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ホイールハブのベアリング交換をするとどんな効果がある?

2018.2.9

ホイールの真ん中で、スポークの受けになっている部分がハブです。

自転車を前に進めるために必要な、いくつもの機能が内蔵されていますが、その中でも車輪の回転に大きく関わってくるのがベアリングです。

グレードの高い市販のホイールはベアリングにこだわっていますし、それと同じようなものに交換しようとすると、目が飛び出るくらい高価です。

それくらい奥が深いものということで、今回はベアリング交換について考えてみます。

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ホイールのハブベアリングの構造

ホイールのベアリング交換を考える上で、まずベアリングの構造について触れておきましょう。

ベアリングはハブに内蔵されていますので、通常は外からでは見えません。
そのため、交換するにはハブの分解が必要になります。

ハブのベアリングは、本体とフリーボディに取り付けられています。
ハブ本体のベアリングは後述しますが、手順通り行えば分解できますので、交換も容易です。

しかしフリーボディは、分解が推奨されていないものが多く、フリーごと交換ということになるケースもあります。

ベアリングには、取り付け方法が大まかに分けると、2種類あります。

「シールドベアリング」は、輪っか状の受け皿にベアリングのボールが入っており、それがシールで覆われています。

その輪っかをハブ本体に固定するために、圧入してあります。
そのため、基本的にはノーメンテナンスで、何かあったら交換が基本です。

対して「カップ&コーン」は、ハブの内部に玉受けとなるカップが入っていて、そこにベアリングのボールがひとつずつ並べてあります。

それをコーンと呼ばれる玉押しで、上から押さえつけるようにします。

それぞれにメリット・デメリットがありますし、メーカーによって、採用している種類が違ったりします。

ホイールのハブをメンテナンスしよう

ホイールのベアリング交換に至るまでには、メンテナンスをすることもあるはずです。

ベアリングのメンテナンスは、清掃とグリスアップです。

まずシールドベアリングですが、ボールがシールで覆われているので、理論上は汚れもしなければ、グリスが流れてしまうこともありません。

そのため、メンテナンスの必要がありませんし、そもそも圧入してあるので、取り出すのは交換が前提です。

最近では、シールをめくり、中を清掃・グリスアップすることが紹介されていたりしています。
しかし、メーカー非推奨の行為ですから、自己責任で行うことになります。

一方、カップ&コーンはハブの分解を行えば分かりますが、ボールを取り出して清掃し、カップにグリスを塗ってボールを戻すだけです。

メンテナンスが必要ではありますが簡単ですし、交換も基本的にはボールだけで良いので、一切手間は掛かりません。

どちらのベアリングが優れているのかという議論は、それぞれに言い分があり、中々まとまらないところです。

ただ個人的な意見ですが、私のようなホビーライダーレベルで、どちらの方が優れているのかを明確に判断することは難しいです。

ホイールのベアリングに優劣はあるのか?

前項からの続きになりますが、そもそもどちらかが圧倒的に優れているとすれば、なぜメーカーによって採用している方式が違うのでしょうか?

シマノは、ほぼカップ&コーンですし、カンパやフルクラムも、上位モデルはカップ&コーンです。

一方、マビックやイーストンは、全てシールドベアリングです。

それぞれのメーカーが、英知や知恵を絞り採用しているわけですから、それはそれで根拠はあるはずです。

カップ&コーンは重量的には少し不利ですが、ホビーライダーレベルが気にするような差ではありません。

シールドベアリングは確かに破損があった場合は、丸ごとベアリング交換です。

しかし、そもそも一体何年乗り続けたら、破損するんでしょうか?

こだわる人には申しわけない言い方ですが、ホビーライダーでは、正直どちらでも良いという意見の方が多数派です。

完成車を購入する際に、ホイールのハブのベアリング方式まで気にする人を、私は見たことがありません。

ホイールを交換するときも同じで、たまたま選んだものが、その方式だったという感じです。

ホイールのベアリング交換をしよう

ではここからは、ホイールハブのベアリング交換の手順や、費用についてご紹介していきます。

後輪の手順を覚えれば、前輪はすぐにできますので、今回は後輪のみとします。

ベアリング交換には、まずハブを露出させて、フリーボディを外す必要があります。

そのためには、カセットスプロケットを外さなくてはなりません。
手順は省きますが、専用工具が必要です。

ハブのメンテナンスや、スプロケ自体の交換などにも使用しますので、購入しておきましょう。
ロックリング外しと、回転しないように固定する工具で、約2,000円前後です。

スプロケとフリーボディを外し、ハブシャフトを抜きます。

そこで、中に小さなボールが見えればカップ&コーン、なければシールドベアリングと考えて結構です。

まず、シールドベアリングですが、圧入されているので、取り出すことから始めます。

専用工具を使うのがベストでしょうが、それではお店に依頼するのと同じか、下手すれば高くつきます。

ここは交換が前提なので、多少荒っぽいですが、金づちで叩きだしましょう。
先ほども触れましたが、フリーボディは分解しない方が賢明です。

シールドベアリング交換はどんな種類を選ぶかが重要

シールドベアリング交換の話を続けますが、あとは新しいベアリングをどうするかです。
輪っか状の受け皿の中に入っているボールが、一般的にはスチール製ですが、セラミック製もあります。

後述するカップ&コーンのボールもそうですが、グレードの高いホイールはセラミック製を使用しています。

確かに回転性能や耐久性に優れているというインプレも多く、グレードの高いホイールに使用されているのも納得です。

しかし反対に、そこまで大きな効果が得られるかといえば、微妙という意見も多いです。

セラミックは高価ですから、予算のことも考えて、選ぶか決めてみましょう。

それよりも、むしろ強調したいのは、接触型か非接触型のどちらにするかです。

接触型は、シールが内輪に触れており隙間がないので、密封性が高いです。
その分、耐久性には優れていますが、回転時の摩擦が大きいので、回転が渋くなってしまいます。

非接触型はその反対で、密封性が低いので、水分やごみが混入しやすく、グリス抜けが起こる可能性が高くなります。

しかし、内輪に接触していないので、摩擦は少なく、スムーズに回転します。

そのため、耐久性重視なら接触型、回転性能重視なら非接触型を選ぶと良いです。

なお、価格は大差ありません。

カップ&コーンのベアリング交換における注意点

一方、カップ&コーンのベアリング交換は、基本的にはバラになっているボールの交換になります。

シールドベアリング同様、スチール製ボールが使用されているものが多いです。

これを同じスチール製のボールに交換するなら、何の問題もありません。

しかし、セラミック製にするには問題があります。

ボールを並べるカップの素材も、一般的にはスチールです。

そこにスチールよりも硬いセラミック製のボールを入れてしまうと、カップが削られてしまうのです。

そのため、カップ&コーン方式を採用している完組みホイールで、ベアリングにセラミックボールを使用している場合は、カップに耐久性を上げる特殊加工がされています。

カンパニョーロなら、アルミリムの「ゾンダ」より上のグレード。
フルクラムなら「レーシング3」以上に、セラミックボールに対応できる加工が施されています。

シマノは残念ながら、カップの耐久性に欠けるようなので、セラミックボールは避けた方が良さそうです。

上記のことから、ボールだけをセラミック製にするのは、大いに危険性をはらんでいるということをご理解ください。

ホイールのベアリング交換は慎重に

今回は、ホイールのベアリング交換について考えてみました。

ベアリングには種類があり、取り付け方法や耐久性に違いがあることが分かりました。

どちらが良いという結論には至りませんが、いずれにしても、交換には慎重な対応が求められることだけは、覚えておきましょう。

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