シマノの9速用クランクに交換する~注意点をご紹介

スポーツ自転車というのは、とかくカスタマイズをしたくなるものです。
その中で障壁になってくるのが、互換性です。

例えば、同じシマノ製のパーツであっても、リア9速と10速では互換性は低いです。

また、同種類のコンポでも、品番が変わったら互換性がなくなることもあります。

クランクなどは高価ですから、簡単に交換ともいかず、困っている人もいると思います。

そこで今回は、クランクを中心に、コンポのカスタマイズのコツをご紹介します。

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シマノの9速用クランクはコスパが高い

シマノのリア9速のコンポと言えば、ロードバイク用は「SORA(ソラ)」、MTBは「ALIVIO(アリビオ)」になります。

いずれも底辺モデルではありませんが、10万円以下の完成車に採用されることが多いエントリーグレードです。

しかし、クロスバイクには十分なコンポだと思います。
これは私の個人的見解ですが、クロスバイクはリア9速で十分と思っています。

そのため、仮にコンポの交換を行うとすれば、私にとっては必然的に、どちらかのコンポが最適になるからです。

ロードバイク用のカスタマイズにしたければ、フロント2速のクランクで良いですし、MTB用ならばフロント3速を使用します。

後ほど詳しくお話しますが、何より9速コンポはリーズナブルです。

ロードバイク用のクランクセットを例に取っても、リア9速のシマノ・ソラはリア11速105に比べて、約6,000円も安いです。

しかも、シマノのクランクは剛性の高さに優れ、軽量化されている「4アームクランク」を、全てのグレードで採用しています。

すなわち、エントリーグレードでも上位グレードの技術が踏襲されているということですから、コスパの高さは言うまでもありません。

ドライブトレインの変速数は統一しなければならない

スポーツ自転車のコンポ、特にドライブトレインには、一連の流れがあります。

シフターからのギアチェンジの指示によって、ワイヤーが巻き取られたり、解除されたりします。

そのワイヤーの動きに伴って、ディレイラーがクランク(チェーンリング)や、スプロケットにチェーンを掛け替えていきます。

この流れが、ギアチェンジの仕組みです。

ロードバイクを例に挙げて説明しますと、STIレバーは変速数(ギアの数)によって、ワイヤーを巻き取る量が決まっています。

これはギアの数が違うと、スプロケットやチェーンリングのギアの間隔が異なるからです。

その間隔に合わせて、ディレイラーが動けるように、STIレバーがワイヤーの巻き取り量を決めているということです。

そのため、ドライブトレインは変速段数を合わせるのが理想的というか、完成車では変速段数が統一されていないことはあり得ません。

9速用のSTIレバーに、10速用のスプロケットのような組み合わせはないということです。

ただ、コンポのメーカーが統一されていないことは珍しくありません。

特にクランクなどは高価ですから、コストダウンのためにシマノ製ではなく、他社製のものが採用されていたりします。

シマノの9速クランクのおすすめをご紹介

上記のように、特にエントリーグレードの完成車では、コストダウンの対象になりがちなのがクランクです。

シマノ製が飛び抜けて高価というわけではないですが、他のメーカーが低コストで、大量生産できるということでしょう。

しかし、多くの人が、使用している内にクランクに不満を感じるようです。
実際に性能の差も感じますが、もっと大きいのは世の中の風潮でしょう。

クランク交換のインプレを見ると、やはりシマノ製にしている人が圧倒的に多いです。

それを見れば、当然ながら、やっぱりシマノという流れになるわけです。

しかし、エントリーグレードならば、シマノ製に交換してもそこまで費用は掛かりませんので、個人的にもおすすめできます。

【SHIMANO(シマノ):SORA FC-R3000 クランクセット 50-34T(2x9S)】
参考価格:¥10,000

こちらは、ロードバイク用リア9速の「シマノ・ソラ」最新モデルのクランクセットです。

