自転車は、定期的なタイヤ交換が必要なのはご存知かと思いますが、特にロードバイクは、普通の自転車よりも長距離走行を行うことも多いため、タイヤ交換の頻度は多くなります。
よく耳にするのが、新品のタイヤをホイールに取り付ける際、非常に固いため、はまらないという問題です。
今回は、タイヤの取り付けにお悩みを抱えている方に、コツをご紹介していきます。
ロードバイクのタイヤ交換に起こる問題!「取り付けが固い」
ロードバイクのタイヤが寿命を迎えてしまったら、タイヤ交換を行わなければなりません。
その場合、古いタイヤを一度ホイールから外し、新しいタイヤを取り付けるといった作業を行なっていきます。
ホイールからタイヤを外す作業は、それほど難しくないことが多いのですが、難関になるのが、「ホイールに新品タイヤを取り付ける」ことです。
特に、新品のタイヤは非常に固いため、なかなかホイールにはまらないといった問題が起こります。
なぜロードバイクのタイヤがここまで固いのかといいますと、走行中にタイヤが外れてしまうことを避けるためです。
特にロードバイクは、自転車の中では最も速い自転車といわれていますから、走行中タイヤが外れてしまうことは絶対に避けなければなりません。
ですから、メーカーも必死で安全性の高いタイヤを作っているのです。
そのため、取り付けも固く、苦労してしまう人が多いようです。
ロードバイクの固いタイヤがはまらない!タイヤ交換の基本①
まず、ロードバイクのタイヤ交換を行う際、取り外すタイヤの空気を抜いておかなくてはなりません。
タイヤの空気が抜けたら、次にタイヤレバーを使用し、ホイールとタイヤの間に挟み込み隙間を作っていきます。
テコの原理を使い、ホイールからタイヤとの隙間を広げていきましょう。
その際、力を入れすぎると、タイヤレバーが折れてしまう原因になります。
また、チューブにタイヤレバーを引っ掛けてしまうと、パンクの原因にもなりますので注意しましょう。
1本目のタイヤレバーが上手く挟まったら、5センチ程度の間隔を空け、2本目のレバーも挟み込んでいきます。
2本のレバーが挟まったら、ホイールの外周に沿いながら滑らせるときれいに外れてくれると思います。
無事タイヤを外すことができたら、早速固い新品タイヤの取り付け作業に取り掛かっていきましょう。
ロードバイクの固いタイヤがはまらない!タイヤ交換の基本②
新品のロードバイクタイヤは非常に固いものですので、ここで苦戦する方も多いかと思いますが、1つ1つ手順を踏んでいけば確実にタイヤ交換をマスターできるようになります。
まず、タイヤを片面のみホイールに取り付けたら、タイヤの中にチューブを入れていきましょう。
ポイントとしては、チューブに少しだけ空気を入れておくことです。
空気を少し入れることで、曲がりやねじれなどを防ぐことができます。
次にチューブを入れる際ですが、バルブをホイールの穴に合わせはめ込み固定します。
バルブ穴を合わせることで、パンクした時の目安になるので便利です。
チューブが全てタイヤの中に入れることができたら、タイヤをホイールに取り付けていきましょう。
その時は、バルブの部分から取り付けていくことがポイントになります。
新品タイヤの場合、特に最後の箇所が固く入らないことが多いです。
その場合、すでに取り付けてあるタイヤの側面を強くつまんでみましょう。
そうすることで、最後に残ってしまった部分も入りやすくなります。
ロードバイクのタイヤ交換の注意点
ロードバイクの新品のタイヤは非常に固いものですが、ご紹介したポイントを抑えながら何度も実践してみてください。
いずれ、コツがつかめてくるかと思います。
次に、タイヤ交換の注意点についてお伝えしていきます。
先程、チューブをタイヤに入れる際は、曲がりやねじれを防止するために空気を少し入れておくことをポイントとしてお伝えしました。
その理由を見ていきましょう。
チューブが曲がったり、ねじれた状態でタイヤ内に挿入されると、チューブがタイヤに挟まり走行中にバーストパンクを引き起こす可能性があります。
チューブに少しの空気を入れることで、チューブの挟まりを防止することに繋がります。
もし、チューブが挟まっている状態だった場合、その部分のタイヤが少し上に上がることがあります。
ですが、目視では非常に分かりにくいのが現状です。
特にバルブ部分にはめ込むとき、チューブが挟まりやすいです。
チューブの挟まりを避けるためにも、取り付けたあとはバルブを押し込むなどして確認しておきましょう。
ちなみにバーストパンクは非常に破壊力が高いため、タイヤやリムも破壊してしまう場合があります。
チューブだけでなく、タイヤやリムも破壊されてしまっては、その分費用もかかってしまいます。
そのようなことにならないよう、タイヤ交換の際は、タイヤとチューブの挟まりに十分気をつけてください。
固いタイヤがどうしてもはまらない場合は?
