自転車のギア変速時のギアショックが気になる!対策方法は?

自転車のギア変速を行う際、「ガッチャン」と音が鳴り、スムーズに変速が行われないときがあります。

このことをギアショックとも言いますが、原因はスプロケットの違いや、シフトチェンジが上手くできてないことでも起こります。

そんなギアショックの対策法をまとめてみました。

ぜひ、参考にしてみてください。

自転車のギアショックの原因のひとつは、スプロケット

自転車でシフトチェンジをしたときにガツンとショックが加わるのはスプロケットが原因です。

スプロケットというのは、リアについているピラミッド上に積み重なったギアのことです。
通常は段数が多いほうがスムーズな変速が可能になります。

クロスバイクはリア8段が一般的で、ロードバイクのリア11段が一般的なので、クロスバイクよりもロードバイクのほうが変速がスムーズだと言えます。
クロスバイクとロードバイクのリアの段数はたった3段しか差がないのですが、その3段はかなり違います。

それに、よりスムーズな変速をしたいという場合は、段数以外にも話が込み入ってきます。

たとえば歯数です。
シフトチェンジしたときに歯数が近ければスムーズな変速ができて、大きく歯数が異なるとショックが強くなります。

また、歯数を数えるのではなくギア比でも考えることができます。

シフトチェンジしたときにギア比の変化が少ないほうがスムーズに変速できて、ギア比が大きく変化するとショックが大きくなるという具合です。

そのように歯数やギア比が重要になるわけで、それらを変更するにはスプロケットを変更するしかなく、そのためシフトチェンジのショックの原因はスプロケットだと言えるわけです。

スプロケットの歯数が多いほうがギア変速はスムーズ!?交換は出来る?

基本的にはスプロケットのギアの段数を多くすればショックが少なくスムーズなシフトチェンジを行えるようになるわけですが、8段から11段に変速することはそう簡単ではありません。

変速に使うパーツに注目していけばそれはすぐに分かることだと思います。
たとえばリアディレイラーがあるわけですが、元々が8段だったら、8段階しか動くことができません。

そのため、スプロケットだけを11段にしても8段階しか移動をしてくれないので上手く対応できないでしょう。
また、シフターも8段から11段に変更しなくてはいけないでしょう。

そして、チェーンも変更が必要になります。
8段と11段ではチェーンの幅が違うので交換しなくてはいけません。

つまりスプロケットの段数を変更するということはコンポーネント一式を変更すると言っているようなもので、そう簡単ではないことが分かると思います。

それにコンポーネント以外にも、タイヤが11段に対応していない場合は変更が必要になり、8段から11段への変更は非常に難しいわけです。

しかし、諦めるのはまだ早いです。

8段から8段への変更は簡単です。
自転車のスプロケット交換は工具さえあれば簡単ですし、同じ8段でもスムーズに変速できるものにすればシフトチェンジでのショックが少なくすることができます。

自転車のギアショックの対策方法!スプロケットの交換

自転車の中でもクロスバイクについている8段のスプロケットを変更して、シフトチェンジでのショックを減らすことを考えていきましょう。

クロスバイクについているスプロケットがワイドレシオのものなら歯数は11Tから32Tだと思います。
構成は、11、14、17、20、23、26、29、32Tでしょう。

トップが11Tでローが32Tというのは幅の広いスプロケットです。
特にローの32Tというのは大きな数字です。

それはマウンテンバイクでダウンヒルでもしない限り必要のないギアだと思います。
もしかしたら日常の走行でローの32Tはあまり使っていないかもしれません。

そのようなワイドレシオだと歯数の差が大きいのでシフトチェンジしたときの大きなショックにつながってきます。
そこで、スムーズな変速のために細かい歯数のスプロケットに変更してしまいましょう。

