メリダといえば、ジャイアントと並ぶ、台湾の有名自転車メーカーです。
特に、コストパフォーマンスに定評があり、その安さからメリダを選びたい方もいるかと思います。
そこで今回は、メリダの歴史や、安さと高品質の理由について、評判の高いロードバイクをご紹介していきます。
メリダのロードバイクの評判!実際の所はどうなの?
メリダのロードバイクといえば、「安い」という評判を聞く方が多いのではないでしょうか?
しかし、誤解をして欲しくないのが、全てのロードバイクが「安い」わけではありません。
「コスパが良い自転車が多め」といった方が、事実に近いでしょう。
その上、ロードバイクの性能面にも問題はありません。
それでは、実際の所、メリダはどうして低価格帯で、品質の高い物を提供する事ができるのでしょうか?
ここからは、メリダの歴史について触れていきます。
それはメリダの創業者、アイク・ツェンの旅中の話から始まります。
アイク・ツェンは海外の旅行途中で、こんなものを目にしました。
ある自転車専門店の店頭で「台湾製は品質が悪いから、お断り」。
この張り紙を見て、アイク・ツェンはメリダを立ち上げる事になります。
台湾の評判を見て創業された「メリダ」
「台湾製の自転車は品質が悪い」という張り紙を見たアイク・ツェンは、その時にショックを受け、その後台湾に戻り、1972年、品質の高い自転車を作ろうとメリダを創業したのです。
創業当時は、自社ブランドよりも、OEMに力を入れ技術を磨きました。
<OEMとは…他社ブランドが開発した自転車を製造のみ請け負う事>
1988年にメリダオリジナルの自転車を生産開始、グローバル化にも力を入れ、まずはノルウェー、そしてドイツ、イギリス、オランダ、スペインと幅を広げ、販売拠点を欧州各国に増やしていきました。
アイク・ツェンの息子になる、マイケル・ツェンが社長になる現在には、台湾に1カ所、中国に3カ所、計4カ所の生産工場を作り上げ、自社ブランドのバイクとOEMを合わせて、年間で約150万台を出荷する事ができるまでになりました。
この事から、同じ台湾のジャイアントに次いで、自転車生産世界2位のメーカーとなったのです。
販売面でも、各国の販売代理店を通して88カ国へと拡大し、世界中でメリダの自転車を提供できるようになりました。
また、メリダの漢字は「美利達」と書き、「美しく、どこまでも走っていけて、そして楽しい」という想いが込められています。
正規販売店で購入されたメリダのバイクには、生涯補償が付帯され、これも、メリダが品質に絶対的な自信を持っている表れであり、創業者アイク・ツェンが誇りを持って、高品質の様々な自転車を追求し続けてきたからこそできる事だと思います。
そして、その努力によって世界中で、評判の良いロードバイクなどをたくさん生産するブランドへと成長したのです。
メリダのロードバイクが高品質の理由
メリダのロードバイクの評判で「安さ」や「高品質」という事をよく耳にします。
メリダはなぜ、高品質で尚且つ、低価格を実現できているのでしょうか?
メリダは世界でも数少ない、自社で開発設計した物を、自社工場で生産できるという強みがあります。
従業員は3000人以上、さらに1996年にはロボット溶接技術も確立させ、大量生産を可能にしています。
また、「必要なものを必要な時に必要なだけ作る」という日本のトヨタと同じ「かんばん方式」を取り入れており、なるべく在庫を持たないようにする事で、高効率で低コストな生産を可能にする事ができています。
また、工業デザインの分野で世界をリードするドイツに開発拠点を置き、台湾の自社工場で、そのアイデアが実現可能か検証・考察も行なっています。
様々な工夫で、現在は世界自転車生産第2位となっており、販売する車種は400にも上り、その人気や信頼性においても、評判の高いブランドです。
メリダの評判の高いロードバイクをご紹介!
