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bb30変換アダプターでfsa製のクランクをシマノ製に交換する

2017.12.21

「bb30」と聞くと、あまり良いイメージを持たれていない方も多いかと思います。

「異音」というキーワードが付いて回るわけですが、なぜでしょうか?

bb30を提唱したキャノンデールの完成車に付属するクランクを製造しているのは、台湾のパーツメーカー「fsa」です。

しかし、このfsaは同時に、別のクランクに対応させる変換アダプターも製造しているという、奇妙な図式もあります。

今回は、謎が多い、この問題を取り上げてみます。

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bb30を他の規格に変換するアダプターが市販されている理由

まず、bb30とは何だ?という話からしていきましょう。

bbは、フレームとクランクを繋ぐパーツ「ボトムブラケット」の略です。

bb30というのは、ボトムブラケットの規格のひとつで、アメリカの有名ブランド「キャノンデール」が開発したものです。

「30」はシャフトの太さが30mmという意味で、それまで24mmに統一されていた部分に、キャノンデールが一石を投じた形です。

また、bb30はフレームへの取り付け方法でも、新たな仕様なりました。

従来では、フレームのシェルにネジ山が切ってあり、そこにねじ込むようにして、取り付けられていました。

しかし、bb30はフレームにネジ山を切らず、直接圧入する方式にしました。

フレームメーカーとしては、ネジ山を切る必要がなくなればコスト削減になりますから、当然のごとく賛同し、bb30は全盛を迎えます。

しかし、ベアリングがむき出しになっていることから、ホコリや水分が付着しやすくグリス流れも起こるので、異音が発生しやすいという欠点が露呈します。

そして、bb30の対応クランクから別メーカーへの交換が頻発したために、それに対応するアダプターが発売されるに至っています。

bb30推進に、キャノンデールと共に尽力した台湾のパーツメーカー「fsa」も、経緯はどうあれ、アダプターを作らざる得なくなったと聞いています。

bb30からの交換が多いメーカーは?

日本が世界に誇る、自転車パーツメーカーといえば「シマノ」です。

スポーツ自転車のコンポーネントでは、現在も世界のトップシェアを守り続けています。

そして、シマノはコンポを販売しているメーカーの中では、唯一と言っても良いですが、bb30に一度も手を出していません。

継続的に採用しているかどうかは別として、カンパニョーロやSRAMは使用していた時期がありました。

独自の路線を守り続けたシマノがたどり着いたのが、現在の「ホロ―テックⅡ(2ピースクランク)」と呼ばれる規格です。

それまでは、bbのほうに付属していた回転軸を、右クランクに付属させ、左クランクで支持するというのが2ピースクランクです。

嵌合部分が少なくなることで剛性が高くなり、bb自体の軽量化も図れるという優れものです。
このホロ―テックⅡ仕様の2ピースクランクを、bb30対応のフレームで使用したいという要望が多いので、変換アダプターが多種類に渡って販売されているわけです。

