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ロードバイクのタイヤの太さを考える~28cは太過ぎる?

2018.2.16

近年、ロードバイクのタイヤは、太いほうにシフトしてきています。

25cが主流になり、長距離走行向きのモデルでは、28cを標準装備とする完成車も少なくありません。

ホイールがリム幅を広げているので、この傾向に歯止めが掛かることは当面ないと思われます。

そこで今回は、28cなどの太いタイヤについて、メリット・デメリットを考えていきます。

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ロードバイクのタイヤは細い!

ロードバイクのタイヤの大きさは、現在、ほぼ700cの一択です。

しかも、ホイールを交換しない限り、タイヤ単独で大きさを変えることはできません。

しかし、太さ(幅)はフレームとのクリアランスや、ホイールのリム幅の条件さえクリアすれば、自由に選択できます。

ロードバイクに使用されるタイヤは、自転車の中でも群を抜いて細いです。

これは、ロードバイクはロードレースの機材として開発されているものなので、軽量で加速力に優れる細いタイヤが採用されています。

しかし、スポーツ自転車が市民生活にも普及してきているので、用途も多様化してきました。

そうなると、23cや25cでは細く、28c以上のほうが使い勝手が良いという人もいます。

街乗りのクロスバイクなどは28cが主流ですから、ロードバイクを同じような用途で使う人は、28cでも良いわけです。

ロードバイクのタイヤの空気圧と硬さ

ロードバイクのタイヤは細いと中に入る空気の量が少なくなるので、その分高圧で空気を入れる必要があります。

そうなると、タイヤがガチガチに硬くなって地面との摩擦が減り、変形もしづらくなるのでパワーロスが少なくなります。

それによってスピードが出るようになりますが、硬いので乗り心地は良くありません。

反対に、太くなると空気の充填量が増える分、空気圧は下がります。

そのため、高圧で入れたときとは逆に、柔らかくて変形もしやすくなります。

変形しやすいものは衝撃を吸収しやすいですし、地面とのグリップ力が強くなるので、乗り心地はソフトになり、車体が安定します。

しかし、変形してしまうとタイヤの転がりが悪くなるので、スピードは殺されます。

いわゆる、細いタイヤのメリットは、太いタイヤに置き換えれば、デメリットになるという関係なのです。

23cと25cのタイヤの太さは、わずか2mmの差ですが、上記のような違いは、はっきりと分かります。

まして、23cと28cならその差は歴然となり、「別の自転車になったのか?」と思うほどです。

タイヤの太さは用途次第

ロードバイクのタイヤは、現在25cが主流になっています。

ロードバイクはレース機材であるとお伝えしたように、レースでトレンドになったものが、エンドユーザーである消費者に降りてくるという図式です。

「23cよりも25cの方が転がり抵抗が低い」、「ホイールのワイドリム化に便乗した」など諸説ありますが、太めにシフトしていることは確かです。

しかし、レースを目指さない私のようなホビーライダーには、レースのトレンドは、あまり関係ありません。

タイヤの太さは、自分がロードバイクにどう乗るかで決まるものです。

レースでも、タイムトライアルのステージやヒルクライムなど、一瞬の加速力や軽さが勝負を分けるシーンでは、23cを使用するレーサーも少なくありません。

そのため、こういったようなレーシーな使い方をする人は、23cが向いている場合も、大いにあり得ます。

反対に、スピードは二の次で、快適に走れれば良いという人は、太めの25cや28cをチョイスしたほうが満足できることになります。

クロスバイクが28cタイヤを採用する理由

スポーツ自転車の用途が多様化しているという話をしましたが、その意味でいくと、クロスバイクは多様化の代表選手のような存在です。

クロスバイクはMTBから派生した自転車ですが、ロードバイクの要素を、ほど良く取り入れています。

その際たる特徴が、ロードバイクと同じ、700cのホイールを使用していることです。

以前は、MTBと同じ26インチや650Bのような規格もありましたが、現在は、ほぼ700cです。

ホイールの口径が大きくなるということは、スピードの維持が有利になります。

スピードに乗るまでに大きな力が必要になりますが、スピードを落とすのにも力を擁するので、なかなか速度が落ちません。

これは、「巡航」という、同じスピードで長い時間走るような乗り方が向いているホイールです。

その意味では、クロスバイクもロードバイクのような、細いタイヤを履いても良いはずです。
しかし、そこは街乗りがメインと想定されているので、28c以上の太めのタイヤが採用されています。

街乗りであれば、砂利道やホコリが溜まっている車道の端を走ることもあるので、乗り心地や安定感を優先するのも分かります。

しかし、フレームの質やパーツの重量でロードバイクほどのスピードは出ませんが、ホイールの大きさが同じということは、スピードを追求しても良いということになります。

ロードバイクのエンデュランスモデルから学ぶ28cの有用性

ロードバイクのタイヤは太めにシフトしていますが、ホイールのリム幅が広がる一方のため、この傾向はしばらくの間は続くでしょう。

最近では、長距離走行向きの「エンデュランスモデル」の完成車では、28cのタイヤが標準装備されているものも少なくありません。

フランスを中心にヨーロッパでは、石畳のコースを走るロードレースが盛んです。
凸凹の石畳を力強く走ることを目的にしているので、衝撃吸収性が重視されます。

そのため、クッション性のある太めのタイヤが採用されていますが、ロードバイクを使うレースである以上、高速巡航性も考慮しなくてはなりません。

個人的にですが、そのバランスがちょうど良いのが、28cであると推測しています。

さすがに28cになると単純に重いので、漕ぎ出しや坂の上りでは不利になります。

これを街乗りに置き換えてみると、自分が普段走るコースが、平坦メインでストップ&ゴーも少ないのであれば、28cという選択も悪くないとなります。

おすすめの28cタイヤ

以前はロードバイク向けのコンパウンド(性質)を持った28cのタイヤはあまりなかったのですが、最近は多くなってきました。

最後に、おすすめしたい28cのタイヤをご紹介します。

【Panaracer(パナレーサー):パセラ ブラックス】参考価格:¥3,000

国産のタイヤと言えば、パナレーサーです。
特に高級なタイヤではありませんが、値段相応の性能や耐久性があります。

まずは、このくらいのグレードから体感していただくと良いと思います。

【Continental(コンチネンタル):GRAND PRIX 4000S2 ブラック】参考価格:¥7,500

様々なインプレで紹介される、超人気タイヤです。

一般的には相反する、グリップ力の高さと摩擦抵抗の低さを併せ持つコンパウンドが実現されており、バランスの良いタイヤです。

【Panaracer(パナレーサー):グラベルキング】参考価格:¥5,000

こちらのタイヤは、オフロードも兼用する「グラベルロード」用のタイヤです。
フレームのクリアランスが取れていれば、ロードバイクでも問題なく使用できます。

グラベルは「砂利道」という意味なので、タフな路面を走るシーンが多い人は、試してみる価値ありです。

28cまでは舗装路も意識したトレッドパターン(溝の切り方)なので、街乗り向きのタイヤです。

ロードバイクに28cという選択もあり

今回は、ロードバイクのタイヤに28cはどうなのか?という視点でお話しました。

フレームとの関係で実際に装着できるかどうかは別として、用途次第では最適な可能性もあると感じました。

特に、平地メインで普段は街中も走るという使い方には、28cが向いています。

トレンドに流されず、自分に合った太さを見付けることが大切なので、28cという選択も大いにあり得ますよ。

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