メリダのロードバイクは評判が良く、安さ、品質共に、とても優れている事がお分かり頂けた所で、メリダのおすすめロードバイクを何点かご紹介していきます。
<SCULTURA 700>
メリダのアルミニウムテクノロジーによって、高い走行性能を可能にしたフラッグシップ「SCULTURA」。
メリダ自社工場で生産されるトリプルバテッド・ハイドロフォーミングアルミフレームを取り入れた、Sculturaのアルミニウムフラッグシップモデルです。
カーボンフレームの軽量設計と、アルミを使う事で得られる芯のある走りを実現させ、リアディレイラーに11速の「Shimano 105」や、ホイールにFulcrum製を採用した実践的なロードバイクです。
フレーム Scultura lite-single [PF86]
フロントフォーク Road carbon Race
クランクセットShimano 105 FC-5800 52-36
Fディレーラー Shimano 105 DF
Rディレーラー Shimano 105 SS
ホイール Fulcrum Racing Expert
¥169,900(税抜き)
<SCULTURA 400>
「Shimano 105」を取り入れた高い信頼性と高い耐久性の両方を取り入れた、軽量アルミロードバイクです。
トリプルバテッド・ハイドロフォーミングという製法による、「Scultura lite」のアルミフレームと、リヤ11速の「Shimano 105」を組み合わせる事によって、ツーリングにも信頼と耐久性を可能にしたモデルです。
UCI承認フレームであるSculturaという事もあり、レース用途でも制限なく使用する事ができます。
また、走りが軽い事から、ヒルクライムや、グランフォンドでも性能を発揮できる事でしょう。
フレーム Scultura lite-single BSA
フロントフォーク Road carbon Race
クランクセット Shimano RS510 50-34
Fディレーラー Shimano 105 DF
Rディレーラー Shimano 105 SS
ホイール Merida comp SL 24 pair
¥139,900(税抜き)
SCULTURAだけじゃない!メリダの評判の高いロードバイク
メリダのフラッグシップ「SCULTURA」の他にも、高い評判のロードバイクがあります。
REACTOは、近年流行のエアロロードバイクです。
その中でも、REACTOのおすすめを何点かご紹介します。
<REACTO 400>
空力性能を追求したアルミフレームモデルREACTOは、ハイドロフォーミングという製法により、理想的なNACA FASTBACK形状を手に入れた、アルミニウムフレームを採用しています。
メリダの独自加工技術を使った、チューブ・トゥ・チューブのスムースウェルディングで、フレームの表面仕上がりがとても美しく、カーボンフォークやShimano 105、メリダ製エアロホイールを採用する事で、さらに走りに対して貪欲に追求しています。
フレーム Reacto direct-super BSA
フロントフォーク Reacto Carbon Race
クランクセット FSA Gossamer 52-36 Mega
Fディレーラー Shimano 105 DF
Rディレーラー Shimano 105 SS
ホイール Merida Comp 30 CW
¥159,900(税抜き)
<REACTO 4000>
フルカーボンのREACTO CF2フレームに、Shimano 105を組み合わせたキャリパー仕様のエアロロードバイクです。
上位グレードと同じREACTO CF2フレームに、リアに11速のShimano 105を組み合わせた軽量エアロロードバイクになります。
細かなパーツにもカラーデザインを施した仕様の他に、バーレーン・メリダのチームカラー2種類をカラーラインナップに用意しています。
フレーム Reacto CF2 direct [386]
フロントフォーク Reacto Carbon pro-direct
クランクセット FSA Gossamer Pro 52-36
Fディレーラー Shimano 105 DF
Rディレーラー Shimano 105 SS
ホイール Merida Expert 35 CW pair
¥249,000(税抜き)
<REACTO DISC 4000>
前後にDISC COOLERを採用した、REACTO CF2フレームのディスクエアロロードバイクです。
ディスクキャリパーが特徴的で、冷却時間を35%短縮するメリダ独自のDISC COOLERを前後に搭載した、REACTO CF2フレームのディスクブレーキバージョンを採用したモデルです。
バーレーン・メリダのチームカラーと、メタリック・ブラックの2種類からカラーを選べます。
ホイール、ハンドルなどにメリダオリジナルパーツを使用した、ディスクブレーキ仕様モデルです。
フレーム Reacto CF2 disc [386] R12
フロントフォーク Reacto Carbon pro 12 FM
クランクセット FSA Gossamer Pro 52-36
Fディレーラー Shimano 105 DF
Rディレーラー Shimano 105 SS
ホイール Merida Expert CW pair disc
¥289,000(税抜き)
メリダのロードバイクの惜しい所
メリダのロードバイクの評判はとても良いのですが、あえて欠点を上げるとしたらブレーキです。
コストを下げるために、ブレーキの質を落としコストダウンを図っているようです。
メリダのロードバイクに取り付けられているのは、メリダオリジナルのブレーキで、シマノ製と比べるとだいぶ性能的には落ちます。
しかし、フレーム性能はとても良いので、気になる方はブレーキの交換をする事で解決できるでしょう。
例えば「シマノ105」のブレーキ単品で8,000円〜10,000円程かかってしまいますが、交換は可能です。
メリダのロードバイクが低価格という事もあり、人それぞれ感じ方はあると思いますが、ロードバイクと合わせて購入しても、そこまで痛い出費とはならずに済みます。
せっかく良いフレームなので、もしもブレーキに不満がある方はブレーキ交換も視野に入れてみましょう。
メリダのロードバイクは高品質で低価格!
今回は、メリダのロードバイクの評判や、歴史、おすすめのロードバイクについてご紹介しました。
安いからといって侮れないメリダ、日本では同じ台湾製のジャイアントが有名ですが、メリダの需要もこれからどんどん高まっていくでしょう。
自社工場を持つからこそできる、低価格帯の高品質ロードバイクを、ぜひお店などで体験してみてください。
これからロードバイクの購入を考えている方は、メリダも候補に入れてみてはどうでしょうか?