スポーツ自転車をお持ちの方は、その保管にも、気を遣うものですよね。
大事な自転車を盗難や劣化から守るには、スタンドを使った室内での保管が最適です。
また、様々なスタンドが市販されていますが、手軽な木材で自作したいという方も多いですよね。
今回は、ディスプレイスタンドを木材で自作する方法をご紹介します。
自転車のスタンドの種類と特徴
はじめに、自転車のスタンドには、
1.二輪で自立できない自転車を立てたまま保持するために、自転車そのものに取り付ける部品としてのスタンド(片足スタンド・両足スタンド)
2.自転車を保管するためのディスプレイスタンド
の2つの種類があります。
今回は、部品としてではなく、ディスプレイするためのスタンドを取り上げます。
ディスプレイスタンドを付ける必要があるのは、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車です。
高価なスポーツ自転車は、劣化や盗難被害を防ぐために、基本的に室内で保管することになるからです。
ですが、スポーツ自転車には、1の意味でのスタンドがないため、壁に立てかけても不安定です。
その状態で保管すると、倒れて自転車やその保管している部屋も傷を付けてしまう危険性があります。
そこで、必要になるのが、今回ご紹介する2のディスプレイスタンドです。
スタンドは、もちろん販売もされていますが、自作する方も多いです。
自転車のパーツを交換してカスタマイズするのと同じように楽しめる、ディスプレイスタンドを自作する方法をご紹介していきます。
自作のディスプレイスタンドは多種多様!
市販されている自転車のディスプレイスタンドは種類が豊富ですが、自作のスタンドになると、さらに多種多様です。
ここでは、木材で作れるスタンドの一部をご紹介します。
1.縦長の板の組み合わせ
板切れを程よい長さに切って、工夫しながら組み立てていくと、ハンドメイドDIYとは思えない仕上がりのディスプレイスタンドができます。
コツは、背面が壁にピッタリとつくように角を直角にすることです。
2.角材の組み合わせ
半端な角材でも、長さを揃えて格子状にしたり枠組みにして合体させると、立派なスタンドになります。
直角になるように組み立てるときは、あらかじめ直角になっている金具で補強しておきましょう。
3.立てて収納する
カッコイイデザインのmtbに最適な、場所を取らないディスプレイスタンドです。
丈夫な縦長の板の組み合わせで作れますが、前輪と後輪をしっかりと支えて、倒れないようにする必要があります。
4.しっかり取り付けた棚にぶら下げる
手作りの棚にフックを付けて、自転車をぶら下げる方式で、オシャレに見えます。
5.壁に取り付ける
木製の壁掛けスタンドですが、しっかりと自転車を支えてくれるのが特徴です。
スポーツ自転車のディスプレイスタンドの自作で重要なこと
木材で作れるスタンドをご紹介しましたが、そもそも、スポーツ自転車のディスプレイスタンドを自作するのに、重要なことは何でしょうか。
そのポイントを4つご紹介します。
1.頑丈さ
スポーツ自転車は軽さが特徴ですよね。
特に、ロードバイクは軽いです。
ですが、軽いと言っても、やはりそれなりの重さはあります。
そのため、ディスプレイスタンドには頑丈さが必要です。
また、地震などでも倒れにくい、突っ張り棒式のスタンドなどにすると、より安全かもしれません。
2.簡単さ
手間と時間をかけてオリジナルのディスプレイスタンドを自作するのも良いですが、あまり時間や費用をかけすぎるのも考えものです。
すぐに自転車を飾れる(保管できる)よう、簡単に作れるものが良いでしょう。
3.安さ
価格を抑えたスタンドを作ることも重要です。
市販の自転車用ディスプレイスタンドを購入すると、それなりに値段がします。
自作するなら、安く作りましょう。
4.美しさ
スタンドは、見た目の美しさも重要です。
頑丈で安くて簡単に作れても、美しくないとせっかくの自転車が映えません。
実用的かつ、オシャレなものが良いですね。
木材で自転車のスタンドを自作するメリットは?
