ルックのロードバイク765はどんなシーンで活躍する?

フランスのLOOK(ルック)といえば、ロードバイク用のビンディングペダルが有名です。
また、ロードバイクのフレームビルダーとしては、カーボンに早い時期から注目していたメーカーです。

種類はそれほど多くありませんが、エアロロードの「795」、エンデュランスモデルの「765」などが人気を集めています。

今回はそんなルックのロードバイクを確認していきます。

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ルックはカーボンロードバイクのパイオニア

ルックは1951年に創設されていますが、スキー用品メーカーとして発足しました。

自転車メーカーとしての転機は、1984年に発表されたロードバイク用のビィンディングペダルです。

ベルナール・イノーによるツール・ド・フランス制覇により、一気に名声が高まり、一世を風靡しました。
現在でも、ビィンディングペダルにおいては、大きなシェアを占めています。

また、パーツのみならずフレームでも、1986年にフルカーボンフレームの製造を開始しています。

世界初のカーボンフレーム車と言われる「KESTREL」が、この年に発表されていますので、ルックはカーボンフレームのはしりと言って良い存在です。

その分、カーボンへのこだわりは強く、現在、ロードバイクにはカーボンフレーム以外ありません。

2017年は、エアロロードの「795」、エンデュランスモデルの「765」、レーシー仕様の「695」のラインナップでした。

ここに、2018年より、ヒルクライムや山岳ステージを意識した「785」が加わります。

ルックのロードバイクの見分け方

ルックのロードバイクは、「795」や「765」のように、三ケタの数字で品番が表されています。

先頭の百の位は年代、十の位は素材のグレードを表しています。

一の位はフレームの製造方法で、「5」が一本ずつのチューブをラグと言われる、継手で繋ぐ「カーボンラグ」製法、「6」が一体型成形の「モノコック製法」です。

年代に関しては、「695」が来年9年目に入るので、2010年台に販売を開始したものに700番台が付けられているようです。

素材は、6・8・9とあり、795と695はグレードが高い分、フレームの価格も高額になっています。

こだわりが見えるのは製法で、一体成型のフレームは1種類のみ、あとは全て、昔ながらのラグ製法を用いています。

これは、カーボンを素材から、自社工場でチューブをハンドメイドできる技術があるからこそです。

ラグ製法はチューブを繋ぎ合わせるため、全体の金型を作る必要がないので、複数のサイズに対応しやすくなります。

それならば、ルックには、もう少し小さめのサイズが欲しい気はしますが、技術の高さは折り紙つきです。

ルック765はエンデュランスロードバイク

今回はルックのロードバイクの中でも、スピードよりも快適性やロングライドを意識したエンデュランスモデル、「765」を取り上げます。

モデルは【765 OPTIUM】と【765 OPTIUM RS】があります。

基本はOPTIUMになり、コンセプトは同じですが、カーボンの素材やパーツのグレードを上げているのがRSです。
RSは、フレームセットの購入も可能です。

OPTIUMにはコンポ別に、アルテグラ・アルテグラMIX・105MIX、の3種類が用意されています。

アルテグラのSサイズで8.1kg(メーカー公表)なので、そこまで超軽量というわけではないですが、エンデュランスモデルとしては十分と言えるでしょう。

価格に関しては、コスパが大切なので一概には言えませんが、アッセンブルされているパーツを見ると、個人的には少し高額と感じます。

しかし、フレームのカーボンラグ製法へのこだわりを考えれば、相応と言わざるを得ないかもしれません。

エンデュランスモデルとは

ルックのロードバイク【765 OPTIUM】の話を続けますが、このバイクはエンデュランスモデルと位置付けられています。

エンデュランスモデルは元々、「パリ~ルーベ」などに代表される、ヨーロッパの石畳を力強く走るレース向けに開発されています。

あくまでもレース向けだということなのですが、スプリントやヒルクライムなどの瞬発系レースモデルよりは、剛性が抑えめにしてあります。

石畳などのガタガタ道を走りますから、フレームは衝撃吸収性に長けていて、振動を減衰します。

そのために乗り心地が良くなり、快適に乗れるようになるので、「コンフォートバイク」と呼ばれたりもします。

そのことを踏まえて【765 OPTIUM】のジオメトリを見てみると、ヘッドチューブが長く、アップライドな姿勢が取れるようになっています。

また、ヘッドアングルが少し寝かせ気味で、チェーンステーも長めなので、そこまで深い前傾姿勢にはなりません。

ただし、メーカーが謳っているほどトップチューブは短くないので、ポジション出しには注意が必要です。

このバランスですと、ロングライドやツーリングなどで、疲れを溜めずに走ることができそうです。

765は振動吸収性に長けている

ルックのロードバイク【765 OPTIUM】の最大の特徴は、振動吸収性の高さです。

フランスのメーカーですから、ツールの山岳ステージや、パリ~ルーベを意識してのスペックとも言われます。

フロントフォークとチェーンステーに、カーボンよりもさらに衝撃吸収性に優れた、「ナチュラル・フラックス・ファイバー」という素材を埋め込んでいます。

これによって、適度な剛性感を保ちながら、衝撃吸収性も高めているようです。

また、チェーンステーとシートステーも少し曲がり気味のベンド形状なので、この辺りの影響もあると思われます。

コンフォートモデルとも呼ばれるゆえんが、ここにあるわけですが、インプレを見る限りメーカーが謳っている通り、適度な剛性も確保されているようです。

これだけしっかりしたカーボンフレームですと、レーシーモデルのようなシャキッとした反応こそありませんが、必要十分な加速力もあります。

さらに、40km/h程度の巡航性には優れている声も多いので、粘りもあります。

ルック765はこんな人におすすめ

最後に、ここまでの話をまとめながら、ルックのロードバイク【765 OPTIUM】には、どんな人や用途が向くのか考えてみましょう。

まず、剛性が控えめなので、きれいなペダリングを意識している人には向くバイクと言えます。

ガシガシとトルクを掛けてペダリングするような乗り方ですと、剛性不足が気になるかもしれません。

また、平地メインの人にもおすすめですね。

これもホイールとの兼ね合いを無視できませんが、先述通り、40km/h前後の巡航に快適性を感じている人が多いので、満足できると思います。

プロレベルの脚力なら別ですが、これからロードレースで入賞~勝利を目指そうとする人が選んだとしても、トンチンカンな選択ではないということです。

さらには、用途は何でも構いませんが、ロードバイクで距離を伸ばしたいと考えているならば、この衝撃吸収性は大きな味方になります。

多少のオフロードなら、びくともしないので、それほど勾配がきつくなければ、山を攻めてみるのも面白そうです。

最初からルックを選べる幸せ

今回は、ルックの【765】についてお話しました。

完成車というイメージがなかったルックが、あえてコンポを付けて販売してきたことに、賛否両論はあるようです。

しかし、カーボンフレーム最初の1台にルックを選択できる可能性が出たのは、エンドユーザーには、とても喜ばしいことです。

しかも、ルックらしいこだわりは十分ありますので、満足できる1台のはずです。