近い数字のほうが走行しやすいと思います。
そこで12Tから23Tのスプロケットに変更することにしましょう。

構成は、12、13、14、15、17、19、21、23Tの8段です。
歯数の差がほぼ1になったのでかなり変速しやすくなっているはずです。

そして、トップが11Tから12Tに変更になりましたが、それはあまり違和感ないと思います。
11Tは重すぎてあまり使わないでしょうから、12Tにすることは実用的に困ることはないでしょう。

ギアショックを起こす原因は、シフトチェンジの仕方

シフトチェンジでのショックが小さくなるようにスプロケットを交換したら、あとは使い方次第です。

シフトチェンジの基本としては、必ず走行している状態で行ってください。

自転車を止まっている状態や、ペダルを逆回転させているときに変速してはいけません。
そんなことをするとチェーンが外れてしまう原因になってしまいます。

ペダルを漕いでいる状態で変速するわけですが、変速するときにペダルに力を込めてはいけません。
そうするとチェーンのテンションが高くなりすぎて、スプロケットに打ちつけられることになり、ギアを削ってしまいます。

そのため、普通に漕いでシフターを操作、それからシフトチェンジが完了してから強く漕ぎ出してください。

登り坂では常にペダルを強く踏むことになると思います。
そうなるとシフトチェンジしたときにショックが大きくなってしまいますし、ダンシングで一生懸命漕いでいるときは特にショックが大きいでしょう。

そのように登り坂では変速しないほうが良いので、予めギアダウンしておくことを心がけましょう。

坂道で、ギアショックを起こさないためのギアチェンジ方法

坂道でのギアチェンジ方法としては、坂に入る前にフロント側をインナーに落としておくことです。
そして、リアが一番軽い状態(ロー)なら、2段くらい上げてください。

フロントインナーとリアローの組み合わせは、チェーンが斜めになってしまってキアにぶつかって傷がつく恐れがあるので良くありません。
そのため、リアをローから2段くらい上げる必要があるのです。

そして、ギアチェンジでペダルに力を込めてしまうとショックの原因になるので、坂道に入る前に予めギアチェンジしておいてください。

小さい坂であれば一気に駆け抜けてしまったほうが楽です。
自転車が小さい坂に突入する前にフロントをインナーに落として、ケイデンスを上げて速度を出して、一気に坂を上りましょう。

下り坂では速度を出しすぎないようにすることが大切です。
自転車は急には止まれないので、下り坂でギアを重くして加速することはおすすめできません。

リアブレーキを基本に、前ブレーキを少なめにして、速度を出しすぎないように調整しましょう。

自転車ギアのシフトチェンジを使いこなそう

シフトチェンジはこまめにするものです。

走行中に現れる様々な起伏に対応するようなシフトチェンジを早めにしておくことで、身体の負担を減らすことができます。

そうすると疲れ難いですし、膝への負担が減ります。
更に長距離でも快適に走行できるようになるでしょう。

そのようなこまめなシフトチェンジはレースでも重要なテクニックになっています。

どのくらいの傾斜で、どのギアに変更すれば良いのかといったことは経験がものを言うので日頃から注意して練習しておいてください。

赤信号での停止がシフトチェンジの良い練習になります。

赤信号を目視して、速度を落とし、ギアダウンしていくということを繰り返してください。
軽すぎても重すぎても信号停止からの再スタートがつらくなるので、適切なギアに変速できるようになるまでよく練習しましょう。

そしてギアのメンテナンスも大切です。
乗っていると自転車に汚れがつくので、ディグリーザーで綺麗に汚れを落としましょう。

汚れを落とすことがスムーズな変速につながるので、シフトチェンジのショックの軽減にもつながります。

ギアショックを起こさないために

いかかでしたか?

ギアのシフトチェンジのときに起こってしまう、ギアショックについてご紹介しました。

スムーズなギアチェンジを行えるかどうかは、スプロケットによっても差が出てきます。
また、正しいシフトチェンジができていないことでも、起こってしまうのです。

ギアショックは、スプロケットや、チェーンを痛める原因にもなるので、正しくシフトチェンジ方法を覚えていきましょう。