giantのロードバイクの中で、最もハンドル位置が高いpaceは、フィトネスから、ライトツーリングまで多彩に楽しめる自転車です。
基本的には初心者用のロードバイクというイメージです。
しかし、具体的にどんな自転車か、という部分まではイメージがつきにくいという人もいるでしょう。
今回は、そんなpaceの特徴をご紹介します。
オススメの点なども記載させていただいております。
もし、ご購入などを検討されている方は読んでみてください。
giantのロードバイク「pace」が初心者向けの理由!
まず初めに、paceがどんな方に向いている自転車なのか、という部分をご紹介します。
ロードバイクを初めて購入するという方は、2011年まではgiantの「ocr」が筆頭格でした。
しかし、そのocrシリーズの後継車種とも呼べるpaceが販売されてからは、paceもまた初心用のロードバイクという立ち位置を確立しました。
モデルとしては2014年版まで製造されていますが、それ以降は「coutend2」というモデルも初心者用のロードバイクとして台頭してきましたので、初心者用のモデルとしては「ocr、pace、countend2」という三つのチョイスになります。
ですので、いきなりpaceを購入するというのも、敷居が高い訳ではありません。
むしろ、初心者用としても非常によいでしょう。
ただ、初心者用といっても、どういう目的で乗るのか、という部分は押さえておいたほうがよいです。
そのため、まず目的に沿った特徴をご紹介します。
paceは、giantの中でも街乗りタイプのロードバイクだと考えてください。
適した走行距離として30㎞~50㎞圏内の移動が、主な使用方法になります。
よって、長距離や、大会などの参加を考えていない方には、適しています。
また、カスタム等をあまり考えていない方にも、オススメです。
paceは全体的にカスタム幅の狭い自転車になっております。
そういうことを含めては、気軽に乗れる自転車でもあります。
それから、乗車姿勢が比較的に楽だというのも特徴としては、挙げられます。
その他にも、キャリアやフルフェンダーの取り付けが可能ですので、通勤、通学、趣味のツーリングなどにも、オススメです。
最初の一台として、あるいは低価格で気軽に乗りたいという方は、paceを考えてみてはいかがでしょうか。
giantのロードバイク「pace」のフレームは気軽さを追求したフレーム!
giantのロードバイクpaceの目的に沿った特徴をご紹介しました。
次からは、自転車そのものの基本的な特徴をご紹介します。
基本的な特徴といっても一言で表すのは、少々難しいため、いくつかに分けてご説明します。
まずは、フレーム関係ですね。
まず、paceのフレームはアルミでできています。
アルミフレームは、カーボンフレームに比べれば安価で手を出しやすいフレームになっています。
そのため、前者は後者に劣ると思うかもしれませんが、目的が違えばメリット・デメリットに違いが出てきます。
まずは、その辺りを詳しくご説明します。
完成車で約20万円以下のカーボンフレームの自転車とアルミを比べると、剛性に違いがあります。
中には、低価格カーボンバイクでも剛性が高く加速性がいいものもあるようですが、多くの場合はアルミの方が剛性が高く、低価格化しているカーボンは剛性が低い状態にあるのです。
これが、どういうことかというと、剛性の高いアルミフレームはシナリが少ないため、ペダルを踏んで自転車が進みやすくなっています。
逆に、低価格のカーボンフレームは剛性が低いため、ペダルを踏んでも自転車の進みが悪いという状態になります。
つまり、加速性に違いがあるのです。
これはロードバイクの楽しみの一つでありますが、やはりスピードが出て欲しい人も多いでしょう。
そういう人には、アルミはうってつけです。
ただ、もちろんのことですが、高価なカーボンは剛性も高く、自転車そのものが軽いため、加速性という意味では、アルミは劣るということはご理解ください。
それから、乗り心地という意味でアルミは低価格なカーボンに劣ります。
何故なら、振動吸収性が低価格なカーボンのほうが上だからです。
振動吸収性が低いと、長い距離を乗っていると地味に疲れが出てきます。
長距離走行に、アルミはあまり適していないのですね。
前述しましたが、30㎞~50㎞圏内が走行距離としては適しているとしたのは、これが理由です。
ただ、フレームではないですが、paceのフォーク足(ブレードorレッグともいいます)はカーボン製ですので、軽量で振動吸収性にわずかに優れてはいます。
そういう意味でいくと、他のアルミ製のロードバイクよりは、長距離走行に僅かに向ているともいえます。
その他では、paceのフレーム関係の特徴として、やはりジオメトリーが挙げられます。
ジオメトリーにピンと来ない方は、フレーム各部の寸法や角度の事だと思っておいてください。
paceのジオメトリーは、ヘッドチューブがやや長めで、ハンドル位置が高いです。
そのため、これも前述しましたが、比較的楽な姿勢で乗ることができます。
また、前後のホイールベースは長くヘッドアングルも寝ているので、直進安定性は非常に高くなっております。
言葉はそのままに、直進が安定する自転車になります。
この辺りが、paceのフレーム関係の特徴になります。
次は、ディレイラー等の特徴についてご説明します。
giantの「pace」のディレイラーは使いやすい!?
