センチュリオンというバイクメーカーのロードバイクをご存じでしょうか?
日本ではあまり知られていませんが、自転車の本場ヨーロッパでは定評のあるブランドです。
近年では、アジアを戦略的に位置づけ、マーケティングを強化しています。
特に、日本独自モデルのロードバイクを販売するなど、日本を注視する姿勢が見られます。
今回はそんなセンチュリオンのロードバイクの評判を詳しく見ていきましょう。
センチュリオンとはどんなバイクメーカーなのか?
センチュリオンは1976年にドイツで誕生しました。
ドイツのロードバイクといえば、FELT、CANYON、FOCUSなどが有名で、日本でも走っている姿を多く見かけます。
どのメーカーもドイツらしく、質実剛健で飾り気がないものの、精度の高いバイクを生み出しています。
センチュリオンもそんなドイツのイメージ通りの、堅実な製品開発が評判のメーカーです。
自転車の開発にあたっては、長期間に渡ってライディングを楽しめる事を第一に考えています。
乗れば乗るほどに体になじみ、自転車との一体感を存分に味わえ、ライダーに長く愛用してもらうのがコンセプトです。
安全性についても自転車の製造プロセスを確実に管理し、厳格な独自のテストを実行しています。
まさに、高品質な工業製品には定評のあるドイツの本領発揮と言えるでしょう。
そして現在では、台湾の大手バイクメーカーのMERIDA社の傘下にあるので、高品質に加えてリーズナブルな価格が実現しました。
コストパフォーマンスが良く、デザイン性の高い良質なバイクを販売しているのがセンチュリオンの特徴です。
センチュリオンの自転車の輝かしい受賞歴
レースに勝つための自転車作りをしないということも、センチュリオンのコンセプトの1つです。
そのためロードバイクのレースには機材を提供していません。
そのことが日本での知名度が低い理由のひとつになっています。
自転車にはまず機能があり、それによって最適な外観が与えられるとセンチュリオンは考えます。
そして、自転車の洗練された機能美こそが、真に美しい外観を備えることを強く確信しています。
その結果、開発した自転車が数々の賞に輝いています。
1996年に初めてフルサスペンションを採用したマウンテンバイク「ノー・ポゴ」がヨーロッパバイクコンテストで入賞しました。
その後も、バイク・オブ・ザ・イヤーや国際的なデザイン賞などを毎年のように獲得しています。
このように、日本にはあまり伝わってきませんが、ヨーロッパにおけるセンチュリオンの評判は非常に高いものがあります。
センチュリオンのスポーツバイクのラインアップは?
機能性を重視しているセンチュリオンは、各カテゴリーの自転車を一貫した品質で開発しています。
1982年に、ヨーロッパで初めてマウンテンバイクを販売したのは、センチュリオンです。
そのため、マウンテンバイクのラインアップは豊富で、数々の優れたモデルが発売されてきました。
また、2016年の創業40周年には、これまでのセンチュリオンの技術を投入した超軽量シクロクロスバイクを発売しています。
ロードバイクについては、マウンテンバイクやシクロクロスなどで培ってきたテクノロジーを生かして開発したため、評判の良いバイクに仕上がっています。
現在センチュリオンのロードバイクは合計7車種が販売されています。
キャリパーブレーキ仕様が4車種、ディスクブレーキ仕様が3車種というラインアップです。
ブランド名は2種類、フラグシップモデルのGIGADRIVEとエントリーモデルのHYPERDRIVEがあります。
引き続き、それぞれのブランドの特徴を見ていきます。
センチュリオンのロードバイクのGIGADRIVEの評判は?
センチュリオンのロードバイクのGIGADRIVEには、2種類のモデルがあります。
キャリパーブレーキ仕様のGIGADRIVE 4000とディスクブレーキ仕様のGIGADRIVE DISC 4000です。
GIGADRIVEは、カーボンフレームにカーボンフォークで、完成車でも8kg程度の軽量ロードバイクです。
フルカーボンの特性で、剛性を持ちながら振動吸収性に優れ、万能型のロードバイクに仕上がっています。
ロングライドやツーリングで、思う存分に乗りたいという人の要求を満たしてくれると評判です。
細身のアーチ状のトップチューブは横方向に薄く成型されていて、剛性と共にデザイン性も優れています。
シートステーについても横方向への扁平加工がされていて、柔軟性を高めて駆動ロスを低減させて快適な走行を実現しています。
レースを目指したい人にはディスクブレーキ仕様のGIGADRIVE DISC 4000がおすすめです。
コンポーネントも全てシマノULTEGRA 6800で統一されているので、レースでも十分に使える性能の高さです。
最近は、プロのロードレースでもトレンドになりつつあるディスクブレーキなので、新しいメカ好きの人なら見逃せません。
キャリパーブレーキに比べると雨の日での制動力が下がりにくく、安定した車体のコントロールが可能なのもメリットです。
センチュリオンのロードバイクのHYPERDRIVEの評判は?
センチュリオンのHYPERDRIVEは、アルミフレームにカーボンフォークのロードバイクです。
トップチューブは細い楕円断面で、ダウンチューブが太く見た目の安定感があり、デザインのバランスもとれています。
シートステーも非常に細く、形状を工夫することによって振動を抑えたため、快適な走りが高い評判となっています。
完成車でも9kg前後と、アルミフレームでも十分な軽さを実現しています。
液体の圧力で成型されるハイドロフォーミングによって成型されたフレームは、センチュリオンの技術の高さを伺えます。
グレードに応じて5車種用意されていて、上位2車種はディスクブレーキ仕様となっています。
フレームはそれぞれ共通で、グレードによってコンポーネントやホイールが異なります。
エントリーモデルのHYPERDRIVE 500は、完成車でも9万円代で購入できるコストパフォーマンスに優れた一台です。
コンポーネントはシマノCLARISですが、扱いやすく丈夫なので初心者でも安心して使用できます。
上位モデルのHYPERDRIVE 4000は、11速のシマノULTEGRAで、ベテランライダーでも満足のいく仕様です。
また、ディスクブレーキが搭載されているので、ブレーキの効きとコントロール性と安定感は抜群です。
すべてにおいてバランスの良いHYPERDRIVEは、ロードバイクの最初の一台としておすすめです。
センチュリオンのロードバイク、初心者からの評判は?
センチュリオンのロードバイクはあまり見かけないので、初心者には購入の選択肢になりにくいようです。
日本でもプロモーションがあまりないので、情報が少なく評判がわからないというのも選ぶのに迷うところでしょう。
しかし、エントリーモデルのHYPERDRIVE 500は日本独自モデルのロードバイクであり、日本人を考慮して開発されているのは安心材料です。
実際に、センチュリオンのマウンテンバイクからHYPERDRIVE 500に乗り換えた人からも、乗りやすさが評判となっています。
ファッションや持ち物にこだわるのなら、ロードバイクにもこだわりたいものです。
初心者でも、他の人と違うバイクに乗りたいという人に、センチュリオンはおすすめのブランドです。
一歩先を行くライダーならセンチュリオン!
センチュリオンのロードバイクは、ドイツが生んだ知られざる名車と言えます。
サイクリングコースを走っていても、自分と同じロードバイクとすれ違うことがありません。
ヨーロッパでの評判の良さから、今後は日本でも大きく展開されることが予想されています。
そんなセンチュリオンのロードバイクを、先取りして乗ってみるのはいかがでしょうか?