ロードバイクのチェーン交換と共に、ミッシングリンクを装着

ロードバイクのチェーンは、消耗品であり、定期的なチェーン交換を必要としていますね。

ロードバイクのチェーンに、「ミッシングリンク」といったパーツを取り付ける方法があります。

この「ミッシングリンク」は、ロードバイクやクロスバイクのチェーンを簡単に外したり、繋げたりを可能とす便利なパーツです。

今回は、「ミッシングリンク」の取り付け方法や注意点について、ご紹介していきます。

ロードバイクのチェーン交換は必要不可欠!「ミッシングリンク」って?

ロードバイクを含む自転車のチェーンは、消耗品ですので、定期的なチェーン交換が必要になりますよね。

このチェーンを消耗したまま乗り続けていると、スプロケットの歯を痛めてしまったり、変速に不具合が出てしまいます。

また、ロードバイクのチェーンは汚れたままだと、潤滑が悪くなり、ペダルが重くなるといった問題が起こります。

チェーンを綺麗に保つためには、チェーンの点検が必要です。
そして、この点検作業は、ロードバイクの美しさを引き出すためにも大切な作業となります。

その理由は、ロードバイクの車体がいくら綺麗でも、チェーンが汚れてしまっていると、その美しさは半減してしまうからです。

このチェーン掃除は、メンテナンスの基本中の基本と言える作業なのです。

しかし、実際にチェーン掃除を行うとなると、意外にも面倒で、時間もかかる大変な作業です。

汚れ落としをチェーンへ拭きかけ、布切れやウエスで汚れをふき取ったあと、1コマ1コマ注油しなければなりません。

また、他にもチェーンを外して丸洗いする掃除方法もありますが、この場合チェーンを切らなくてはならないといった欠点があります。

そして、この欠点を補えるパーツが「ミッシングリンク」なのです。

ミッシングリンクなら、ロードバイクのチェーンの掃除が簡単に!

ミッシングリンクとは、チェーンとチェーンを繋ぐ小さなパーツで、チェーンに取り付けて使用します。
通常、チェーンとチェーンを繋ぐパーツに使用されるのは、コネクトピンと呼ばれる接続ピンです。

しかし、チェーンを切断する際には、ピンを押し出さなくてはならないので、チェーン切断と同時に捨てることになってしまいます。

そこをミッシングリンクの場合は、パーツをスライドさせることで、チェーンから外すことができます。
そのため、チェーンカッターを使用する必要はありません。

また、元に戻すときも簡単に繋ぐことができるので、チェーンの掃除を手軽にしてくれる便利なパーツなのです。

ロードバイクのチェーンに、このミッシングリンクを一緒に付けてしまえば、チェーンの着脱を手軽に行うことができるのです。

そのため、ミッシングリンクを使うことで、チェーンの丸洗い洗浄をする際に楽に作業ができます。
このように丸洗いをすることで、従来の掃除では取りきることのできない汚れも落とすことができるのです。

元々ミッシングリンクが装着されている、「ミッシングリンク付きチェーン」も販売されているので、新しいチェーン交換時におすすめですよ。

チェーン交換と同時にミッシングリンクを装着しよう!注意点は?

チェーン交換をするなら、同時にミッシングリンクの装着をおすすめします。
しかし、ミッシングリンクの取り付けには、いくつか注意点がありますのでご説明していきます。

ミッシングリンクを購入する際は、スプロケットの段数の確認をしておくことが必要です。
クロスバイクは、主に8速や9速であったりしますが、ロードバイクにもなると11速が主流です。

ミッシングリンクにも、8速用、9速用とそれぞれ種類がありますので、自分の自転車に合わせたミッシングリンクの購入が必要です。

ミッシングリンクが販売しているメーカーはKMCというメーカーがほとんどです。
KMCというメーカーが安全なのか、気になる方もいますよね。

そもそもシマノのチェーンは、シマノが製造しているわけではなく、KMCに製造を委託しています。
ですので、KMCのチェーン製造技術は信頼できますし、ミッシングリンクについても同じことが言えます。

