自転車は、ママチャリからスポーツ自転車まで多くの種類があり、様々なパーツから成り立っています。
あまり注目されるパーツではなくても、何かのはずみで壊れたら嫌ですし、壊れたままにしておくと危険なこともあります。
今回は、ママチャリに付いているチェーンカバーにスポットを当て、その役割や壊れた場合の対処法をご紹介していきます!
自転車のチェーンカバーとは?
今回は、自転車のチェーンカバーが壊れた場合の対処法をご紹介しますが、まずは、チェーンカバーがどんなものなのかを見ていきましょう。
チェーンカバーは、その名の通り、自転車のチェーンに被せて使うものです。
しかし、チェーンカバーというパーツは、ママチャリにはありますが、ロードバイクなどのスポーツ自転車には付いていません。
ではなぜ、ママチャリには、チェーンカバーが付いているのでしょうか。
それは、ママチャリが「普段使い用に作られた自転車だということ」が関係しています。
ママチャリは、普段使い用の自転車ですから、乗る時の服装もサイクリストのようなスポーツウエアではなく、普段着ですよね。
丈が長めの服を着て乗る方もいるので、服がチェーンに巻き込まれたら危険です。
また、学生さんなら、自転車通学=ママチャリという方もいるでしょう。
その場合、制服で乗ることになるので、汚れては困ります。
ですので、乗り降りする際や走行中に
・チェーンのオイルで着ている服が汚れないようにする
・チェーンに服が巻き込まれてケガをするのを防ぐ
ために付けられているのです。
チェーンカバーがあることで、誰もが汚れることなく、安全に乗れるのですね。
自転車のチェーンカバーは2種類ある!それぞれの特徴は?
先ほど、自転車(ママチャリ)のチェーンカバーは、汚れの防止や安全の確保に欠かせないパーツであるとお伝えしました。
ですが、ママチャリのチェーンカバーの形は、1つではありません。
チェーンを全て覆うタイプのチェーンカバーもあれば、半分だけ(主に上のチェーン)を覆うチェーンカバーもあります。
では、それぞれの特徴を見てみましょう。
まず、チェーンを全て覆うタイプのチェーンカバーです。
このタイプは、チェーンの錆びを防ぐことができるので、チェーンの寿命が長くなります。
そのため、多くのママチャリに付けられています。
一方、最近では、半分だけ覆うタイプのチェーンカバーも多く見かけますよね。
おしゃれな電動アシスト自転車などは、このタイプが付いていることが多いです。
しかし、半分だけ覆うタイプは、全体を覆うタイプのチェーンカバーに比べると、チェーンが錆びやすいということがあります。
もちろん、錆びにくく加工した「コーティングチェーン」であれば、劣化のスピードはゆっくりですが、それでもむき出しのチェーンが雨に濡れれば、錆びやすくなります。
ですので、このタイプのチェーンカバーが付いている場合は、こまめなチェーンのメンテナンスが必要です。
このように、形によって見た目や性能、メンテナンスの頻度が変わるので、チェーンカバーは意外と重要なパーツなのです。
次は、チェーンカバーが壊れた場合に考えられる原因を見ていきます。
ママチャリのチェーンカバーが壊れた!その原因は?
では、ママチャリのチェーンカバーが壊れた場合、どのような原因が考えられるか見ていきましょう。
ママチャリのチェーンカバーは、鉄製のものもあれば、プラスチック製のものもあります。
普通に乗っていれば、そう簡単に壊れたりしませんが、プラスチック製のものはやはり割れやすいでしょう。
チェーンカバーが傷ついたりへこんだりする原因としては、
・車とぶつかる
・他の自転車とぶつかる
・ママチャリごと転んだ時に、チェンカバーに先の鋭いものや固いものが当たる
などが考えられます。
一度で大きく壊れることもあれば、浅い傷で済むこともあります。
しかし、浅い傷に見えても、そこから亀裂が広がり、しばらく経って割れてしまうこともあるので注意が必要です。
また、チェーンカバーが割れた場合、その先が尖っていることが多いので、そのままの状態で乗り続けるのはケガをするおそれがあり、危険です。
チェーンカバーが壊れた自転車に乗るのは危険!