では、木材で自転車のディスプレイスタンドを自作するメリットには、どんなことがあるでしょうか。
まずは、やはり自作なので、オリジナルのスタンドが作れることです。
世界に一つだけのスタンドだと、自転車にもスタンドにも愛着がわきますよね。
中でも、木製スタンドは、自作するメリットが大きいです。
1.自分の使用環境に合わせて自在にデザインできる
狭い場所でも、狭いなりの作り方ができるのは、大きなメリットです。
2.処分しやすい
捨てるときのことを考えても、木製のスタンドには大きなメリットがあります。
大きい家具は、処分するのが大変です。
捨てるためにお金がかかったり、様々な手順を踏まなければ引き取ってもらえなかったりと、面倒に感じることが多いです。
しかし、木製のスタンドならば、切って60㎝程度の木片にしてしまえば、燃えるゴミとして処分できます。
ですので、この点を考えて、木材で自作する方もいます。
もちろん、木材を小さく切る作業は大変ですが、ベニヤ板なら小さなのこぎりで切ることができます。
賃貸でも自作したい!おすすめは壁掛け式の自転車スタンド!
では、実際に、自転車のディスプレイスタンドを自作してみましょう。
木製で、場所も取らない壁掛け式のスタンドの作り方をご紹介します。
サイクルショップのディスプレイなどでも見かける、このオシャレな自転車スタンドを自作したいと思う方は多いですよね。
ですが、賃貸住宅に住んでいると、壁に穴を開けることは難しく、それがスタンドを自作する上での大きなネックになっていることもあります。
そこでおすすめしたいのが、2×4(ツーバイフォー)材に被せる「ディアウォール」を使った方法です。
これはホームセンターやネットショップで購入でき、賃貸住宅でのDIYには欠かせないものです。
新しく柱を立てることで、そこを壁として金具などを取り付けられるので、賃貸でも壁に穴を開けずに使うことができ、とても便利です。
このディアウォールは、上下につっぱる力による摩擦で、2×4材を支える仕組みになっているので、天井と床の滑りにくさによっては調整が必要です。
また、垂直に立てて使うことが使用の条件なので、まっすぐに立っているかを確認するための「水準器」も用意しておきましょう。
そして、自転車を掛けるためのバイクハンガーですが、今回は、MINOURA製の「バイクハンガー4R」を用意します。
これも、インターネットなどで購入できますよ。
壁掛け式の自転車スタンドを自作しよう!作業方法は?
では、壁掛け式のディスプレイスタンドを自作する場合の、具体的な方法をご紹介します。
まず、2×4材の木材を購入したら、ヤスリがけしてスベスベにしておきます。
そうしたら、床からはめ込む壁の高さに合わせて、木材(柱)をカットします。
次に、カットした柱の上下にそれぞれディアウォールを取り付けます。
そのまま柱を立てて、壁にはめ込み、固定します。
ここで、柱がまっすぐに立っているかを水準器で確認しましょう。
斜めになっていると自転車を掛けたときに倒れてくる危険性が高くなります。
もし倒れると、自転車が傷ついたり、ケガをする危険性もあるので、それを防ぐためにも、必ず確認して下さい。
柱をまっすぐ立てられたら、説明書に従ってバイクハンガーを取り付けます。
ネジを埋め込む前に、予備の穴を開けておけば木材が割れる心配が少なくなるでしょう。
無事にハンガーの取り付けが完了したらグラグラしないか確認し、最後に自転車を掛けて完成です。
また、万一、自転車が落ちてしまった場合でも、床や自転車に傷がつきにくいよう、下にマットなどを敷いておくと安心ですね。
自作のスタンドでスポーツ自転車をおしゃれに保管!
今回は、木材で簡単に作れるディスプレイスタンドの作り方をお伝えしました。
スポーツ自転車の楽しみは、レースに出たり、カスタムやメンテナンスをすることにとどまりません。
お気に入りの自転車を盗難や劣化から守ってくれるディスプレイスタンドを、自作するのも楽しみ方の一つですよね。
ぜひ、お部屋のインテリアも兼ねて美しく自転車を保管してみて下さい。