自転車の防犯登録シールはどんな意味があるの?

自転車の防犯登録、誰もが気にせずやっているのではないでしょうか?

防犯登録をした証明になるシールを自転車に貼らなくてはいけませんが、そもそも防犯登録には意味があるのでしょうか?

今回は防犯登録についてご紹介していきます。

自転車の防犯登録・シールにはどんな効果があるの?

自転車を安全に利用するために、国の法律第12条に基づいて自転車の防犯登録が義務付けられています。

この制度を利用し、登録された自転車については、自転車の分かるところにシールが貼られますので、すぐに登録している自転車かどうかの識別をすることができます。

この自転車の防犯登録がなされると、その自転車の所有者がすぐにわかりますので、盗難防止の効果が期待できます。

また、万が一盗難にあっても、自転車が見つかった際には、所有者がすぐにわかり、持ち主のもとに戻ってくる効果もあります。

また、この自転車の防犯登録制度は、都道府県ごとに指定された団体がそれぞれに行っているので、引っ越しなどをした場合には、登録したところで移転届を行うと共に、移転先で再登録をしなければなりません。

ですから、引っ越しなどをきっかけに自転車の登録を怠ってしまう人が少なからずいます。

しかしながら、盗難にあった時などに、自転車が戻ってくる確率は格段に低くなり、登録していないことを後悔することになるのです。

思い立ったら吉日です。
登録をしていない人は、今すぐ登録に行きましょう。

自転車の防犯登録シールだけでは、盗難を防ぐことは難しい

自転車の防犯登録をして、自転車にシールを張るようおすすめしましたが、正直自転車の防犯登録をしたからといって、自転車が盗難などにあった場合に必ず見つかるというものでもありません。

運が良ければ戻ってくるぐらいに考えておいた方が良いでしょう。

それに、盗難以外にも、撤去された後に持ち主に戻ってくる日数も連絡が来るまでにはかなりの日数がかかります。

駅前や繁華街など、毎日のように積極的に撤去が行われているような場所でも、まずは自転車に移動を促す札がつけられます。

そして、実際に撤去されるのは、2週間ぐらい後のことになります。
ですから、撤去され、持ち主に連絡が来るのは、それよりも後ということになります。

また、積極的に撤去されていない場所での撤去は、下手すると年に一回なんていう場所もあるので、そうなると、連絡が来るのはもっともっと遅くなるでしょう。

しかし、毎日通勤や通学で自転車を使用している人も多いので、一日でも自転車がないと困ってしまいます。

それに、ホームセンターなどへ行けば、自転車は一万円にも満たない値段で買えてしまうのです。

そうなると、持ち主も戻ってくること自体期待できないですし、待ってもいられないので、また新たに自転車を購入する道を選んでしまうケースが多いです。

こうなると、自転車の防犯登録は、はたして意味があるのかどうか疑問が湧いてくる方もいるでしょう。

自転車の防犯登録は義務化されている!シールは予防になる!

先ほど、自転車防犯登録をしたとしても、自転車が戻ってくる確率は低く、運がよければ戻ってくる程度に考えておいた方が良いと申しましたが、それでははたして自転車の防犯登録はしなくても良いのでしょうか。

答えはNOです。

先程も申し上げたように、自転車の防犯登録は法律で義務づけられているのです。

さらに、防犯登録シールを貼っておかないと、警察から職務質問を受けた場合などに、自転車が自分の所有物であるという照明ができなければ、それは窃盗の疑いがかけられてしまう可能性もあります。

このことから、防犯登録は必要だと言えるでしょう。

また、ネットなどで自転車を購入する際には、注意が必要です。
その理由は、盗品の転売だったりするからです。

盗難届が出ていた場合などは、最悪逮捕される場合もあります。

また、人から自転車を譲ってもらった場合にも、防犯登録の変更は行うようにしてください。

自転車が原因で逮捕などになることもあるということで、危険性を考えて防犯登録はやはりしていた方が良いでしょう。

自転車の防犯登録はどうやってするの?必要なものは?

