2歳という年齢は自分で歩けるようになって行動範囲が広がってくる頃で、そろそろベビーカーの卒業を考える時期かもしれません。
実際にここでお子さんの乗り物を考える親御さんも多いと聞いていますので、今回はそこを考えてみましょう。
今はストライダーのようなペダルなし自転車もあり、昔よりもだいぶアクティブになっているようですので、安全面も含めて確認してみましょう。
ストライダーは2歳から乗れるペダルなし自転車
筆者が今回この記事を書くに当たり、色々とリサーチしてみたところ、「魔の2歳児」などという言葉を目にしました。
自我が芽生えてきて自己主張が強くなってくるのが2歳くらいであり、まだ物の分別が付かないので、反抗し出したら止まらず、かんしゃくの起こし方も凄まじい。
「第一反抗期」とも言えるこの時期は、親御さんにとっても最初の育児の壁となって来るようです。
それくらい難しい時期にどういう乗り物が適しているのかは、難しい選択になりそうです。
何を与えても「イヤイヤ」してしまうのもこの時期の特徴と聞きますので、すぐに飽きてそっぽを向いてしまうこともあるでしょう。
また、性格によるところも大きいと思われます。
好奇心旺盛でアグレッシブな性格のお子さんに、自分の目が行き届かない可能性のある行動範囲の広いものを与えるのはハッキリ言って怖いです。
さすがに自転車は補助輪が付いているとは言え、重量もあるのでまだ難しいとしても、今はストライダーというペダルなし自転車が世界的に普及しています。
対象年齢が2歳からになっているので、乗り物を考える時期に合致します。
おもちゃの扱いになるので公道は走れませんが、軽くてスイスイ動きますので行動範囲はとても広いです。
ストライダーを2歳から早めに始めた方がよい理由
筆者は以前に友人の2歳になる息子さんが、ストライダーに乗って遊んでいるのを見たことがあります。
そのお子さんは少し成長が遅く身長がまだ80㎝にも満たないくらいで、ストライダーもやっとつま先が地面に着くくらいの感じで乗っていました。
ストライダーは自転車はもちろん、「キックバイク」や「バランスバイク」と呼ばれる乗り物の中では、サドルを一番低くできるものです。
それでもギリギリという感じですので、身長は80㎝前後がスタートのめどになりそうです。
そして、前項でお話した反抗期や性格との兼ね合いですが、最初は上手く乗れないのに腹を立ててすぐに見向きもしなくなったと言います。
しかし、見守っている内にまた自分から乗るようになり、3、4日で転ぶことも無くなり、それからは楽しんで乗れているとのことでした。
これはひとつの例なので全てを判断できるわけではないですが、ストライダーは「魔の2歳児」の反抗期を逆手に取れるのかもしれません。
この時期には何でも自分でやりたがるので、バランスが取れるまで乗れないストライダーには、「何とか乗ってやる!」という子供なりの反骨心を芽生えさせる可能性があります。
これが、興味を繋いでおくためには大きいのではないでしょうか。
ストライダーは早い時期から乗れるだけに親御さんの注意が必要
前項では筆者の知り合いの息子さんのお話をしましたが、少しナイーブで慎重な性格らしいので、いきなり外でガンガン乗ることはなかったようです。
しかし、時が経てば当然外で遊ばせなくてはなりませんので連れていったところ、家の中で乗っていたこともあり、驚くほどスムーズにバランスが取れていたと言います。
これは、他の親御さんのインプレにも同じ内容が多く見られましたので、子どもの対応能力というのは親の予想をはるかに超えてくるものなのでしょう。
ですから、ストライダーは個人差もありますが、割と早い段階で乗りこなせるようになると考えてよさそうです。
それを証拠にインプレでは、2歳から始めてよかったという声が多いです。
ただし、ストライダーは親御さんが目を離してしまうのはとても危険です。
自転車と違いペダルに加えブレーキも付いていませんので、自分の脚力だけで止まらなくてはいけません。
公道が走れないと言っても、公園にも坂道など制御が難しい場所はありますので、自分の危険はおろか、人にぶつかってしまう可能性もあります。