ここまで、チェーンカバーの役割や種類についてお伝えしました。
先ほどもお伝えした通り、チェーンカバーが壊れた場合、その自転車(ママチャリ)に乗ることは危険です。
もし、割れたり欠けたりしていれば、その部分に足が当たって、ケガをすることがあるからです。
また、服の繊維などが引っかかることも考えられます。
歪んだだけでも、チェーンに負担がかかり、ペダルが漕ぎにくいなどの症状が出ることがあります。
また、「それなら、チェーンカバーを外して乗ればいいのでは」と考える方もいるでしょうが、それもおすすめできません。
チェーンカバーがなくなれば、走行中に服がチェーンに巻き込まれてケガをする心配が出てきますし、服も汚れやすくなります。
さらに、先ほどもお伝えしたように、チェーンがむき出しになることで錆びやすくなり、メンテナンスが必要になるので、だんだんとママチャリに乗るのが面倒になってしまう人も出てくるでしょう。
こうしたことがあるので、ママチャリのチェーンカバーが大きく壊れたら、そのままで乗り続けるのはやめましょう。
壊れたチェーンカバーの修理は自分でできる?
さて、自転車(ママチャリ)に必要な装備であるチェーンカバーですが、車にぶつけられるなどして、チェーンカバーが壊れたという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
筆者も、ママチャリに車をぶつけられてしまい、チェーンカバーが歪んでしまいました。
筆者の場合は、鉄製のカバーで、少しの歪みだったので、一度外してかなづちで叩いて直し、再び取り付けました。
そして、今もそのカバーを付けたママチャリに乗っています。
このように、それほど大きく壊れていなければ、自分で直して乗り続けたいと思う方もいますよね。
特に、愛着のあるママチャリであれば尚更でしょう。
その場合は、自分で修理をすることになります。
「チェーンカバーが壊れた」と言っても、その範囲は様々なので、どうにかできることもあります。
小さな歪みや傷、少しの劣化に限れば、ホームセンターなどで売っているものを使って、自力でどうにかすることは可能でしょう。
しかし、チェーンカバーを交換するのは、難しいことが多いです。
次では、その理由と、その場合にどうするのかについてご紹介します。
壊れたチェーンカバーの交換が難しい理由
先ほど、壊れたチェーンカバーの修理方法をお伝えしましたが、交換することは難しいのが現状です。
ですので、チェーンカバーが大きく壊れた場合は、自転車ごと買い替えになることが多いです。
なぜなら、自転車のチェーンカバーだけの販売は、あまりないからです。
また、ママチャリは車種によって、チェーンカバーを付けるためにあるネジ穴の位置が違っています。
そのため、ネジ穴の合わないカバーを購入しても、基本的に付けることができないのです。
ですが、稀に、乗っているママチャリ専用のチェーンカバーがある場合があり、合うものが見つかれば交換できます。
例えば、「YAMAHA純正 チェーンケース交換用 PAS ナチュラL」のような、チェーンを半分覆うタイプの商品がそうです。
ただし、これは2015年モデル用なので、YAMAHA製のママチャリであっても、取り付けられないことがあるかもしれません。
ですので、今お使いのママチャリに合うチェーンカバーがない場合は、自転車ごと買い替えるのが一般的です。
走行に問題がないのであれば、買い替えるのはもったいない気がしますが、先ほどもお伝えした通り、チェーンカバーが壊れたままで乗るのも、外して乗るのも危険です。
そして、新しい自転車に再びママチャリを選ぶのであれば、純正の交換用チェーンカバーがあるメーカーのものを購入しておくといいでしょう。
ママチャリにとってはチェーンカバーも重要なパーツ!
今回は、あまり重視されることのない、ママチャリのチェーンカバーに注目しました。
ママチャリに付いているチェーンカバーは、服の汚れを防ぎ、乗る人の安全も守ってくれるものです。
しかし、単品での取り扱いがないことが多いので、チェーンカバーが大きく壊れた場合には、自転車の買い替えが必要です。
事故などで壊れることがないように、安全に気を付けてママチャリに乗りましょう。