実際に自転車の防犯登録をしようと決意した方のために、いますぐ行動できるよう、登録の仕方について具体的にご説明します。

まず、運転免許更新のように、特別な場所に行って自転車防犯登録を行わなければならないのではなく、近所にある自転車屋さんで行うことができます。
登録が完了すれば、シールも貼ってもらえます。

自転車屋さんに登録をしに行く際に必要なものは、「自転車本体」「自転車防犯登録カード」です。

この自転車防犯登録カードは、まったく身に覚えがないという人もいるかもしれません。
というのも、この登録カードは、自転車を購入した際に受け取っているからなんです。

どこを探してもそんなものは手元にない、捨ててしまったかもという方は、別の書類でも代用することができます。
自転車が自分の所有しているものだということがわかれば良いので、自転車の保証書や車体番号などが記入されている領収書などがあれば大丈夫です。

また、自転車の防犯登録カードは都道府県によって、内容はほぼ同じではありますが、実は微妙に形や色が異なってくるのです。

そこには、所有者の住所、氏名、電話番号、防犯登録番号、自転車の車体番号などが、記載されています。
自転車屋さんがお近くにないという方は、ホームセンターでも登録を行えます。

自転車の名義を変更する場合の防犯登録方法

自転車の防犯登録の名義変更をする際の方法をご説明します。

自転車を譲り受けたり、ネットで購入した際に、防犯登録の変更をしていなければ名義は前の持ち主のままになってしまって、面倒くさいことになってしまします。
そのため、防犯登録の名義を変更するようにしましょう。

名義変更に必要なものは、「運転免許証などの身分が証明できる書類、「譲渡を証明する書類」、「登録をしたい自転車」、「登録手数料の500~600円」になります。

これらをそろえて自転車屋さんに行けば、手続きをしてくれて、前のシールなどもはがして新しいものに付け替えてくれます。

譲渡を証明する書類は、前の持ち主からもらう必要があるので、落札する前にそれらの書類を用意してくれるのかどうか確認してみてください。

譲渡を証明する書類とは、保証書や販売証明書以外にも譲渡証明書でも良いです。

名義変更の手続きを行ったとしても、情報が正しく反映されるまでに1-2ヶ月かかりますから、登録が終わっても安心せず、しばらくは申込書の控えを持ち歩いた方がよさそうです。

また、お店によっては別で購入した防犯登録をしれもらえない場合があります。
その場合は、警察署に必要なものを持っていくと登録することが可能です。

自転車の防犯登録シールはどこに貼る?

自転車の防犯登録も無事に済み、シールを貼る段階になったときにこのシールを貼るのを嫌がる人がいるかもしれません。

ママチャリなどではあまり気にする人も少ないのかもしれませんが、スポーツバイクに乗っているような人は、自転車の見た目にもかなりのこだわりを持っているので、シールを貼る場所ひとつにも神経を尖らしてしまうものなのです。

シールの本来の目的は盗難防止ですから、シールは目立つところに貼らなければ意味がありません。
しかし、こだわりをもったあなたのためにとっておきの場所をお教えします。

自転車の印象を崩さずに貼る場所として、シートチューブの後輪側に貼ると良いでしょう。

ベストとはいえませんが、自転車の写真をとっても防犯登録の番号が写りにくく、警察官による職務質問を受けた時にも番号の照会がスムーズにできること、またワイヤーロックなどでこすれない場所である事などが理由でおすすめの場所です。

また、防犯登録で注意していただきたいのは、防犯登録には有効期限があり、登録日の翌年から10年で期限を迎えてしまうということです。

期限が過ぎてしまうと、再登録が必要になります。

自転車の防犯登録は義務です

自転車の防犯登録は必要ない、と考えている方も多いのではないでしょうか。

実際、防犯登録をされたからといっても、自転車が返ってくる確立はあまり良くないのが現状です。

しかし、防犯登録は義務とされています。

貼らずにいると、もしかしたら盗難自転車と間違えられてしまう可能性もあります。

また、人から譲りうけた際や、ネットで購入した際も、防犯登録は必要ですよ。