自転車のチェーンがよく外れてしまう方は、チェーンのたるみが原因かもしれません。
チェーンのたるみを放置しておくと事故にも繋る可能性が!
チェーンも消耗品ですので、定期的にメンテナンスしてあげましょう。
今回は、チェーンの調整方法と原因を調べてみました。
自転車チェーンのたるみの原因とは!?チェーンの仕組み
まずは、チェーンの仕組みを知って、たるむ原因を知っていきましょう。
自転車を走行させているときに、チェーンには大きな引張トルクがかかります。
そして、トルクがかかった状態で、インナートルクが回転します。
そのとき、リンクピンとスリーブの内側が擦れ合っている状態になります。
その擦れ合っている状態により、少しずつ削れ、リンクピンとスリーブが重なり合っているところの隙間が大きくなってきてしまいます。
隙間が広がると、チェーンが悪くなりやすくなります。
例えば、リンクピンとスリープの隙間が0.1mm広がったとすると、114リンクのチェーンであれば、0.1×114=11.4mmとなります。
11.4mも伸びてしまうと、チェーンがたるみ、外れやすくなってしまいます。
コマ詰めで、伸びた分のリンクを切りチェーンの長さを合わせようとする人がいますが、リンク間は同じなので効果がないです。
チェーンを長くもたせるためには、定期的にクリーニングと注油することです。
このことによって、動きが滑らかになり、異音も減り、変速の反応もよくなります。
自転車チェーンのたるみの調整方法①
自転車に乗っていると、磨り減り、チェーンが伸びて、たるみができてしまいます。
そして、たるみができるとチェーンが揺れ、異音がしたり、チェーンが外れてしまうこともあります。
そこで、自転車のチェーンのたるみの直し方をご紹介します。
まず、使用する工具は、ソケットレンチ、スパナセット、ドライバー、小さいモンキースパナ、大きいモンキースパナです。
修理前に、ブレーキの効きを確認していきます。
もし、変速付きの自転車であれば、変速切替具合も確認します。
チェーン引きは二箇所と一箇所の自転車があります。
左右のナット保護用カバーをマイナスドライバーで外していきます。
次にドライバーでビスを緩めて外します。
ブレーキ止めの金具のビスナットは少し大変ですが、半時計方向に緩めます。
ロックナットが回ってしまうので、他のスパナで固定し、ビスナットを緩めていきます。
車軸ナットを半時計方向に緩めます。
自転車チェーンのたるみの調整方法②
自転車チェーンのたるみの調整方法の続きを書いていきます。
調整部であるチェーン引きナットを時計方向に回し、調整します。
このナットは回しづらいので、根気よく回していきましょう。
後輪のタイヤが少しずつ偏ってくるので、フレームに当たる手前まで調節します。
車軸ナットを軽く緩めます。
また、反対側の車軸ナットも軽く緩めます。
こちら側は、変速の部品があるので、ナットが回しにくいです。
調整部であるチェーン引きナットを時計方向に回し、調整します。
タイヤの後輪の偏りが、中央になるまで調節していきます。
チェーンのたるみを確認します。
チェーン幅は2~3倍で、チェーンカバーに当たらないようにしてください。
車軸ナットを締め付けます。
ブレーキの金具を止め、ブレーキの効き、変速ギアの確認をします。
保護用カバーを取り付け、完成です。
自転車のチェーン外れは危険なので、チェーンがたるみ、外れたら、すぐに修理をしてください。
日ごろから自転車のチェーンのメンテナンスを心がけるのも大切です。
自転車の異音の原因はチェーンだった!?
自転車に乗っていて、変な音がすると気になってしまいますよね。
なぜ、異音が自転車からするのか、その原因をまとめました。
自転車からの異音の原因のほとんどがチェーンです。
長く自転車に乗っていると、チェーンが劣化してしまいます。
錆びや汚れがつくことによって、チェーンが劣化しやすくなっているということですね。
また、チェーンのたるみや油不足によって、異音がする場合もあります。
チェーンのたるみはそのままにしていると、危険なので、すぐに修理しましょう。
走行中にチェーンが外れ、事故に繋がる可能性もあります。
異音がしたり、異変に気づいたら、すぐにメンテナンスしましょう。
また、ブレーキの摩擦によって、自転車の異音がすることもあります。
車輪に当たるゴムの部分であるブレーキシューと、タイヤの内側にあるリング状の部分のリムの摩擦面から、異音がする可能性もあります。
自転車のブレーキは前輪、後輪両方あるので、どちらかが原因であるかもしれません。
自転車のチェーンをメンテナンスしよう
チェーンに汚れがあれば、掃除をして取り除きましょう。
自転車チェーン用のお掃除クロスや洗浄マシーン等、いろんな掃除グッズがあります。
チェーン洗浄マシーンは、驚くほどよく汚れが落ちるので、お勧めです。
掃除をするときには、ケガ防止のため、軍手をつけて掃除しましょう。
チェーンのたるみの調整には、自転車に合ったサイズの工具を用意してください。
後輪の車輪止めナットとブレーキネジを緩めます。
チェーン調節ナットを緩め、緩めたチェーンの張りを調節します。
緩めた車輪止めナットとブレーキネジを締めて完成です。
チェーンは強く締めすぎると切れやすく、緩めすぎるとチェーンがたるみ、外れやすくなってしまうので、注意が必要です。
チェーンが伸びて外れてしまうのであれば、チェーン全て交換しましょう。
ブレーキをかけるたびに、カスが少しずつ出てきて、異音の原因になることもあります。
台所洗剤や研磨剤でカスを取り除けますが、ブレーキの効きが悪くなることもあるので、カスを取り除いたら確認が必要です。
自転車のチェーンのたるみを放置していると事故の原因に!!
自転車の異音は危険を知らせています。
多くの場合は、異音の原因は、チェーンのたるみ、汚れ、劣化、潤滑油不足です。
何度も言うようですが、チェーンのたるみが生じると外れやすくなります。
大体は、注油すると、チェーンのたるみが直ります。
ペダルを強く踏み込んで、チェーンが外れると、身体が投げ出されて大怪我をする可能性もあります。
自転車のチェーンのたるみを放置していると、事故の原因になります。
チェーンのたるみをそのままにしておくと、命に関わります。
もし、自分でチェーンのたるみを直す事ができない人は、自転車屋さんに持って行きましょう。
街の自転車屋さんでは、チェーンのたるみを約1,000円程度で調整してくれます。
また、年に一度はブレーキやタイヤ、照明の点検もしてもらいましょう。
自動車の車検が何万円もすると考えると、自転車の点検はとても安いです。
また、雨で濡れ、長時間油を差していないチェーンは錆びや汚れがつきます。
チェーンが錆びたり、汚れがつくと異音が鳴ったり、たるみに繋がりかねません。
日ごろから、チェーンのメンテナンスをすると長持ちしますよ。
自転車のチェーンはメンテナンスしよう
自転車のチェーンは放置しておくと、錆びや汚れがたまり、うまく作動しなくなります。
今回は自分でできるチェーンの調整方法やメンテナンス方法をご紹介しましたが、自信がないという方は一度自転車屋に持っていくと良いでしょう。
チェーンのたるみやさびは事故につながりかねませんので、定期的な点検が必要です。