先述したように、上位グレードと同じ4アームですし、アームの長さも165mm・170mm・175mmから選べます。

現状付属しているチェーンリングと、歯数構成が変わらなければ、フレームに干渉する心配もありません。

シマノのクランクはBBとセットで考える

上記では、シマノの9速クランクのおすすめをご紹介しましたが、クランクの取り付けにはBB(ボトムブラケット)が不可欠です。

BBはフレームのシェルに取り付けて、クランクと繋ぐパーツですが、取り付け方法が2通りあります。

フレームにネジ切りがしてあり、そこに回転させながら、はめ込んでいくスレッド方式。
一方、フレームにネジ切りはなく、シェルにそのまま圧入するタイプが、プレスフィット方式です。

BBとクランクの規格を合わせる必要があるのですが、シマノ・ソラのクランクは、どちらのタイプにも対応しています。

そのため、ロードバイクのクランクをシマノ製に交換するだけであれば、さほど苦労することもなく行えるということです。

しかし、エントリーグレードはリアが8速や9速のため、ギア数を増やしたくなるのが、自然な流れです。

リア9速から10・11速へカスタマイズする際の注意点

仮に、現状よりもギア数を増やすカスタマイズになると、結構大がかりなことになります。

理想は、ドライブトレインの一式交換で、それならば何も考えることはありません。

しかし、リアを10速以上、特に11速となると一式の換装は、それなりのコストを擁します。
そのため、徐々にカスタマイズしていくやり方も考えますが、これがハードルが高いです

リアのギア数を変更するには、スプロケットを交換しなければ始まりません。

そうなると、シマノのSTIレバーは先述したように、ワイヤーの引き量が変速段数ごとに決まっているので、9速用で10・11速のスプロケは運用できません。

リアディレイラーは10速までなら、9速用でも対応できますが、11速になると交換です。

また、チェーンはいずれのケースも交換になりますので、そうなると今度はフロントディレイラーとクランクも交換の可能性が出てきます。

そのため、ほぼ一式交換に近い形になってしまうというわけです。

クロスバイクの変速数を上げる際の注意点

では、クロスバイクではどうでしょうか?

クロスバイクのギア構成は、MTBのコンポがメインならフロント3速、リア9速。
ロードバイクのコンポなら、フロント2速にリア8~11速という構成になります。

クロスバイクはSTIレバーではないので、変速段数の変更は、少しハードルが下がります。

というのも、STIレバーに比べるとクロスバイクのフラットバー用のシフターは、かなり安価です。

基本的にはロードバイク同様に、一式交換に近くなりますが、シフターの違いはコスト的には大きな差です。

クロスバイクはロードバイクと比べて、シマノ製のクランクが採用されている可能性がさらに低いので、そのコストの差で、シマノのクランクを購入するのも手です。

また、クロスバイクはミックスコンポといって、ロードバイクとMTBのコンポが混在している機種も少なくありません。

そのため、同じ変速数のパーツであれば互換性があるので、選択肢が広がることになります。

ただ、フロント3速のクランクを2速に交換すると、チェーンリング大きくなりますので、フレームに干渉する可能性があります。

また、自転車はチェーンがなるべく斜め掛けになるのを、防がなければいけません。

そのために、フロントギアとリアギアの中心付近にチェーンを掛けたときに、地面と平行になるように設定されているのが「チェーンライン」です。

このチェーンラインが3速から2速に交換すると微妙にずれ、ディレイラーの調整が必要になってきますので注意してください。

シマノ製クランクは一考の価値アリ

私は以前、他メーカーのクランクからシマノ製に交換したときに、変速のスムーズさを感じたことを覚えています。

9速までなら手が出しやすい価格だと思いますし、上位モデルの技術が踏襲されているので、コスパも高いです。

クランクの交換だけでは済まないことは、考慮しなくてはいけませんが、それでも一考の価値アリと思います。