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BBタイプやクランクタイプ毎の様々なクランクの外し方

2017.10.27

ロードバイクに長く乗り、自分で自転車の状態を点検していると、クランクの歯の摩耗やBBの劣化等はつきものです。

メンテナンスやパーツの交換の際に、クランクを外すことがありますので、ここでは外し方をBBタイプやクランクタイプ毎に、工具と共にご紹介していきます。

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シマノ製クランク(ホローテック)の外し方

最初にご紹介しますのは、使用している方が最も多いと思われる「シマノのホローテックタイプ」のクランクの外し方です。

用意するものは下記の工具です。

・5mmのアーレンキー
・クランク取付工具(TL-FC16)
・グリス(シマノのプレミアムグリス等)
・プラスチックハンマー

まずは、左クランクの六角穴つきボルトをアーレンキーで緩めます。
注意する点として、片方ずつ緩めるのではなく交互に均等に緩めましょう。

ネジは正ネジなので反時計周りで緩みます。

次に、TL-FC16を使用してクランク取付ボルトを緩めます。
強いトルクで締めていませんので、マイナスドライバー等でも簡単に外れます。

こちらも正ネジですので反時計周りに緩めましょう。

そして、ボルトを緩めて出来た隙間についている脱落防止の爪を、細いものを使用して跳ね上げます。
その後クランクを引っ張ると、簡単に左クランクが外れます。

次に、右クランクを外しましょう。
右クランクを外す際は、チェーンが邪魔になりますので、チェーンはあらかじめ内側に外しておきます。

そして、外れた左クランク側から軽くハンマーで叩いてあげると、簡単に外すことが出来ます。
これでクランクは左右共に外れました。

以上がホローテッククランクの外し方になります。
前述したグリスですが、これは取付の際に、クランク軸に塗ってあげてください。

スクエアテーパーBBのクランクの外し方

2番目にご紹介しますのは、「スクエアテーパー式のBB」でのクランクの外し方です。
少し古めのロードバイクや、クロスバイク等に採用されているものもあります。

実はこのスクエアテーパー式ですが、カップ&コーンと、カートリッジタイプのBBがあります。

カップ&コーンですと、BBを分解するのが簡単になっているのですが、その分防水性等が劣るため、頻繁にメンテナンスする必要があります。

そういった際も、クランクを外さなければいけませんが、古いタイプのBBのため、知らない方もいらっしゃると思います。

用意するものは下記の工具です。

・10mmアーレンキー
・クランクリムーバー(コッタレス抜き)

まずは、左右のクランクが固定されている六角穴付きボルトを緩めましょう。
左右共に中央についている太いボルトがそうです。

これを10mmのアーレンキーを使用して、正ネジですので反時計方向に回すことで緩めます。
次に、右クランクのチェーンリングにかかっているチェーンを内側に外しておきます。

クランクリムーバーを先ほど外したネジのところに当て、クランクリムーバーのネジ部を右回しで押し込んでいきます。

手で回らなくなったら、柄を持って力をかけて同じく右回しで回します。
初めて外す際は、とても硬いので、強く力をかけて回してください。

そして、回していくと外れますので、同様に左クランクも外してください。
これで左右共にクランクが外れます。

以上がスクエアテーパー式のクランクの外し方になります。

カンパニョーロ製クランク(パワートルク)の外し方

3番目にご紹介しますのは、「カンパニョーロのパワートルク式」のクランクの外し方です。

カンパニョーロはグレードによって、パワートルクと後述するウルトラトルクがあります。
ここでご紹介しますパワートルクは、アテナ、ケンタウル、ヴェローチェに採用されています。

用意するものは下記の工具です。

・14mmアーレンキー
・ギアプーラー
・パワートルク
・クランク抜きアダプターUT-FC090(見つからない場合は15mmのソケットとワッシャーとボルト等)
・カーボンクランクの場合はカーボンクランクアダプター
・プラスチックハンマー

ギアプーラーですが、本来は専用品があるのですが、ものすごく高いので、市販のギアプーラーでも問題ありません。

まずは、左クランクを取り付けてある六角穴つきの太いボルトを外しましょう。

14mmのアーレンキーを使い、反時計方向に回せば緩みます。
そして、抜けたところの中空部分に、UT-FC090をセットしましょう。

ギアプーラーの爪をクランクの奥側にかかるように(カーボンクランクの場合はアダプターもつけます)、軸をUT-FC090にあたるようにセットし、ギアプーラーを締めていきます。

