ORBEA(オルベア)はスペインの老舗メーカーで、実に90年以上の歴史があります。
長年プロチームに機材を提供していますし、オリンピックで金メダルを取っており、レース実績も華々しいメーカーです。
日本国内への普及率は低いようですが、ブログでのインプレなどでは評価が高いです。
特に、ロードバイクは乗り味が素直と評判です。
今回は、そんなオルベアのロードバイクをご紹介していきます。
オルベアのロードバイク
オルベアは、1840年にライフル銃と拳銃のメーカーとして立ち上げられました。
自転車製造を始めたのは1930年ですから、約90年の歴史を積み重ねています。
多くのプロチームに機材を提供し、様々な大会で優秀な成績を収めています。
プロチームに機材提供しているメーカーはロードバイクの場合、攻撃的でレーシーなジオメトリが目立ちます。
しかし、オルベアのロードバイクを紹介しているブログの記事で目立つのは、乗り心地の良さを伝えるものです。
後ほどご紹介しますが、全体的にバランス重視の汎用性の高さが売りになっているようです。
オルベアのロードバイクは、大きく分けて2機種になります。
レーシーなジオメトリの「ORCA(オルカ)」、エンデュランスモデルの「AVANT(アヴァン)」です。
この2種類の中、フレーム素材やコンポで棲み分けがされています。
同じ機種名でもアヴァンなどは、下は10万円台前半から上は90万円台までありますので、カタログなどでしっかりと見極めてから注文しなくてはなりませんね。
ブログでも紹介されているオルベアの新車
では、オルベアのロードバイクをご紹介していきましょう。
まず「オルカ」ですが、フレームは全てカーボンになります。
新しくラインナップされた「オルカ・エアロ」、フラッグシップモデルの「オルカ・OMR」、「オルカ・OMP」の3種類になります。
2018年モデルから新たにラインナップ入りしたエアロは、2017年のツール・ド・フランスで、早くも使用されたモデルです。
オルベアが初めて手掛けたエアロロードですが、2017年より「3:1ルール」が改定されたこともあって、余計に空力に有効なデザインになっています。
また、新製品発表会をレポートしたブログによると、高い剛性にも注目が集まっています。
さらには、フレームの延長であるシートマストではなく、シートポストを採用しているので、路面からの突き上げが減少されています。
販売は、フレームセット、SRAMの無線電動式変速のe-TAP搭載車、シマノの11速コンポなど計7種類の展開です。
また、オルベアのロードバイクはサイズが豊富なのもありがたく、エアロも7サイズでの展開になります。
オルベアのロードバイクのフラッグシップ~オルカ・OMR
オルベアのロードバイクのフラッグシップモデルである、「オルカ・OMR」は最高グレードのカーボン素材が使用されているレース機材です。
発表された年に、ヨーロッパのいくつかの国のバイク・オブ・ザ・イヤーに選出されており、性能は保証できる1台です。
ジオメトリを見ると、オーソドックスなレーシーモデルに思われますが、ブログでは長時間走行への配慮もされているとの評価がありました。
販売は、ディスクブレーキモデルと、リムブレーキモデル。
フレームセットに完成車は、SRAMとシマノの11速上位グレードのコンポ搭載車になります。
汎用性が高く癖の少ないフレームですので、コンポやホイールが合わせやすいので、自分なりの1台を作り上げるのも面白いです。
さすがにレース機材だけあり、フレームセットだけで約48万円しますが…
セカンドグレードの位置付けになる「オルカ・OMP」は、使用している素材が、少しグレードダウンします。
グレードダウンといっても、フレームセットで約30万円しますので、十分な性能を兼ね備えています。
ジオメトリは、OMRとほぼ変わらないレーシー仕様なので、特に105搭載車はレースも十分狙えるレベルです。
その他には、リア10速のシマノ・ティアグラ搭載の「オルカ・OME」があります。
アヴァンのインプレブログは乗りやすさの指摘が目立つ
全体的にレーシーなジオメトリになっているオルカに対して、長距離向けのエンデュランスモデルが「アヴァン」です。
アルミフレーム車や、フラットバーロードがラインナップされているのも特徴です。
オルベア最高素材のOMRを使用しているモデルはありませんが、OMPでもデュラエースのDi2搭載車は95万円します。
アヴァンの特徴でもあるエンデュランスに向くジオメトリは、寝気味のヘッドアングルや長めのチェーンステーに表れています。
ブログのインプレでも、高い衝撃吸収性を伝えるものが多く、乗り心地の柔らかさが指摘されています。
プロ向けのガチガチなフレームとは一線を画す、ホビーライダー向けと見て間違いないと思います。
しかし、レースに使えないレベルかというと全くそんなことはなく、オルカと比べれば柔らかいというだけです。
ただ、エンデュランスモデルにありがちですが、トップチューブが少し長めなので、小柄な方や女性にはどうかな?という感じです。
それでも、ロードバイクらしい見た目を保つという意味で、トップチューブは従来のサイズより、約10mm短縮させています。
ブログではアヴァンのアルミロードバイクの評価も高い!
エンデュランスモデルのアヴァンは、石畳の最高峰レース「パリ~ルーベ」でも、機材として使用されるレベルです。
パリ~ルーベは、ワンデーレースの中では、最も伝統と格式を誇るロードバイクのレースです。
絶え間なく続く凸凹の石畳の上を走るレースですから、容赦ない地面からの突き上げがあるわけです。
その機材に、オルベアのアヴァンが採用されるのですから、衝撃吸収性の高さは言うまでもありません。
レースに使用されるのはカーボンですが、アヴァンにはアルミフレーム車の「アヴァン・HYDRO(ハイドロ)」もあります。
アルミ特有の切れの良さに加え、低速域でもふらつかないジオメトリなので、試乗ブログではコーナリングに高い評価が目立ちます。
さらに、扱いやすさという面では、フラットバーロードがラインナップされているのも見逃せません。
フロント3速はクロスバイク仕様と言えますし、街乗りを意識したワイドレシオのカセットスプロケットの組み合わせです。
今後、もしドロップハンドルにしたいということになったときに、クロスバイクより、はるかにスムーズに交換できます。
そのため、スポーツ自転車最初の1台としてもおすすめです。
オルベアのロードバイクは癖がない
私は正直、オルベアに関しては、試乗を何回かした程度で詳しい知識がありませんでした。
そのため、今回は、少し遡ってユーザーさんやショップ店員のブログなどを確認しました。
ひと昔前までは、高嶺の花的な存在だったようで、エンドユーザーには届かないレベルの機種も多かったようです。
今のロードバイクのラインアップを見ていると、確かにオルカ・OMRはフラッグシップモデルの威厳を保っています。
しかし、そのジオメトリを継承しているオルカ・OMPは十分にホビーライダーでも手の届くものでしょう。
レース仕様のオルカでも、ブログのインプレに乗りやすさを指摘している人がいるくらい、オルベアのロードは癖がなく、汎用性に優れているのです。
特にアヴァンは、長距離走行向けのジオメトリであり、さらに乗り心地の良さが加味されています。
そのため、スムーズに入っていける点が、ロードバイク初心者の最初の1台には最適だと思います。
また、原点に立ち返りたい人にもおすすめと言えるでしょう。
オルベアの物作りは実直
今回は、オルベアのロードバイクをご紹介しました。
驚くほどコスパが高いということはありませんが、値段相応の地道な物作りが伝わってきました。
2018年より、カラーやロゴを自分でカスタムできるシステムも導入されますので、ぜひオルベアを選択肢に入れてみてください。