自転車の中には、手元をロックできる「ハンドルロック」という機能が搭載されている自転車があります。
手元のふらつきを押さえるハンドルロックは、子供を乗せたり降ろしたりする際や、ハンドルのぶつかりを防ぐためには非常に便利な機能です。
しかし、故障トラブルが多く起こっているのも事実です。
今回は、ハンドルロックについて、故障してしまう原因と、その危険性についてお伝えしていきます。
また、ハンドルロック搭載のおすすめ自転車も一緒にご紹介していきますので、参考にしてみて下さい。
ハンドルロック搭載の自転車は盗難防止にも効果的
ハンドルロック機能が搭載されている自転車は、小さいお子さんをお持ちのママさんにも大変人気がある自転車です。
お子さんを安全に自転車に乗せるために、ハンドル部分がぐらぐらしないハンドルロックは、必須ではないでしょうか。
また、ハンドルをロックすることで、盗難防止にも効果的なのです。
自転車に付属されている鍵は、後輪についているのが一般的ですね。
しかし、この鍵だけだと、施錠の効果としてはやや弱いものとなってしまいます。
後輪だけの鍵の場合、簡単に壊されてしまう可能性もありますし、後輪を持ち上げ持っていかれる可能性も考えられます。
ですが、ハンドルロックのように自転車の鍵が2ロック以上のものは、盗難にも効果的ですので、通勤や通学、買い物など長時間目を離すときも安心です。
ハンドルロック搭載の自転車には、後輪の鍵をかけると同時にハンドルロックがかかる仕組みのものや、スタンドを上げると同時にハンドルロックがかかるものもあります。
しかし、ハンドルロックはその構造上、トラブルも多く、運転中に故障しハンドル操作が効かなくなってしまった、なんて事例もあります。
ハンドルロックが故障する原因①
同時にダブルロックできることで、安全性に効果があるハンドルロックですが、後輪の鍵と連動してロックがかかるタイプの自転車は、後輪錠を掛けると同時にワイヤーが引っ張られて、ロックされるという仕組みです。
しかし、このタイプは、構造上故障しやすいという問題があります。
よくあるトラブルでは、ハンドルの根元のロック部から出るワイヤーが潰れてしまったりすると、詰まりを起こし、ハンドルロックの機能を果たせなくなってしまいます。
他にも、ワイヤーがサビ付いてしまっている場合も、引っ掛かりの原因になります。
また、転倒などの強い衝撃を与えて壊れてしまったものも、注意が必要です。
この状態になると、最悪、運転中にハンドルがロックされる危険性があります。
ハンドルがロックされてしまうということは、ハンドルの操作ができないことになってしまいますから、命の危険性も考えられますね。
このようなことを防ぐためにも、ハンドルロックに不具合が無いか、故障していないか、必ず点検を行いましょう。
ハンドルロックが故障する原因②
次に、スタンドと連動してハンドルロックされる自転車が故障してしまう事例を見ていきましょう。
このタイプは、スタンドを立てるとワイヤーで引っ張られ、ハンドルロックされる仕組みです。
このワイヤーがサビ付いてしまっていたり、金属疲労してしまうと、ハンドルロックが故障してしまう原因になってしまうのです。
金属疲労が起こる原因は、単純にハンドルロックの使いすぎです。
このような金属疲労が原因で、ハンドルロックがかからなくなってしまった場合、パーツを交換するしか方法はありません。
残念ですが、ハンドルロックの機能は便利である反面、劣化し故障してしまう可能性もあります。
少しでも不具合を感じたら、専門店に持ち込み点検を行ってもらいましょう。
その際、ホームセンターなどの大型販売店ではなく、きちんとした自転車専門店に持ち込むことをおすすめします。
もし、ホームセンターに持ち込む場合は、アルバイトのような素人ではなく、きちんと知識が豊富な店員が修理してくれるのか確認しましょう。
ハンドルロックが走行中に掛かってしまうと、自分だけでなく周りにも危害を与えてしまう可能性も考えられますので、十分注意したいですね。
ハンドルロックが故障してしまった場合の費用は?後付けはできる?
