ミニベロとはどんな自転車?折りたたみ自転車との違い

ミニベロと折りたたみ自転車って形が似ていますよね。

では、どのように区別すればいいのでしょうか。

乗り心地がよく、おすすめのミニベロや選び方などもご紹介します。

選ぶべきミニベロとは、どんなタイプなのでしょうか。

ミニベロとはどんな自転車?

まずは、ミニベロがどんな自転車なのか、簡単にご紹介します。
ミニベロの「ベロ」というのは、フランス語の「VELO」で、「自転車」という意味なんですね。

ですから、ミニベロとは、その名の通り「小さい自転車」のことで、収納するときにも幅を取らず、その独特のデザインから人気のある自転車です。

名前がフランス語だというのも、どこかおしゃれな雰囲気ですが、ミニベロはお部屋に置いておくだけでもインテリアとして様になります。

また、タイヤが小さい分、漕ぎだしも軽く、交差点や信号で止まることが多い街中で乗るのにピッタリです。

小さいとはいえ、走りにくいというわけではなく、サイクリング、ポタリング(自転車にお散歩気分でまったり乗ること)などでも活躍しますよ。

さらに、安い価格帯もありますので、コンビニや会社の駐車場に置いておいても、盗まれるかもしれない、という危機感が少なく、使い勝手のいい自転車なのです。

それでは次に、ミニベロと折りたたみ自転車はどう違うのかについてご説明します。

間違えられやすい?ミニベロと折りたたみ自転車の違い

ミニベロと折りたたみ自転車はどのような点が違うのでしょうか。

ミニベロと折りたたみ自転車を比べてみると、見た目はそっくりなモデルが多く、間違えられることも多いですが、イコールで結ぶことはできないのです。

というのは、折りたたみ自転車の中には、26インチ程のサイズの大きな自転車もあり、こうしたサイズの大きいものについては、ミニベロとは呼べません。

ちなみに、このような大きい自転車は折りたためるとしても、そこまでコンパクトにはなりません。

ホイールが大きいため、車体も重く、性能も本格的で、折りたたみ自転車というよりは、普通のロードバイクやmtbに折りたたみ機能がファッションとして付いている、というイメージです。

折りたたみ自転車として、しっかりコンパクトにまとまるのは、ほとんどが20インチ以下です。

小さいタイプでは「CarryMe」という自転車があげられます。
タイヤサイズが8インチ、というのですから、なんとも可愛らしい自転車ですね。

この「CarryMe」は、折りたたみ時もとても小さく、自転車の原型をとどめないほどになりますが、折りたたみ機能を重視しているため、走りやすいとはいえません。

小さい折りたたみ自転車は、ミニベロなの?

折りたたみ自転車はサイズが大きいと、ミニベロとは呼べないのだということをご説明しましたが、小さいサイズの場合はどうなるのでしょうか。

こうした小径折りたたみ自転車はミニベロの中には入りますし、折りたためるミニベロ、として紹介されている場合もあります。

しかし、最近になって折りたたみ自転車をフォールディングバイクと呼び、カテゴリー分けしているので、折りたためないタイプに限り、ミニベロと呼ぶ場合もあるようです。

ですが、フォールディングバイク、という名前は一般には浸透していませんので、折りたためる小さい自転車をミニベロと呼ぶ場合もあれば、折りたたみ自転車と呼ぶ人もいる、というわけです。

また、ミニベロと折りたたみ自転車の違いは、サイズだけではありません。

折りたたみ自転車は、軽いタイプは高額で、20万円以上するものもあります。

しっかりしたメーカーから出ている、同じ重量の折りたためないミニベロは、おおよそ半分程度の額で購入できるものもあります。

さらに、性能面でも、折りたためない中級ミニベロと、高級折りたたみ自転車がだいたい同じくらい、と考えていただいていいでしょう。

折りたたみ自転車はフォールディングバイク!重さに注意

ミニベロとは、折りたたみ自転車のことではないのですね。
2つの違いについて分かっていただけたでしょうか。

それでは、せっかくフォールディングバイク、とカテゴリー分けされていることについてご説明しましたので、ここからは、折りたたみ自転車のことを、フォールディング、と呼んでいきます。