左クランクが抜けましたら、クランク軸をプラスチックハンマーで叩いてあげると、右クランクが抜けます。
これで左右共にクランクが外れます。

以上がパワートルククランクの外し方になります。

カンパニョーロ製クランク(ウルトラトルク)の外し方

4番目にご紹介しますのは、「カンパニョーロのウルトラトルク式」のクランクの外し方です。

先程少し触れましたが、グレードによって使われる方式が違います。
こちらのウルトラトルクは、スーパーレコード、レコード、コーラスに採用されています。

用意するものは下記の工具です。

・10mmアーレンキー
・ウルトラトルク用専用工具UT-BB110
・ラジオペンチや細い引っ掛けられる物
・グリス
・ロックタイト(中強度)

パワートルクと違って、用意するものが少ないのは助かりますね。
尚、グリスとロックタイトは取付の際に使用します。

まずは、専用工具のUT-BB110を10mmアーレンキーの先端に取り付け、延長します。
次に、それを右クランクの中央の穴に入れ、取り付けられているネジを外しましょう。

左回しで外すことが出来ますが、通常ロックタイトで半固定状態ですので、かなりの力が必要です。
そして、左クランクを引っ張って外します。

この後、右クランクを外すのですが、その前にチェーンリング内側のBBのあたりに、クランクの抜け防止として細い半円のピンのようなものが刺さっていますので、これをラジオペンチや細いものを使用して外します。

右クランクを引っ張り出してあげれば、クランクを外すことが出来ます。
これで左右共にクランクが外れました。

以上がウルトラトルククランクの外し方になります。

ちなみにロックタイトですが、完全固定タイプのものを使用してしまうと、次に分解することが出来なくなりますので注意が必要です。

Rotor 3D+クランクの外し方

5番目に「Rotorクランク」の外し方です。

数年前から楕円チェーンリングを使用する方も増え、ツールでもRotorのクランクを使用している選手の方もいます。

ということで、3大コンポーネントメーカー以外で需要が多そうなRotorクランクの外し方について解説していきます。

用意するものは下記の工具です。

・8mmアーレンキー
・スプロケットロックリングツール(シマノのTL-LR15等)です。

まずは、右クランクについている固定ボルトを外しましょう。
そして、次に出てくるナットを、ロックリングツールを使用して外します。

外した穴のところに、最初に外した固定ボルトを取り付け、軽く締めます。

そして、ナットを取り付けられていた向きと上下逆にして取付し、クランクとナットが平面になるまで締め込みます。

そして、8mmアーレンキーで固定ボルトを左回しで緩めていくと、右クランクが外れます。

あとは簡単です。
左クランク側から軸が出てきていますので、プラスチックハンマーで軽く叩いてあげれば外れます。

これで左右共にクランクが外れました。
以上がRotorクランクの外し方になります。

取り外し方自体は簡単なのですが、パッと見てわかるものではありませんので、手順を確認して作業を行ってください。

BB30用クランクの外し方

最後にご紹介しますのは、数年前にキャノンデールが提唱したBB30機構で採用されているクランクの外し方です。

キャノンデールのロードバイクに乗っている方は、馴染みがあるBB方式になります。

2013、2014年式あたりは、多くのメーカーがこの「BB方式のロードバイク」を製作していたので、それ以外の方も参考になればと思います。

用意するものは下記の工具です。

・10mmアーレンキー
・プラスチックハンマー
・グリス

用意するものも少ないですし、特殊なものもいりません。
外し方も非常に簡単です。

まずは、左クランク中央部のネジを、10mmアーレンキーを使用して左回しで外しましょう。
左ネジと一緒にクランクが外れていきます。

そして、あとは右クランクから出てきている軸を軽く叩いてあげれば外れます。
簡単に抜けるので、力をかけすぎてクランクを落とさないようにしてください。

これで左右共にクランクが外れます。
以上がBB30用クランクの外し方になります。

BB30は異音問題もありますが、このようにクランクを外しやすいので、ベアリングのグリス交換等メンテナンスをしやすいのはありがたいですね。

各種クランクの外し方と工具類を用意して作業しよう

ここまで、6種類の外し方をご説明してきました。

これでおおよそのクランクには対応出来ると思います。

各BBタイプやクランクタイプによってそれぞれ必要工具が違います。

その工具がないからといって、安易にこれで大丈夫だろうで作業してしまうと、クランクが傷ついたり、最悪の場合、走行中に外れたりといったこともあり得ます。

自分の命を守るためにも、必要工具をきちんと準備して、手順を確認しながら作業することが大切です。

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