ロードバイクはレース機材というイメージが強いと思いますが、一般ユーザーには嗜好品=趣味の乗り物という側面もあります。
その為、走行性能と共に、見た目もとても重要な要素です。
フレームはもちろんの事、その面積からして、ホイールがビジュアル面に与える影響はかなり大きいです。
ホイールはどことなく無機質でおしゃれな印象からは遠いですが、飾ってみても面白いと思いますので、考えていきましょう。
ロードバイクのホイールにおしゃれ要素は必要?
ロードバイクのホイール=おしゃれがピンとこない方もいらっしゃると思います。
しかし、少し視点を変えてみるとワンポイントで挿し色が入っていたり、ロゴの色が一部だけ塗られていたりします。
また、バルブキャップやリフレクター(反射板)などもさりげないおしゃれになりますし、カラータイヤでアクセントを付ける事も出来ます。
ロードバイク=レース機材である事は否定しませんが、大人気漫画の影響やダイエット面でも注目され、用途が多様化しているのは事実です。
元から嗜好品という側面もあり、見た目重視の選び方も間違いではないのですから、ホイールをおしゃれに飾るのも悪くないでしょう。
こういった事も踏まえて、今回は個人的な見解が主になりますが、おしゃれホイールを紹介しましょう。
ロードバイクのホイールでさりげないおしゃれと言えば
おしゃれなロードバイクホイールといって真っ先に頭に浮かんだのが、スポークが前後1本だけ別の色に塗られている物です。
まずは、イタリアの超人気ホイールメーカー「フルクラム」の、【RACING ZERO COMPETIZIONE(レーシングゼロ コンペティツィオーネ)】です。
レーシングゼロはフルクラムのアルミクリンチャーモデルの最高峰で、コンペテツィオーネはその進化版です。
レーシングゼロは、2013年と2016年に全てのスポークが赤い”レッドスポークモデル”を販売していましたが、その名残りと言えるものです。
コンペティツィオーネは赤の1本スポークで、色落ちが少ないアノダイズド・スポークを採用しています。
リムとハブにも一部赤が使われており、赤色好きにはたまらない仕様になっています。
レーシングゼロは、アルミリムでは最強・最速とも評される、レーシングホイールです。
コンペティツィオーネはそのレーゼロに、グリスいらずの「CULTベアリング」を配し、回転性能を極限まで高めています。
その為、アルミリムではありますが、レースに使用する人も多いです。
ちなみに”コンペティツィオーネ”は、イタリア語で「競技」という意味ですから、メーカー側もレースを意識しています。
ただし、定価が約19万円(前後セット)なので、価格はおしゃれじゃありませんね。
「マビック」もホイールにおしゃれをしている
おしゃれな1本スポークのロードバイクホイールでもう一つ思い浮かぶのは、フランスの「マビック」です。
こちらもアルミクリンチャー最高峰の「キシリウムプロ」に、カラースポークモデルがあります。
マビックのイメージカラ―である黄色のスポークが前後に1本づつ配されており、全体的に黒が多めのデザインなのでとても映えます。
マビックはどちらかというと硬派で遊び心が少ないので、おしゃれを意識しているとまでは思いませんが、ファンが多い事は事実です。
また、マビックのアルミリムは、全体的に硬くて強度がありながら、軽量という理想的なレーシングホイールです。
キシリウムプロも1410g(メーカー公表)という軽量で、しかもアルミスポークなので非常に反応の鋭いホイールに仕上がっています。
マビックはホイールに必ずタイヤとチューブが付属していますので、まとめて購入する事を考えている人におすすめです。
インパクト抜群のロードバイクホイール
次は、おしゃれという観点とは少しずれるかもしれませんが、インパクトのあるロードバイクホイールを紹介します。
オランダの手組みホイール専門メーカーの、「ファストフォワード」です。
手組みホイールは、既存品のリムやハブを使って製造されたホイールの事です。
市販の一般的なホイールは完組みホイールで、メーカーがパーツから専用設計をして製造している物です。
従って、パーツを自社で製造していないファストフォワードは、ホイールの”組み立て専門メーカー”という事になります。
それでも、プロレースに機材として提供するホイールを作っており、技術の高さは確かなものがあります。
ファストフォワードのビジュアルを一言で表すなら「赤」です。
圧倒的に赤が目立ち、しかもリムハイトが高いホイールが多いので、見た目のインパクトは十分です。
また、ビアンキのロードバイクを使用するチームに提供された「チェレステ」モデルは、インパクトというよりはおしゃれな部類と言って良いでしょう。
ホイールをおしゃれに飾る
ここまでは、ロードバイクのホイールそのものがおしゃれと言える物を紹介しましたが、ここではホイールの装飾を考えてみましょう。
ホイールの装飾と視認性の向上を加味して、LEDライトをおすすめします。
これはホイールのバルブ口などに取り付けて、車輪が回ると1本の輪になったり模様が浮かび上がるという物です。
取りつけに工具も必要ありませんし、1個1,000円くらいの物で十分ですので気軽なカスタマイズです。
しかも、ロードバイクは反射板や尾灯が標準装備では付いていないので、夜間の視認性に不安が有ります。
視認性は自動車や歩行者に対して自分の存在を知らせるという事なので、事故防止の意味では重要な事です。
少し派手な印象にはなりますが、アピール度は抜群です。
ライト以外にも、スポークに巻き付けるタイプの反射材である「スポークリフレクター」もおすすめです。
また、サイドに反射板が付いたタイヤも、視認性の向上に役立ちます。
ロードバイクのホイールを見た目で選ぶ意味
ロードバイクのホイールは初心者向けのエントリーモデルになるほど、デザインが凡庸になりおしゃれとは遠ざかっていきます。
また、機能面を考えてもエントリーモデルは重量がヘビー級なので、どこかのタイミングで必ずと言って良いほど限界を感じる時が来ます。
その時にどんなホイールを選ぶかですが、ここにおしゃれな要素を入れるのがそのホイールと長く付き合っていく秘訣だと考えています。
ホイールは駆動の要ですから、走行性能にこだわるのは言うまでもないですが、ビジュアル面が平凡だと所有欲があまり無くなってしまいます。
感覚的な問題ですが、良く走ってくれるけど何か物足りなく感じてしまい、結局早く手放してしまうという事になりかねません。
ですから、おしゃれというイメージで選ぶのも悪くない選択ですし、見た目も重要な要素の一つだという事は覚えておいて頂きたいです。
ホイールはスポークの組み方、ロゴのステッカーの装飾・色、リムの高さなどで、ロードバイク全体のイメージを変える事が出来ます。
ぜひ自分好みのデザインを見付けて欲しいと思います。
ホイールは見た目も重視しましょう
今回はロードバイクのホイールについて、おしゃれな見た目を意識して考えてみました。
挿し色や、装飾する事で見た目が大きく変わりますので、改めてホイールのビジュアルは大切と感じます。
性能が優先は当然なのですが、見た目を軽視すると結局は早く手放す事になり、コスパが悪くなりますからね。