クロスバイクはスポーツ自転車の入門機的な存在なので、リーズナブルなものが目立ちます。
そのため、良い意味でも悪い意味でもカスタムし甲斐があるものです。
コスパ最強と言われる「giant」のクロスバイクも、カスタムをしている人が目立ちます。
そこで今回は実体験なども踏まえて、クロスバイクのカスタムについて考えていきましょう。
クロスバイクの「カスタム」とは
「カスタム」は、既存のものに手を加えて好みのものに作りかえることであり、一言で言うと「改造」することです。
改造というと仰々しいですが、クロスバイクで言えばパーツを交換したり、カゴやキャリアなどを新たに取り付けることです。
また、自分好みのデザインや配色に塗装をやり直す猛者もいます。
スポーツ自転車は、ママチャリと違い走りに特化しています。
そのため、機能性は排除していますので、今までは当たり前だったカゴやスタンドが最初からは付いていません。
街乗りのクロスバイクには、ママチャリと同じ生活の足としての機能も求められるので、後付けする人も多いです。
また、コスパで鳴らすgiantなども例外ではないですが、完成車付属のパーツは決して優れたものばかりではありません。
中には安全面に不安があると思われるものもありますし、走りの質を向上させたいという意味でもパーツの交換をします。
いわゆる自転車のカスタムというのは、新たな機能を追加することや、質の向上を求めてより良いものに交換することを指します。
giantのクロスバイクESCAPE R3に必要不可欠なもの
giantに超人気のクロスバイク【ESCAPE R3】があります。
販売台数まで細かく調べたわけではないですが、ブログでのインプレ登場回数では常にトップクラスの掲載数です。
街で見かけることも多くエントリーモデルではありますが、giantを代表するクロスバイクと言えます。
仕様は至ってシンプルで、フロント3速リア8速、700×28cのタイヤと、お手本のようなクロスバイクです。
先述しましたが、機能性は一切省かれており、付属品は「ベル」のみであとは何も付いてません。
そのため、このクロスバイクは自分が必要とする機能を追加していくのが、カスタムの第一歩ということになります。
まずは、夜間を走る場合に絶対に必要なライト類を取り付けます。
これはカスタムというよりも夜間の無灯火運転は違反になりますので、バイク購入時に店員さんと相談して最初から取り付けましょう。
あとは、カギも絶対に必要ですが、万全を期してチェーンロックなどにしておくと防犯面で安心です。
giantのESCAPE R3に標準装備されていないもの
giantのクロスバイク【ESCAPE R3】のカスタムを考えています。
次はスタンドですが、これが最初から付いていないことに驚く人が多いです。
街乗りのクロスバイクでは、むしろ装備されていないことの方が不思議なくらいですから無理もありません。
スタンドには片側のみのキックスタンドや、ママチャリのような両立タイプがあります。
重量の関係もあり一般的にはキックスタンドですが、将来的に自転車を持ち歩く「輪行」を考えるなら、ワンタッチで脱着できるタイプがおすすめです。
また、ESCAPE R3には、飲料水のボトルケージを取り付けるマウントがあります。
ボトルケージは専用のボトルしか使えないものもありますが、市販のペットボトルが使えるものがおすすめです。
ボトルケージは全体的に安価ですので、ツーリングなどを考えている人は取り付けた方が良いでしょう。
あとは、泥除け(フェンダー)ですね。
スポーツ自転車は、ギア比が高いので車輪が高速で回転します。
そのため、水や泥は自分の頭ぐらいまで跳ね上がってきますので、雨の日や路面が濡れていても走行するのなら必須と思います。
晴れている日に付けておく意味は何もありませんので、ワンタッチで脱着できるタイプがおすすめです。
700cのホイールなら40~50cmくらいの長さのものが最適です。
giantのESCAPE R3はホイールのカスタムがしやすい
私の実体験も踏まえて、giantの「ESCAPE R3」にカスタムで追加したい機能を紹介しました。
ここからは、走行性能の向上を目的にパーツの換装を紹介していきます。
パーツの換装は上記のような機能の追加とは違って、それなりに費用が掛かります。
そのため、そのフレームに投資するだけの価値があるかどうかを考えた方が賢明です。
そんなに難しく考えなくても、自分がそのクロスバイクにこれからも長く乗り続けたいかどうかですね。
それを踏まえてESCAPE R3で最初に換装したいのは、ホイールとタイヤです。
走りの質を最も変化させることができるのは、地面と近い場所で仕事をしている車輪ですからね。
しかも、ESCAPE R3はフレームエンドの後輪がはまる場所の幅が130mmなので、ロードバイク用のホイールが使用できます。
クロスバイクは135mmのエンド幅のものが多く、ロードバイク用のホイールを使うには面倒な細工が必要なんですが、そのまま使用できるのは大きいです。
ロードバイク用のホイールは軽量で高性能なものが多いので、ぜひ交換したいところです。
クロスバイクのカスタムで優先されるパーツ
giantのESCAPE R3のカスタムで、ホイールと同時に交換したいのはタイヤです。
標準装備のタイヤは低グレードではありますが、粗悪なレベルではありませんのでホイールよりも優先度は下がります。
しかし、タイヤはホイールに比べて安価ですから、クロスバイクではタイヤを優先するという人も少なくありません。
自分がどう走りたいかによって、性質や太さを考えていきます。
ESCAPE R3の現状のタイヤが28c(28mm)なので、25cにしてスピードアップを目指すのも良いでしょう。
また、長く乗り続けるという決意があるなら、耐久性や耐パンク性に優れた上位グレードのものを選んでおくと長い目で見た場合にお得です。
あとは、通勤などで革靴で乗る人は、ペダルを交換した方が良いかもしれません。
アルミ剥き出しのペダルですと靴底やサイドに傷が付いてしまうので、ラバー付きのものが良いでしょう。
クロスバイクのハンドルのカスタムにおすすめ
giantのESCAPE R3のカスタムを考えていますが、クロスバイクのカスタムで必ずといってよいほど議題に上がるのがハンドルの換装です。
ロードバイク化を図るために、ドロップハンドルへの換装を考えるわけですね。
先述通りESCAPE R3はロードバイク用のホイールが使えるので、ロード化は悪くない選択です。
しかし、ロードバイク化にはハンドルに加え、ブレーキやフロントディレイラーの交換が必要です。
また、ドロップハンドルにはシフト、ブレーキ一体型の「STIレバー」が付きものと考えると、大掛かりになり過ぎてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、「バーエンドバー」の取り付けです。
クロスバイクのフラットバーハンドルは、持ち手が常に一定なので疲労がたまります。
バーエンドバーを取り付けると拳を縦向きに握る箇所ができるので、疲労を軽減させる効果があります。
さらには、ハンドルを握る位置が身体から離れるので、前傾姿勢がきつくなり空気抵抗が軽減されます。
それによってスピードアップの効果も期待できるので、おすすめのカスタムです。
クロスバイクを自分仕様の1台に仕上げる
今回はgiantのクロスバイク「ESCAPE R3」をカスタムすることを考えてみました。
クロスバイクのカスタムは機能を追加するか、パーツを換装するかになります。
機能を追加するのは用途によって、パーツの換装はいわば自己満足の世界です。
その辺のバランスを考えて、自分なりの1台に仕上げていってください。