タイヤの劣化は保管・使用方法で変わる?製造日と関係ある?

自転車のパーツの中でよく替えるものは、チューブやタイヤではないでしょうか?

よく使うため、安売りセールや特売で購入し、予備を自宅に保管している方も多いと思います。

そんな中で気になるのは、劣化でしょう。
保存しているだけでも経年劣化は起こります。

そこで今回は、製造日と劣化の関係性や、保管の仕方などについて書いていきます。

自転車のタイヤの劣化は危険!

冒頭にも書きましたが、自転車のパーツで頻繁に交換するのは、チューブやタイヤです。
タイヤが劣化すると、走行が不便になることはもちろんですが、第一に安全が確保できなくなります。

劣化の目安としては、タイヤは使い始めてから3000km前後ですが、見た目の目安としては、タイヤの溝がなくなっているかどうかです。

溝がなくなると、滑りやすくもなります。

特に、雨の日は滑りやすくなりますし、晴れの日でも、濡れている道路の白線上などはとても滑りやすく、非常に危険です。

ですので、劣化した際には、すぐに交換が必要なのですが、タイヤも割と高く、なかなか交換したくないという心情もあるでしょう。

また、なかには、セール時に多く買うというように、上手に買い物をしている人もいます。

しかし、安く買ったタイヤで気になるのが、製造日ではないでしょうか?

物には、経年劣化というものがあり、何もしていなくても劣化していきます。

今回は、タイヤの劣化に焦点をあてて、ご説明していきます。

自転車のタイヤのメンテナンス方法をご紹介!~空気圧~

まずは、すでに使用している、タイヤのメンテナンス方法についてご紹介します。

製造日に関係なく、使い始めてしまうと、自転車のタイヤは劣化していきます。
それでも、メンテナンスの仕方で、少しでも長く使えるようになります。

メンテナンスの方法としては、「適度な空気圧」にすることがポイントになります。
そのため、空気圧の入れすぎは、タイヤに負担をかけてしまいます。

適度な目安としては、そのタイヤの最大値より、ちょっと少ない値が良いでしょう。
空気圧を最大値以上に入れてしまうと、滑りやすくなり、さらに、パンクもしやすくなると言われています。

よく空気が入っている方が良いと勘違いし、最大値以上に入れてしまう人も多いのですが、危険ですので、適正値に抑えるようにしてください。

それぞれのタイヤの最大値は、タイヤの側面に書かれています。
メーカーによって見方は様々ですので、ホームページなどで確認してください。

そして、毎日乗る方でも、走行する前は空気圧チェックを行い、毎回空気圧の調整をした方が無難です。
最初は面倒かも知れませんが、慣れてしまえば苦にもならない作業ですので、オススメします。

ちなみに、筆者の空気の入れ方ですが、空気圧を最大値に入れた後、バブルを少し押して空気を抜いています。

自転車のタイヤのメンテナンス方法をご紹介!~紫外線~

ここでは、もう1つのポイント「紫外線」についてご紹介します。
タイヤは紫外線に弱く、劣化や硬化を招く要因になります。

タイヤを長持ちさせるためには、紫外線に当たらないように、室内に保管するのが最もオススメです。

ですが、室内に自転車を置くスペースがないなど、どうしても外に保管せざるえない方もいると思います。

そんな方は、少し面倒ですが、フレームから外して、ホイールとタイヤのみを室内に保管しましょう。

また、自転車カバーをかけて保存するのも1つの手です。
このことは、製造日とは無関係に、使用していないタイヤにとっても言えることです。

基本的にはあまりいないかと思いますが、直射日光に当たる窓際に保管していると、使用する前から劣化、及び硬化が始まる可能性があります。

ですので、新品のタイヤも保管する際は、押入れの中や、紫外線に当たらない場所に保管することをオススメします。

タイヤの劣化と製造日の関係性は?

話が少し変わりますが、ここからは、製造日と劣化の関係性についてご説明していきます。

自転車のタイヤは、使用しない限り、そこまで劣化はしませんが、年数が経つにつれて、経年劣化は生じてしまいます。

そのため、新しいタイヤだからといって、ずっと保管して置けば良いというわけではありません。

実際に、保管方法や環境で、使えなくなる期間というものは変わってくるため、何年で駄目になるというのは断定することはできません。

しかし、普通に保管している場合では、2年から3年は大丈夫かと思います。

そして、使う時には、ゴムが溶けていないか、硬化していないかなど、目で見て確認できることは必ず行いましょう。

また、数回走行してみて、違和感を感じるのであれば、タイヤを替えるなどの対処をしていきましょう。

継続的に乗る方は、製造日などは関係なく使用できるかと思いますが、たまにしか乗らず、いつタイヤを買ったか覚えていない人もいると思います。

そこで次では、タイヤの製造日の確認方法についてご説明していきましょう。

自転車のタイヤの製造日はここを見ると確認できる!

自転車のタイヤの製造日は、車やバイクのタイヤと同じように、側面に書いてあります。

メーカーによって、表記方法が違う可能性もありますが、タイヤの側面に数字4桁の表示があります。
頭2桁が製造年週で、下2桁が西暦を表しています。

例えば、「2510」と書いてあるのなら、「2010年の25週目」に製造されたことになります。

先にも書いていますが、タイヤの側面には、タイヤの製造日の他にも、タイヤの空気圧や大きさなども記載があります。

自転車も車同様に、いろいろな情報がタイヤに記載がありますが、どんな情報が記載されているのか知っている方は、少ないのではないでしょうか?

車のタイヤに限ってではないですが、先に書いた情報の他にも、「タイヤの名称」や「工場コード」、「製造国」、「メーカー」などの様々な情報が記載されています。

劣化とは関係ありませんが、一度確認しておくと役に立つでしょう。

他にもある?製造日を気をつけないと劣化する自転車のパーツ?

最後に、自転車のタイヤの他のパーツで、製造日に気をつけた方がいいのは、チューブです。
チューブもタイヤ同様にゴム製品ですので、使用していても、していなくても劣化が進んでしまいます。

そのため、基本的にタイヤと同様に、屋内で保管し、紫外線を当てないことが大事になってきます。

また、製造日から数年のものはいいですが、念のため、使用する前は目視で確認を行い、劣化が進んでいないことを確認するべきです。

劣化し、硬化が進んでいる場合は、無理に使用せず処分を行いましょう。

そして、ロングライドの方や、路面の状態が悪い道路を走行するのが多い方は、パンクも必然と多くなってしまうため、走行する際には、チューブの替えを数本持って行くと思います。

ここで、替えの保管にも少し気を使う必要があります。

裸で、タイヤレバーなどと一緒に保管すると、互いに傷つけあい、チューブを使う前から傷んでしまいます。

ですので、別々に保管するのが理想ですが、一緒に保管して走行する場合は、ビニール袋にチューブを入れたり、サランラップしたりするなど、チューブを保護しましょう。

ゴム製品は、直射日光や紫外線に弱く、劣化しやすい自転車部品になります。
神経質になる必要はないですが、少し気をつけて保管してください。

安全にも関与するタイヤの劣化は気をつけよう!

自転車のパーツに限らず、ゴム製品は保管方法や、使用方法に注意が必要です。

劣化し、溶けてしまったりすると、新品であっても使い物になりません。

保管方法と使用方法をしっかりと確認して、できるだけ長持ちさせて使っていきましょう。

使用方法をしっかりと確認することは、安全にも繋がるため、自転車を乗る上では大切なことになります。