を挙げると、かかる荷重50kgで、空気圧10とした場合、接地面積は5平方センチメートル程度となるわけです。

また、一般的には、同じタイヤでも太さが変われば適性空気圧も変わります。
適正圧力はタイヤのたわみやゴムの材質・量から決まっています。

ちなみに、圧力は、先ほどご説明した『SuperSonic』を例にとると、28cなら115PSI(約8気圧)、23cだと145PSI(約10気圧)になります。

このときかかる荷重が50kgであれば面積は、

28c:50/8=6.25
23c:50/10=5

となり、わずかですが、23cのほうが接地面積が少なくなりますね。

接地面積が少ないと転がり抵抗は少なくなると考えられています。

技術が進歩して700x28cで145PSIまで可能になれば、もっと多くの方が採用することになっていくかもしれませんね。

近い将来700x28cが当たり前になる秘められた可能性

さて、ここまで空気圧のお話と700x28cについて解説してきましたが、いかがでしょうか。

700x25cが当たり前になりつつある流れですが、今後のゴムの技術革新が進めば700x28cが当たり前になる可能性はあると考えていいでしょう。

ヒルクライムでも以前は軽さだけに着目されていましたが、今は、剛性や転がり抵抗の重要性に注目している方も増えています。

今後のタイヤ技術の向上に着目していきたいですね。

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