また、bb30仕様完成車に付属していることの多いfsaのクランクは、性能の低さが多く指摘されています。

そのことも相まって、ますますシマノ製のクランクに舵が切られていくのでしょう。

fsaは優れたパーツメーカー

さて、度々出てくるfsaというメーカーですが、決してモノ作りのレベルが低いメーカーではありません。

ヘッドパーツなどでは、高級自転車にも採用されているほど、技術を認められています。

また、誰も着手していなかった時代に、カーボン製のクランクを開発しています。

カーボンはフレームやハンドルには使われていましたが、クランクに使用するという概念は、fsaが初めて取り入れたものです。

現在でも販売が継続されていますが、目が飛び出るくらいの高額なので、シェアの拡大には至っていません。

さらには、コンパクトハンドルを開発したのも、fsaと言われています。

以前のドロップハンドルはもっと大きく、今以上に前傾姿勢がきつくなるものでした。
今では、コンパクトの方が主流ですから、使い勝手が良いのは明らかです。

しかし、当時は固定観念もあったのか、コンパクトなハンドルを作るメーカーはありませんでした。

そういった革新的な発想や確かな技術を持っているので、操業わずか20数年で、世界に名の知れるパーツメーカーにまで、のし上がってきたのです。

しかし、そんなfsaでも、なぜかbb30規格の完成車に付属してくる、クランクの評価だけは低いのです。

変換アダプターを使用すれば、それだけ重量がかさむというのに、他メーカーのクランクに交換したい人が多いのです。

fsaのbb30対応クランクの使用感

fsaのクランクの評価が低い原因のひとつに、変速性能があるようです。

クランクにはチェーンリングが付いていますが、これがフロントギアの歯車です。

フロントの変速は、このチェーンリングをフロントディレイラーで操作します。

しかし、fsaはフロントディレイラーの生産はしていないので、そもそも他メーカーのディレイラーで変速することになるのです。

これで変速性能が低いというのは、少しフェアじゃない気がします。

「なら、fsaだってフロントディレイラーを作れば良い」と言われれば、ぐうの音も出ませんが、クランクだけで、変速性能は語れないということです。

私はfsaのクランクを常用したことはありませんが、試乗は何回かしたことがあります。

「ゴッサマー」や「オメガ」だったと記憶していますが、全く変速に違和感は感じませんでした。

長い期間使っているのとは、感覚が違うでしょうが、少なくとも交換をするレベルではないと感じました。

試乗したフレームにアダプターを噛ませている気配はなかったので、bb30規格だったと思われますが、感触は悪くなかったですよ。

bb30からホロ―テックⅡへ~fsaのアダプターで変換する

そうは言っても、やっぱりシマノ製にしたいという要望は、よく分かります。

私の持論ですが、特にドライブトレインはメーカーを統一したいと考えていますので、クランクの交換はむしろ賛成です。

シマノ製のクランクに交換するには、先述したように、bbも同時に交換しなくてはいけません。

シマノのホロ―テックⅡは専用の取り付け工具も必要ですし、フレームの規格がbb30であるならば、古いbbを外す工具とアダプターも必要です。

※bbはこの辺り…
【シマノ:SM-BBR60 BSA 付属/TL-FC25】参考価格:¥2,200

【シマノ:DURA-ACE BB-R9100】参考価格:¥4,000
上が105・アルテグラグレード、下がデュラエースです。

※変換アダプター
【fsa(エフエスエー):ボトムブラケット スペア アダプター BB30】参考価格:¥2,100

※旧bb取り外し工具
【パークツール:BBベアリングツールセット シャフト径30mmφ用】参考価格:¥5,100

※新bb取り付け用工具
【ParkTool(パークツール):ボトムブラケットツール】参考価格:¥3.500

ホロ―テックⅡ専用の純正品もありますが、こちらの方が評判が良いです。

変換アダプターの圧入がカギ

では最後に、fsaのアダプターを使用して、bb30規格のフレームでシマノ製の2ピースクランクを運用する手順をご紹介します。

まず、古いbbとクランクを取り外します。

クランクは左側のボルトを、10mmの六角レンチで外します。

左のクランクで右を支持しているので、この時点で軸を叩けば、右のクランクも外れます。

次はbbを外しますが、前項でご紹介した、取り外し工具を使います。

使用方法は説明書を見ていただきたいですが、おそらくbb30に戻ることがなければ、生涯たった1回しか使用しないものです。

それでこの価格はどうだと思われるなら、ショップで外してもらうことも考えましょう。

恐らく、外すだけなら、同程度の価格で収まるはずです。

bbが外れたら、次はアダプターを圧入していきますが、本来なら、これも専用工具が必要です。
しかし、これに関しては私も経験がありますが、自作工具で安上がりに済ませるのが賢明です。

多くの記事でも、写真や動画付きで自作工具を紹介しているので、参考にしてください。

また、「ロックタイト」という接着剤が付属しているので、アダプター全体に塗ってから圧入してください。

圧入できたら、新しいbbを専用工具で取り付けます。

このとき、bbに付属しているアダプターを先端に取り付けてから、工具で締め付けるようにしてください。

あとは、新しいクランクを取り付けて終了です。

クランクは極めて重要なパーツ

今回は、bb30規格のクランクを、シマノ製に交換することを考えてみました。

交換ありきではありませんが、ドライブトレインを統一するという観点から、交換を推奨しました。

古いbbを外すのと、アダプターの圧入さえクリアできれば、そこまで難しい作業ではありません。

クランクは自転車の「命」とも言える部分ですから、納得のいくものを選択していただきたいと思います。

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