パナレーサーのタイヤパウダーを知っていますか?
使ってはいるけど、どんな役割があるのか、わからないという方もいるのではないでしょうか。
今回は、タイヤパウダーとは何か?どんな役割をしているのか?代用品はあるのか?などを徹底的にご紹介します!
パナレーサーのタイヤパウダーって何?
タイヤパウダーは、パナレーサーから販売されている商品です。
中身はタルクという滑石(かっせき)という鉱物を微粉末にしたもので、新品のタイヤやチューブを購入した時にタイヤの内側やチューブの全体についている粉のようなものです。
タイヤやチューブは、みなさんがご存知の通りゴムで出来ています。
そのため、タイヤ内でチューブが入ったままにしておくと、ゴム同士が癒着して剥がれにくくなってしまうのです。
特に、雨の日に走行した時はリム内に雨水が入り込みくっつきやすくなります。
パンクの修理をしようとした時に、チューブがタイヤの裏側に張り付いてしまって剥がすのが困難…なんてこともありますよね。
それを防ぐために使われるのが、タイヤパウダーです。
ちなみに、先ほど説明したように新品のタイヤやチューブにはあらかじめタイヤパウダーがついているので、あまりにも粉の量が少ないといった場合以外は、更に追加で塗布する必要はありません。
また、予備のタイヤチューブを持ち歩く際には、劣化や癒着を防ぐためにタイヤチューブにタイヤパウダーを塗布してから折り畳むという方も多いでしょう。
パナレーサーのタイヤパウダーの役割と特徴は?
タイヤパウダーを使用することによって、ゴム同士の癒着を防ぐとご説明しましたが、うまく組み付けが出来るように行うという意味があります。
また、パンクの防止するという意味でもあるのです。
タイヤは走行中、地面の形状に合わせて変形し、チューブも同じように変形しています。
なので、タイヤの中ではチューブが適切に動ける状態、癒着していない状態でなければいけないのです。
もし、タイヤとチューブが癒着していた場合、タイヤが変形した際にチューブが同じように変形せず、チューブに無理な力が掛かってパンクしてしまいます。
また走行中、チューブが滑れば良いと言う訳ではありません。
タイヤの中でチューブが滑りすぎると、タイヤが受ける様々な力にでチューブが動いてタイヤの内側に擦られ、擦り減ることもあるのです。
ですので、パナレーサーのタイヤパウダーは、空気圧によってタイヤとチューブが密着状態にある時は、酸化チタンの働きによって必要以上に滑らないように作られています。
滑るべき場面では滑り、滑ってはならない場面では滑らないという理にかなった商品なのです。
パナレーサーのタイヤパウダーの使用方法は?
続いては、パナレーサーのタイヤパウダーの使用方法をご紹介します。
使用方法は、ずばりタイヤの内側に塗布するだけです。
この少しの手間を掛けるだけで、チューブを外す時に驚くような違いがあります。
タイヤパウダーには、専用のパッドが付属されているので、それを使用して適量塗布します。
このスポンジは、タイヤの内側に塗るのにピッタリなサイズや硬さになっているので、なくさないように注意しましょう。
粉を直接タイヤに振りかけてから、スポンジで延ばす方法もありますが、ムラになることがあるので、ある程度スポンジに粉をのせてからタイヤに塗布するのが良いでしょう。
また、粉だから飛散しないか心配という方もいるかもしれませんが、パナレーサーのタイヤパウダーは粒子をミネラルで包んでいるので、飛散しにくく安心です。
粉自体は、青色に着色されているので小さいお子さんが口に入れることを防ぐ役割があります。
そして、50グラムの商品はロードバイクのタイヤで約20本分、MTBのタイヤだと約10本分使用出来ます。
ロードバイクの1年に1回タイヤ交換をするとしたら、20年分の量になるということですね。
タイヤパウダーがない場合はどうしたら良い?
