自転車を趣味にしていて、「ロードレース」に興味があるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、レースの様子を観たことがないという方もいることでしょう。
そこで今回は、「ロードレース」の中継や動画を観る際に、注目すべき見どころをご紹介します!
ロードレースってどんなスポーツ?中継や動画はあるの?
ロードレースとは、自転車競技のひとつで、スタートからゴールまでの所要時間や順番を競うものです。
日本では、まだまだ知名度が低いかもしれませんが、ヨーロッパではとても人気を博しているスポーツです。
使用される自転車は、主にロードバイクですが、タイムトライアルの際はタイムトライアルバイクを用いることも多いです。
走る道は、舗装されている道路で、短いレースでは数キロですが、長いレースになると300キロ弱を1日掛けて走るものもあります。
有名なレースだと、「ツールドフランス」ですね。
みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「ツールドフランス」は世界最大のロードレースといわれ、ステージ数21、総距離数なんと3500キロという過酷なレースです。
そのレースの様子は、ここ数年では日本でも中継放送されており、多くのファンを魅了しています。
また、ネットで動画を検索してみると、過去のレースの様子を見ることが出来るのでチェックしてみましょう。
自転車を見て楽しむ!ロードレース中継・動画の見どころ①
次は、自転車を見て楽しむロードレース中継や、動画の見どころをご紹介していきます。
まず、集団の先頭を走る選手に注目しましょう。
ロードレースは、風との闘いでもあります。
風を受けるということは空気抵抗が高まり、体力を消費してしまうので、選手にとってとても不利な状況になるということです。
なので、前を走っている選手のピッタリ後ろを走ることで、直接風からの影響を受けないようにします。
しかし、当たり前のことですが先頭選手はいなくてはならないので、集団で好位置を走っている選手が交代しながら先頭を走るのです。
これは、ルールとして決められているものではないですが、ロードレースに参加するにあたって必要なマナーなのです。
暗黙の了解といったところでしょうか。
なので、そこで体力を温存しようと自分勝手な走りをしてしまった選手はマナー違反とみなされ、成績を残しても実力ではないといわれてしまうのです。
自転車を見て楽しむ!ロードレース中継・動画の見どころ②
自転車で行うロードレースは、個人競技だと思っている方も多いかもしれませんね。
しかし、ロードレースはチームで協力しながら行うもので、選手それぞれに役割があるのです。
基本的には、9人1チームとなっていて、エースと呼ばれる選手は好タイムでゴールすることを目指します。
その他に、山岳が得意な選手、スプリント勝負が得意な選手などが、それぞれのポイント獲得目指し、エースをアシストしていくのです。
特に、アシスト選手の動きに注目してみてください。
集団の後ろにいるチームの車までドリンクを取りに行ってチーム選手に渡したり、風よけをしたり、ロードレースにおいて、重要な役割を果たしています。
また、アシスト選手の中でも、エース選手と同じレベルの実力を持っている選手もいて、エース選手に何かが起きた場合に代役を務めることもあります。
このように、アシスト選手はエースの勝利には欠かせない存在でもあり、「セカンドエース」とも呼ばれています。
ロードレースの中継や動画を観る際は、ぜひ注目してみましょう。
ロードレース界の未来のエースを見つけられるかも!?
先ほどは、ロードレースの中継や動画の見どころをご紹介しましたが、未来のエースを探してみるのも楽しいですよ。
最近、自転車を始めた方は、初めてロードレースの様子を見る方もいるかもしれませんね。
有名な選手はなんとなく知っているかもしれませんが、まだ注目度の低い選手が未来のエースになる可能性もあります。
そのような選手を見つけるには、まず「逃げ」と呼ばれる選手の中を見てみましょう。
レース開始後、すぐにアタックを仕掛けてライバルたちを引き離していくことを「逃げ」といいます。
この「逃げ」によって、自己アピールをするのです。
強いチームに所属していない選手であったり、まだエースと呼ばれていない選手が、監督や他のチームからのスカウトしてもらえるように、実力を見せつける場でもあるのです。
また、ウエアに刻まれているチームのスポンサー名を宣伝するために「逃げ」をしている選手もいます。
このような宣伝を積極的にすることで、スポンサー契約が続いていくということもあるでしょう。
もちろん、このような「逃げ」も自分個人だけの判断だけでなく、レースの前にチーム監督の指示を仰いでから行っているのです。
もしかしたら、「逃げ」の選手の中に未来のエースがいるかもしれませんよ。
自転車競技でも、作戦が必要?
今回ご紹介しているロードレースですが、役割だけでなく作戦もあります。
「自転車競技なのに、作戦って必要なの?」と思う方も多いでしょう。
作戦は、ロードレースにおいて、とても重要なもので、ずる賢いものではなく、スポーツマンシップを守ったものなのです。
一つ例を挙げると、「インターバル」です。
上り坂など、スタミナを消費してしまう場面では、先頭を走るチームが主導権を握ります。
その時、後ろに続いて走る選手をふるい落とす作戦が、先頭を走るチームによって決行されます。
つまり、急にスピードを上げたり、スローにしてみたりすることで、じわじわとダメージを与えていくのです。
そうすると、後ろに続いている選手たちは、自分のペースでスピードを速めたり遅くしたりしているわけではないので、スタミナを余計に消費してしまいます。
そして、ライバルチームがへばっているところで、エースを一気にゴールへ走らせます。
コースによって、さまざまな作戦があり、集団の中で走る位置によって有利なチームと不利なチームが出てきます。
そこのポイントも読めるようになると、ロードレースの中継や動画を観る時にさらに楽しめるでしょう。
ロードレースについての素朴な疑問
先ほど、ロードレースについてご説明した際に、1日掛かるレースもあるということを書きました。
また、7時間以上走り続けるコースもあります。
そんな時に、「トイレはどうするんだろう…」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、自転車に乗ったまま行う選手もいますが、基本的に一旦停車して用を足しに行くことが多いです。
選手同士で声を掛け合い一斉にトイレタイムをとることもあります。
このようなシーンは、中継や動画でも稀に映ることがあるようです。
他の選手からすると、一見チャンスと思われますが、そのような場面でアタックを掛けて抜け駆けする選手はいません。
これもルールではありませんが、マナーとして守られているものです。
このように素朴な疑問が飛び交うツールドフランスですが、ロードレースとしてはとても白熱するものです。
実際には、海外なので生で観る機会はなかなかないかもしれません。
しかし、日本でも数多くロードレースを開催しています。
日本であれば行けるところもあると思いますので、是非足を運んで生で観戦してみてください。
ロードレースは面白い!中継や動画もおすすめ!
今回は、ロードレースの見どころについてご紹介しました。
ロードレースの中継や動画は、家でも簡単に観ることが出来ます。
今回ご紹介した、見どころに注意しながら、観てみてはいかがでしょうか。
その魅力にハマったという方がいたら、是非、実際のレースを観に行きましょう!