前項でも書きましたが、ハンドルロックが故障してしまったり、ハンドルロックに繋がるワイヤー類がサビてしまっている場合は、安全のためにも交換をした方がいいでしょう。
その際、自転車店に持ち込むことになると思いますが、ざっと交換費用の相場をご紹介します。
一例ですが、部品代+工賃費で5000円から7000円程度になります。
ある程度の費用は掛かってしまいますが、ロックが外れなくなってしまったり、走行中のロックを防ぐためにも、故障をしたり不具合を感じた場合は、一度自転車店に持ち込み、対処してもらいましょう。
話しは変わりますが、ハンドルロックが搭載されていない自転車にお乗りの方は、「ハンドルロック機能があればいいのに」と、考えたことはありませんか?
そんな方に、簡単にハンドルロック機能付き自転車にする方法がありますのでご紹介します。
○自転車 ハンドルストッパー
自転車に後付けできるストッパーで、自転車停車時のハンドルのふらつき、子供を乗せる際に生じるハンドルのふらつきを押えるものとして、とても人気なアイテムです。
ネット通販の「サカソウインベント」のハンドルストッパーは、価格も1,404円(税込み・送料別)とお手頃で、取り付け方も簡単です。
もし、「ハンドルロック機能の自転車が欲しいけど値段が…」と悩んでいる方には、おすすめの商品です。
ハンドルロック搭載のおすすめの自転車は?
ここまで、ハンドルロックの故障の危険性について、ご紹介してきました。
ですが、きちんと点検さえ行っていれば、ハンドルロック機能は非常に安全かつ便利な機能です。
ここでは、ハンドルロック搭載のおすすめ自転車をご紹介していきましょう。
○一発二錠搭載「ブリジストン・アルベルト」
ブリジストンの自転車は、耐久性にも優れ、通勤などでも多くの方が利用しているメーカーです。
中でも、この「アルベルト」はチェーンの変わりにベルトを使用していることが特徴の自転車です。
ベルトならではの、柔らかい踏み心地と滑らかな漕ぎ出しが自慢の自転車です。
チェーンのように錆びてしまう問題もないので、メンテナンスフリーな点も大きなポイントですね。
また、「アルベルト」は一発二錠の鍵が採用されいて、後輪の施錠と同時に自動でハンドルの回転を固定してくれます。
停車時のハンドルのふらつきや、盗難対策にも効果的です。
電動自転車に搭載されているハンドルロックの種類
小さなお子さんをお持ちのママさんは、電動自転車が便利ですよね。
電動自転車は、様々なメーカーが出しており、ハンドルロックにも力を入れてるメーカーもあります。
最後に、よく比較されるメーカー特有のハンドルロック機能についてご紹介しましょう。
○ブリジストン・ヤマハの「テモトデロック」
ブリジストンとヤマハは、自転車を共同開発していますので、「テモトデロック」も同じ機能です。
「テモトデロック」の名前の通り、手元でハンドルロックをかけることができます。
○パナソニック「スタピタ」
こちらの自転車の、「スタ」はスタンドを表しています。
スタンドをかけると同時にハンドルロックがかかる仕組みです。
電動自転車でも、ハンドルをきっちり固定する、ハンドルロック機能はあると安心です。
ここまでお話したように、ハンドルロックが故障してしまう事も実際はあるようですが、点検さえきちんと行っていれば、安全かつ便利な機能といえます。
ハンドルロック搭載の自転車をお探しの方は、検討されてみてはいかがでしょうか。
ハンドルロック機能付き自転車は点検して安全に乗ろう
ご紹介したように、ハンドルロック機能は、ハンドルのふらつきを押さえ、盗難防止にも効果がある大変便利な機能なのです。
しかし、ハンドルロックは必ずしも故障しないというわけではありません。
これは、ハンドルロックに限ったことではなく全てのパーツに点検は必要ですので、故障や不具合を引き起こしてしまう前に、こまめに点検を行い、安全に自転車に乗りましょう。