タイヤ交換をする際、手元にタイヤパウダーがなかったり、パナレーサーのタイヤパウダーは少し高価で購入出来ないという方もいるでしょう。
そんな時に使用出来る代用品がベビーパウダーです。
ベビーパウダーは、とにかく安く、すでにご家庭にあるという方もいるでしょう。
パナレーサーのタイヤパウダーは50グラムで900円前後、ベビーパウダーは平均的に140グラムで200円程度です。
分量は3倍近くなのに、1/4程度の値段で手に入れることが出来るのです。
主成分は、両方ともタルクなので、同じような効果が得られます。
先ほどご説明した、パナレーサーのタイヤパウダーの酸化チタンによる効果よりも、価格を優先したいという方にはおすすめです。
また、ベビーパウダーは元々赤ちゃんの素肌に塗るものなので、タイヤパウダーと違ってさまざまな用途に使用することが出来ます。
例えば、軽度の汗疹・股擦れなどに塗布することによって摩擦を軽減したり蒸れを防ぎ悪化防ぐことが出来ます。
家族はもちろん、ロードバイクなどの自転車に乗っている本人も使用する場面があるかもしれませんね。
ベビーパウダーをタイヤパウダーの代用品として買う際の注意は?
パナレーサーのタイヤパウダーの代用品として、いざベビーパウダーを購入するとなった時、注意することがいくつかあります。
●タルクが含まれているかを確認する
ベビーパウダーの中には、タルクを含まない植物性物質で構成されているものもあります。
有機物由来のベビーパウダーの場合、タイヤパウダーの代用として使用出来ないので注意しましょう。
●シンプルな成分のものを選ぼう
ベビーパウダーには、様々な商品があり、それぞれ成分が異なります。
「シッカロール」の場合は、「コンスターチ」を含んでいるので、長期的な使用を考慮すると、水分を吸収して固着してしまう可能性もあります。
その他にも、でんぷん・ホホバオイルなど、様々な添加物を含んでいる商品もあるので、しっかりと成分表示を確認し、出来るだけシンプルな成分で構成されているものを選びましょう。
特におすすめは、ジョンソンエンドジョンソンのベビーパウダーです。
タルクと香料だけというシンプルな成分なので、タイヤパウダーの代用品としても使用するなら最適でしょう。
ベビーパウダーをタイヤパウダーの代用品として使用する方法は?
最後に、パナレーサーのタイヤパウダーの代用品として、ベビーパウダーを使用する方法を2つご紹介します。
●ジップロックを使用
まず、ジップロックの中に適量のベビーパウダーを入れます。
その中にタイヤチューブを入れ、しっかりと封を閉じて振るだけです。
まんべんなく、ベビーパウダーが行き届いたら完了です。
この方法は、予備として折り畳んでラップに包んで持ち運ぶ際などにおすすめです。
●100円ショップの化粧スポンジを使用
タイヤをフックやドアノブに引っ掛けて行います。
下に新聞紙などを敷いておくと後片付けが楽でしょう。
まず、パナレーサーのタイヤパウダーとは違い、塗布する際のスポンジがないので100円ショップで化粧用のパフを購入しておきましょう。
パフの形状は、丸いものよりひし形のものの方がやりやすいです。
ベビーパウダーを適量お皿などに出したら、化粧パフにトントンと軽く載せます。
そして、タイヤの内側にまんべんなく塗布します。
ムラなく塗布することが出来たら完了です。
より良い性能を求める方はパナレーサーのタイヤパウダーを使用しよう
今回は、パナレーサーのタイヤパウダーとその代用品について詳しくご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
パナレーサーのタイヤパウダーは、代用品のベビーパウダーと比べると価格は高くなりますが、その分性能も高くなります。
性能は気にならないという方はベビーパウダーを使用するのもいいですが、やはり性能も気になるという方は是非パナレーサーのタイヤパウダーを使用しましょう。