クロスバイクのタイヤのパンクを修理しよう!

都内で快適に走行するクロスバイクを最近良く見かけます。
シティサイクルも多いですが、クロスバイクも普及しています。

そんな中、街中にガラスの破片等の鋭利な物が落ちている事も多く見かけます。
踏んで、運が悪いとパンクすることもありますよね。

そんなときにクロスバイクの場合は、道具があればその場でタイヤのパンク修理が出来ます。
今回はパンク修理についてご説明していきましょう。

クロスバイクのタイヤのパンク修理に必要な道具

クロスバイクのタイヤがパンクした場合、大事なのはハブがクイックリリース式であるかどうかという点です。
このタイプだと、タイヤの取り外しがやりやすいという利点があります。

自転車関連のトラブルで最も多いのは恐らくパンクだと思われます。
ですが、やってみると、素人でも案外あっさり直せてしまうので、直し方を覚えておくといざという時に役立ちますよ。

まずは修理に使う道具を揃えましょう。
必要なのは「タイヤレバー(タイヤを外します)」「パッチ(穴を塞ぎます)」「空気入れ」「布(タオルなど下に敷ける大きさのもの)」「油性ペン(穴が空いているところに印を付けます)」「バケツ(水を入れて、空気が漏れているかを調べます)」の6つです。
怪我と汚れ防止のための軍手があると、なお良いですね。

今回は、シールのようにそのまま貼り付けるだけで済むイージーパッチを使います。
これらはどれも自転車屋さんに行けば売っています。

特にレバーとパッチはパナレーサーのものが使いやすいですよ。

クロスバイクのパンク修理!タイヤ取り外し①

クロスバイクがパンクを起こした際、修理をするならアスファルトの上に直接置くよりも、段ボールなどを下に敷いてから行うといいです。

まずは怪我をしないように軍手を装着しましょう。
これなら汚れることもなくなります。
準備が整ったら、いよいよ作業に取り掛かります。

車軸の脇にレバーが付いているので、これを反対側に倒した後、車軸の反対にあるつまみを動かないように留めておき、レバーを反時計回りに回します。
するとネジが緩んでくるので、フォークから外れるくらいにまで緩めましょう。
やり過ぎて、ネジを取ってしまわないように気を付けて下さい。

続いてブレーキを取ります。
Vブレーキやカンチブレーキなら左側のブレーキアーチにワイヤーを通すための溝があるので、ブレーキアーチを両側から押さえてやれば金具が外れます。
キャリパーブレーキの場合は、アーチ状の部分にレバーがあるので、それを上げてやりましょう。

こうすればタイヤを外すことが出来ます。
前輪も後輪も、やり方は変わりません。

クロスバイクのパンク修理!タイヤ取り外し②

クロスバイクのパンクを直す時は、最初にタイヤを取り外して下さい。
そうしたらフォークの先端の破損を防ぐために、タオルなどを下に敷いておきます。

それからタイヤの中に残っている空気を全て抜いて下さい。
少しでも空気が入っていると、作業が困難になるからです。

バルブが米式ならキャップを外して、バルブのてっぺんの真ん中辺りにある出っ張りを押します。
仏式ならキャップを取り、てっぺんのネジを緩めたら、そのままてっぺんを押します。

いよいよホイールからタイヤを取り外しますが、外すのは片側だけです。

タイヤレバーをホイールとタイヤの間に挟んだら、スポークの方に向かって倒して下さい。
力みすぎるとレバーが折れるのでほどほどにするよう注意しましょう。
また、チューブにレバーが引っ掛かると、穴が空くかもしれません。

1本目が上手くいったら、2本目を挟みます。
2本目は、スポークとの間隔を3本分は開けて下さい。
挟んだら1本目のレバーをホイールの外側に沿うように動かして、一周させます。