これも必須ではありますが、自分の身はヘルメットやプロテクターで守るとしても、人を巻き込んでしまうのはどうしようもありません。
そのため、常に危険性があることだけは忘れずに、ストライダーで遊ぶ際は親御さんが目を離さないように心掛けましょう。
2歳のお子さんにはストライダー乗車時にヘルメットが必須
これは性格にもよりますが、2歳くらいのお子さんは無鉄砲で怖いもの知らずなところがあります。
そのため、「ストライダーで外を走っていたところ止まれなくて壁に激突した」、「坂道で転んでそのまま数メートル転がった」など、危ない体験が報告されています。
確かに、三輪車などとは比べものにならないほどアクティブですから、前項でお話したように親御さんが目を離してはいけません。
また、ストライダーに乗る際は、ヘルメットを必ず着用させてください。
自転車を補助輪なしで乗るのは転ばなくなってからですが、ストライダーは転ぶのが前提のようなものです。
そして、言うまでもないことかと思いますが、頭だけは取り返しがつかないことになり兼ねませんので、絶対に守らなければなりません。
また、転んだ時に脱げてしまっては何の意味もありませんので、頭の大きさに合ったもの、そしてしっかりとフックできるものを選んでください。
さらには、親御さんが遠くからでも見付けやすいように、なるべく派手で目立つデザインのものを選ぶとよいでしょう。
自転車に移行する時期も考えてストライダーを選ぶ
ストライダーには、種類があります。
ノーマル仕様が「クラシックモデル」、そこにいくつかのオプションが付くのが「スポーツモデル」です。
スポーツモデルに付くのは、「ハンドルバーパット」と「ロングシートポスト」になります。
ハンドルバーパットは転倒した時に、ハンドルが顔面を直撃してもケガをしないように、保護をしてくれるものです。
ストライダーはハンドルが360度回転しますので、思わぬ動きで顔に当たってしまうことがありますから、必須とも言えるアイテムです。
ロングシートポストは通常よりも10㎝以上サドルを高くできるポストです。
対象年齢の幅が2歳~5歳と広いので、成長に合わせてサドルを高くする必要があります。
ただし、ロングを使うようになるのは4歳以降になると思われ、特に最初から必要ではありません。
また、その頃には自転車に移行している場合も多いので、必須とも言えないでしょう。
なお、バーパットとシートポストは後付けが可能で単品販売もしています。
クラシックモデルに両方とも後付けするとスポーツモデルの価格を上回ってしまいますが、どちらかだけなら上回りません。
そのため、おすすめはクラシックモデルにハンドルバーパットを単品で購入して後付けする。
身長が伸びてからまだ乗るようであれば、ロングシートポストを購入するという方法ですね。
ストライダーの先に見据えるのは自転車
2歳ではさすがに早すぎますが、ストライダーの先には自転車を見据えなくてはなりません。
お子さんをお持ちの方は分かると思いますが、自転車の練習というのは本当に大変で、「補助輪を外せる日が本当にくるのか?」と悩む親御さんも多いです。
その障壁は、何と言っても自転車上でバランスが取れないことにあります。
三輪車→補助輪あり自転車という過程ではバランスを気にする必要はないので、当然ながら感覚は養えません。
しかし、ストライダーがこの間に挟まることによって、二輪車へ慣れていますので、知らぬ間にバランス感覚が身に付いています。
実際にあるアンケートでは、ストライダーを経験している子供は補助輪なしで自転車に乗れる時期が圧倒的に早いという結果が出ています。
どの時期から自転車に乗らせるかは親御さんの判断にもよりますが、ストライダーが自転車に乗る上で効果的な「準備運動」になることは間違いないと言えるでしょう
ストライダーは自転車への登竜門
今回はストライダーに乗る際の注意点を中心にお話しました。
割と早くから乗りこなせているようなので、余計に親御さんの注意が必要です。
また、バランス感覚が養えるので自転車への移行が早いのも大きなメリットですので、ぜひ検討してみてください。