ミッシングリンクの価格は、大体どれも1000円前後ですので、手軽に購入できるのもうれしいポイントです。

ロードバイクのチェーンにミッシングリンクを取り付けてみよう

KMCのミッシングリンクには、シルバーとゴールドがあります。

チェーンと同じ色を選択してもいいですし、違う色にすれば、どこをミッシングリンクで繋いでいるかの目印になります。

ロードバイクのチェーンに、実際ミッシングリンクを取り付けるとなると、意外にも取り付け取り外しが難しいといった意見が多くみられます。

特に、ロードバイク用の11速のミッシングリンクは非常に硬く、ミッシングリンクの専用付け外し工具がないと難しいかもしれません。

そもそもミッシングリンクには個体差があるようで、緩いものもあれば、きついものもあるようです。
そのため、このような問題が起こってしまうのです。

ミッシングリンクが上手くはまらない場合は、ミッシングリンクをチェーンの下の段に引っ掛けた状態で、ペダルを回すと「カチッ」っとリンクがはまります。

先ほどの注意点でもお話したように、段数が違うミッシングリンクの場合は、いくらはめようと思っても、はまらない場合もありますのでよく確認をしてくださいね。

また、ミッシングリンクの寿命ですが、チェーン交換と同時に交換し、再利用しないことがルールです。
次では、ミッシングリンクのトラブルについてみていきましょう。

ミッシングリンクはチェーン交換と同時に交換するのがベスト

ミッシングリンクのトラブルや危険性はあるのでしょうか。
たしかに、ミッシングリンクでのトラブルの事例は実際いくつかあります。

ギアチェンジを行ったときに、ミッシングリンクが外れてしまったり、トルクがかかった状態で切れてしまったなんてこともあるようです。

そもそも、ロードバイク用の11速ミッシングリンクは一回着脱したら、再利用はできないものとメーカーで推奨されています。

しかし、中には、チェーン交換と同時にミッシングリンクの交換をせず、何度も再利用されている方もいるようです。

実際、トラブルの多くは、きちんとした使い方を守っていないケースで起こっているものがほとんどです。
メーカーがきちんと指定している使い方を守れば、ミッシングリンクは決して危険なものではありません。

ミッシングリンクに限ったことではなく、どのパーツもメーカー基準の使用方法を破り、何度も使用すれば、トラブルの原因になります。

このことから、ミッシングリンクに関しては、チェーン交換と同時に行うのがベストということですね。

そもそもミッシングリンクが存在する理由

ここまで、ミッシングリンクはチェーンを簡単に着脱できることから、チェーン掃除に便利であるとご紹介してきました。

しかし、ミッシングリンクが存在する本当の意味は、チェーン掃除ではなく、「急なチェーン切れの応急処置」としてです。

専門工具を必要としないミッシングリンクは、工具なしでチェーン切れに対応できるパーツとして販売されました。

ロードバイクで走行中、チェーンが切れるトラブルに見舞われても、とりあえず帰ってこれるようにするためのパーツがミッシングリンクなのです。

ですが、ミッシングリンクを装着して、チェーン掃除に役立てている方はたくさんいます。

通常のチェーン掃除ではなかなか綺麗にできない奥まった場所の掃除に、丸洗い洗浄を手軽にするためのパーツとしては、ミッシングリンクは非常に有効でしょう。

先ほどもお話したように、ミッシングリンクは再利用せず、チェーン交換時に交換するのがベストです。
このように、正しい使用方法を守れば、危険なものではありません。

ぜひ、ミッシングリンクをチェーン掃除に活用してみてはいかがでしょうか。

ミッシングリンクの使用方法

本来ミッシングリンクは、急なチェーン切れの応急処置として販売されました。

しかし、活用されている多くの方は、チェーンの掃除のために装着される方がほとんどです。

ミッシングリンクを使用する際は、安全のためにも正しい使用方法を守ってくださいね。