フォールディングの特徴や、どんな人にマッチするのかについて考えてみましょう。

先ほど書いた通り、フォールディングは軽くなると値段が高くなります。
定価10万前後の一般的なものは、ほとんどが12kgくらいでしょう。

そもそも、フォールディングはコンパクトに持ち運べること、収納できることが利点で、軽さはあまり重視されていません。

ですので、コンパクトになるからといって、輪行に向いているとは限りません。
もちろん、できないわけではないのですが、かついで長時間歩く力や体力がないと難しいでしょう。

ですが、軽自動車などに自転車を載せてあちこちサイクリングに出かけたい、という場合はフォールディングは重宝します。

また、ミニベロ同様、せまい収納スペースしか取れない場合にも便利です。

おすすめの小さいフォールディングは、キャプテンスタッグOricle(20インチ)や、ドッペルギャンガー・ライトウェイトblackmaxシリーズ202(20インチ)などです。

見た目もスタイリッシュで、キャプテンスタッグOricleは6段変速、ドッペルギャンガー・ライトウェイトは7段変速で、走りやすいのもおすすめポイントです。

乗り心地がいいミニベロとは

フォールディング(折りたたみ自転車)は、車で遠出してサイクリングを楽しむ人にピッタリだということが分かりましたね。

それでは、またミニベロの話に戻りましょう。

ミニベロを選ぶ時に気になることですが、乗り心地のいいミニベロとはどんなものなのでしょうか。
ミニベロは、前述した通りタイヤのサイズが小さく、フレームも小型で軽量です。

ですから、荒れた路面などでは、衝撃が強く伝わってきてしまいます。

なるべく乗り心地のよいミニベロを選びたいなら、クロモリフレームのミニベロがおすすめです。
クロモリはアルミよりもしなやかで、衝撃吸収性に優れています。

また、タイヤ内の空気量を増やせるミニベロを選ぶことも、乗り心地のよさにつながります。
ですので、タイヤ幅の太いブロック形状のタイヤがいいでしょう。

さらに、乗り心地をよくしたいなら、スプリング入りのサドルや、サスペンション付きのシートポストに交換したり、バーテープをクッション性に優れた素材に変える、という方法もあります。

ミニベロはいろいろなタイプがある!おすすめミニベロとは

折りたたみ自転車をフォールディングと呼ぶことに、慣れてきましたか?
先ほどは、ミニベロの欠点である衝撃吸収性の低さをカバーする方法についてお伝えしました。

そして、一口にミニベロとはどんな自転車なのかといっても、いろいろなタイプがあります。

タイプで言えば、ロードバイクに近い、長距離走行やスピードを楽しめるモデルや、山登りにも行けるmtbモデルもあります。

さらに、素材も先ほどおすすめしたクロモリの他に、カーボンやアルミ、異素材を組み合わせたハイブリッドタイプなど、さまざまです。

また、重量、ギア数、コンポのグレードも違いますので、価格も大きく差があります。
5万円で買える安いミニベロもあれば、100万円を超えるものもあるのです。

こんなにたくさんのタイプがあると、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
ですが、いろいろ見比べて、じっくり選ぶのも楽しめるものです。

最後に、筆者がおすすめするミニベロを一つピックアップしましたので、参考にしてみてください。

☆MINIVELO-10 DROP BAR(VELOCE)

チェレステカラーという淡い青緑が美しい、名門ビアンキのミニベロです。

20インチで10段変速、クロモリフレーム、カンパニョーロのコンポなど、おすすめできるポイントが多いのでご紹介しました。

値段は、147,000円ですが、コンポのグレードを落とせば少し安くなります。

ミニベロは小さい自転車という意味!

ミニベロは小さい自転車のことですから、ミニベロ=折りたたみ自転車ではありません。

また、折りたたみ自転車のことを最近フォールディングバイクと呼び、今までは折りたたみミニベロと呼んでいた自転車も、フォールディングバイクのカテゴリーに入るようになりました。

紛らわしいですが、26インチのフォールディングを、ミニベロ、と呼ばないように気を付けたいですね、