ディレイラーとは、チェーンの位置を変更して、ギア比を変更するパーツです。
コンポーネントの一部です。
他には、ギアやシフター、ブレーキなども含まれます。
giantのpaceは、8段変速のシマノのクラリスですので、paceの価格帯からすればかなり適したグレードです。
このシマノのクラリスの特徴として、他の9段以上の変速と違い、丈夫なことが挙げられます。
何故なら、使われているプレートが肉厚で、チェーン切れを起こしにくい構造になっているのですね。
また、スプロケットも肉厚ですので、歯飛びや削れが起きにくく、変速機が長持ちします。
それから、もしチェーンが切れてしまっても、一般的なシティサイクルの変速チェーンと互換性があるため、交換がしやすいというメリットもあります。
この辺りの特徴は、よく自転車の乗る方にはうってつけです。
通勤に使用する方で、時間のない方になどは特にオススメです。
また、もし何らかの故障が出たとしても、シマノのクラリスであればどこの自転車店でも対応してくれるでしょう。
困ったときに、すぐに交換・修理ができますので、そこも非常にオススメな点です。
それから、ディレイラーと非常に密接に関わってくるのがギアクランクです。
次は、ギアクランクの特徴についてご説明します。
ギアクランクについて!「pace」を徹底解説
giantのロードバイク、paceはギアクランクについては、そこまでポジティブな要素はありません。
あえて挙げるとするなら、ギアが3枚あるので、どんな坂にも対応できるということでしょう。
これは、後ろのギアの部分、つまりカセットにも反映されていて軽いギアが32tまであり、急な坂にも対応できるような構造に作られています。
ただ、ポジティブな要素はないといっても、paceの価格帯からすると、標準的なパーツを使用しています。
普通に乗る方や、初めてロードバイクに乗るという方には、不便なギアとは全く思わないでしょう。
そもそもギアクランクやディレイラーなどのコンポーネントは原価的に、最も費用がかかる部分でもあります。
ですので、初心者用のロードバイクに慣れてから、次のステップアップをするときに、その部分に注目したほうがよいです。
また、コンポーネントが優秀ということは、自転車も高くなるということでもあります。
有名なシマノのモデルとしては、ソラやティアグラなどが挙げられますが、基本的には10万円台になります。
さらに、それ以上の105やアルテグラになりますと、レースにも使用できる自転車になりますので、さらに費用もかさみます。
操作性や反応性をどれだけ追求できるかという話ですので、paceを候補として考えている方であれば、現状あまり気にする必要はありません。
次は、ホイールとタイヤの特徴になります。
「pace」のタイヤはロードバイクというよりクロスバイク向き?
giantのロードバイク、paceのホイールは非常に標準的な仕様になっています。
逆にタイヤは、ロードバイクではなくクロスバイクと感じられるでしょう。
では、まずホイールについてご紹介します。
ホイールは、重量と剛性、さらに回転の滑らかさが重要になります。
ですので、その3つを重点的に見ていく必要があります。
paceはオリジナルのリムと、formulaのハブを使用しています。
特別よい、という物でもなく、本当に標準的です。
剛性は最低限ありますし、重量や回転も普通というのが結論になります。
もっと上の価格帯になりますと、外周リムと回転体とハブから性能を判断できるようになります。
ただ、ホイールで性能をよくするために、目的は必ず必要になってきます。
スピード感、軽量化、見た目をカッコよくするなど、色々ありますが、その目的にあったホイールを選んでください。
次に、タイヤです。
paceのタイヤは、28cの太いタイヤを標準装備にしています。
これは、クロスバイクと同じ太さで、一般的なロードバイクと比べると、段差やパンクに強いです。
街乗りに適しているのは、これが理由です。
ただし、その反面、少し走り出しはスピードも遅く感じられるでしょう。
こういうとき、細いタイヤに変更したいと思う方がいらっしゃるかもしれません。
ですが、基本的にはオススメはしません。
それでも、28cであれば、25cまでなら対応は可能です。
23cは絶対に無理対応できないので、やめておいた方が賢明です。
また、リムの規格は同じにする必要があります。
paceは700×28cですので、リムの規格は700のタイヤをご使用ください。
最後は、ブレーキの特徴についてです。
「pace」に使用されているブレーキはどうなの?
giantのロードバイク、paceはブレーキに「tektro r539」を採用しております。
この価格帯では、最もよく使用されるモデルです。
このモデルには、十分な制動力があり、ブレーキとして使用しても全く問題のないモデルです。
ただ、少し力を入れないと止まらない傾向にあるため、その部分を鑑みるとシマノ製のブレーキに替えたほうがよいかもしれません。
これは決して、「tektro r539」が悪いという訳ではなく、ブレーキは命綱でもありますので、よりよい物に替えたほうがいいかもしれないという話です。
ですので、「tektro r539」を使用して、このままでも大丈夫だと判断できれば、そのままでも問題はありません。
それでももし、心配な方がいらっしゃいましたら、ブレーキシューをよくメンテナンスしてあげてください。
ブレーキシューが減っていたり、ずれていたりというときもあります。
そうなってしまうと、本来の制動力を得ることができなくなることもあります。
そのときは、交換・修理を考えてみてください。
giantのロードバイク「pace」は初心者には最適なロードバイク!
ここまで「pace」の特徴をご説明しました。
もちろん低価格帯のロードバイクなので、善し悪しは存在します。
ただ、まずは楽しむということを目的としているならぴったりの一台なのでは、と思います。
乗り続けて、次にいろいろな欲が出てきたのなら、次はどんな目的で乗りたいのか、あるいは、自転車のどんな部分を重視するのか、という部分で欲しい自転車が変わると思います。
まずは乗って、色々と堪能してみてください。