ここまでご紹介したタイヤ交換方法を実践したとしても、ロードバイクの新品タイヤは固いため、力の弱い方や女性は素手ではめられない場合もあります。
その場合、タイヤを取り外す際にも使用した、タイヤレバーを活用してみましょう。
タイヤレバーは、先が細く湾曲しているものが使いやすくおすすめです。
先が細いことで、リムとタイヤとの隙間に差し込みやすく、湾曲していることで、スポークに固定しやすくなります。
また、タイヤというものは、メーカーによって固さに大きく幅があります。
日本メーカーのパナソニック製で尚かつ、コストパフォーマンス製が高いことから人気がある「パナレーサー」ですが、このタイヤは非常に固いので、初心者や力の弱い方は避けることをおすすめします。
どうしてもタイヤが固くて上手くタイヤ交換ができないという方は、ワイヤーが入っていない「ケブラータイプ」のタイヤを試してみてください。
ケブラータイプは、ワイヤーが入っていないため、タイヤの取り外し、取り付けも楽なものが多いです。
ロードバイクのタイヤ交換時期をおさらいしておく
ここまで、固い新品タイヤにお悩みを抱えている方に向けて、タイヤ交換方法とそのコツをお伝えしてきました。
最後になりますが、ロードバイクに大切なタイヤ交換時期についてお話していきます。
もうご存知の方も多いかとは思いますが、おさらいとして確認をしておきましょう。
ロードバイクのタイヤの寿命は、一般的に3000キロから5000キロが目安といわれています。
ただ、ロードバイクタイヤの寿命というものは、保管状況、乗り方、体格によって差が出てくるものです。
この距離はあくまでも目安ということを頭に入れておきましょう。
他にも、ロードバイクのタイヤを目視で寿命と判断できるものがあります。
まず、タイヤの表面をよく見てみましょう。
タイヤの表面が削られ平らな状態になっている場合、タイヤの寿命とみていいでしょう。
この状態になると、パンクもしやすくなるばかりか、十分な制動力を得ることができません。
また、ロードバイクにあまり乗っていない場合でも、月日が経っているものや、紫外線に多く当たっているタイヤは注意が必要です。
ゴム製品であるタイヤは、経年劣化を起こします。
タイヤ側面にヒビが見られるようでしたら、交換時期のサインです。
特に紫外線に多く当たると、ゴムの劣化や硬化を早めてしまうことになります。
タイヤが劣化すると、グリップ力が低下し十分な制動力を得ることができません。
ロードバイクは高速で走る自転車ですから、制動力を失ったタイヤで走行することは非常に危険です。
自分の身を守るためにも、自転車のタイヤ交換時期を見極め、適切な対応をしていきましょう。
ロードバイクのタイヤ交換をマスターしよう
ロードバイクのタイヤ交換にお悩みの方は参考になられたでしょうか?
新品のタイヤは固いことが多く、はめるときに苦労される方も多いです。
今回ご紹介した、タイヤ交換の基本とコツ、注意点を踏まえた上で何度も練習してみることが大切です。
タイヤ交換をマスターできるようになれば、よりロードバイクが楽しくなりますよ。