タイヤのチューブを外してパンク修理

クロスバイクからタイヤの片側だけを外したら、中のチューブを取り出します。
バルブが仏式であれば、その前にバルブのネジを外して下さい。

チューブを出したら、どこから空気が漏れているのかを突き止めます。
空気入れでチューブを膨らませ、バルブのネジを締めましょう。

それを水の入ったバケツの中に浸します。
もし穴が空いていたら、空気の泡が浮かび上がってくるはずです。
穴を発見したら、チューブの表面にペンで印を付けましょう。
穴は1つとは限りません。
念入りに調べて下さい。

一通り調べ終わったら空気を抜いて、綺麗なタオルで水を拭き取って下さい。
それからパッチを貼りますが、剥がれにくくするために、穴の周りを紙やすりで擦っておきましょう。

接着面に指紋を付けないように注意しながらパッチを貼り、上から強く擦るなどしてしっかりくっつけます。

あとは、チューブに空気を詰め直し、10分ほど放っておきましょう。
しぼんでいなければ、パンクの穴は完璧に塞がったという証拠になります。

タイヤにチューブをセットしよう!

パンクの穴を全部塞いだら、チューブから空気を抜いて、捻れないように気を付けながら、タイヤの中に戻してやりましょう。
ホイールのバルブ穴に、あらかじめバルブを差し込んでおけば作業がスムーズに進められます。

次は、クロスバイクのホイールにタイヤをはめ込んでいけば良いのですが、最初はバルブがあるところからはめていくと良いですよ。
この時に注意して欲しいのは、タイヤとホイールの間にチューブが挟まってしまうことがたまにあるということです。

はめた後にバルブを押し込んでみて、滑らかに動くのなら挟まっていないということになります。
上手くはまってくれない部分は、めいっぱいの力を込めましょう。

タイヤをはめ込めたら、仏式ならバルブを留めるネジを取り付けて、空気を入れてやれば修理完了です(米式にはそもそもネジが付いていません)。

残っている作業はあとひとつ、ホイールをフレームに戻すだけとなります。
あと一息なので頑張って下さい。

クロスバイクのパンク修理!タイヤの取り付け

クロスバイクのパンクの修理もいよいよラストスパートです。
とはいえ取り外した時と逆のことをやれば良いだけなのですが、車軸のレバーを付ける位置には気を付けて下さい。

ホイールを付けたら正面に回って、正中線が出ているかを確かめましょう。
ヘッドチューブからタイヤがまっすぐ見えるのなら大丈夫ですよ。

次にレバーの反対側にあるつまみを持ったまま、時計回りにレバーを回して、車軸のネジを締めてやります。
留める時は、レバーを上げて下さい。
どれくらい締めれば良いのかという点ですが、手の平をクロスバイクに向けた状態で、親指のふくらみをレバーに当てながら上げてやり、少し痛みを感じるくらいが最適です。
前輪なら上向きに、後輪なら前側の、斜め上向きに留めると外れにくくなります。
反対に、下に向けると外れやすくなります。

レバーを上げたら、ホイールを軽く揺すってやり、グラつきなどが無いかを確かめましょう。
問題がなければブレーキを戻し、バルブのネジを締め、キャップを付ければおしまいです。

全行程は初めてでも30分、慣れてくると10分程度で終えられます。
熟れてくれば、手の感覚で穴の位置が分かるので、水がいらなくなります。

やればやるほど腕は上がりますから、タイヤがパンクした時は、すぐに店に持って行かず、自分で直してみるのをおすすめしますよ。

クロスバイクのパンク修理は道具さえあれば出来る

クロスバイクに限らず、スポーツ自転車はパンク修理がしやすいようにクイックリリースを使用している事があります。

クイックリリースは、パンク修理だけなく、ホイール交換もしやすくなっているので、自分で交換やメンテナンスがしやすいんですね。
スポーツ自転車に乗っている人は経験だと思って、トラブルが来たら一度自分で対処してみる事をおすすめします。

しかし、難しい修理や交換もありますので、良く分からないと思ったら、専門店に持って行って対応してもらいましょう。
まずはパンク修理からやってみることをおすすめします。