通勤・通学の手段としては、車・バス・電車・自転車など、たくさんありますね。
そのなかで、自転車通勤を考えているけど、どのくらいの距離までならベストなんだろう…
という人はいませんか?
今回は、自転車での移動時間の目安と、自転車通勤を考えている人に耳よりな情報をご紹介します。
自転車はどのくらいの速度が出るの?
まず、自転車はどのくらいの速度が出るのでしょうか。
ママチャリの平均速度は、時速12キロから15キロと言われています。
クロスバイクの場合は、ママチャリと比べると乗車姿勢が前傾になるので少し速度が上がって、時速15キロから20キロくらいでしょう。
東京で例えると、東京駅から1時間の移動時間で行ける場所は、20キロ圏内にあるところなので、新宿駅などが該当します。
ロードバイクの場合は、とてつもなく速い走りをする人は別ですが、一般的に無理をせずに走った場合は、平均速度は時速20キロから25キロと言われています。
実際に走る感覚では、時速30キロくらいは出ていることも多いのですが、信号などで足止めをされてしまうと、ぐんと平均速度は落ちてしまうのです。
電動アシストの自転車の場合、自分自身の漕ぐ力は少なくて済むので、普通の自転車と比べると、楽に速く進むことが出来るでしょう。
電動アシスト自転車の人力と電力での補助の比率は、時速10キロ以下は1:2ですが、速度が上がるに連れて電力補助の比率は下がり、時速24キロの時点で電力補助はなくなります。
自転車の移動時間を計算する時、平均速度では誤差が出る?
例えば、自宅から目的地まで25キロの距離だとします。
平均時速が22キロだとすると、単純に移動時間を計算した場合、1時間前後で着くだろうと予想しますよね。
しかし、実際には、1時間半は掛かるでしょう。
平均時速が12キロから15キロと言われているママチャリでは、2時間ほど掛かるでしょう。
●なぜ平均速度で計算すると時差が出てしまうのか?
平均時速が、20キロから25キロ程度であるにも関わらず、25キロの距離に辿り着く時間が、なぜ1時間半も掛かってしまうのかというと、信号があるからです。
信号のない場所を一度も止まることなく走れば、1時間ちょっとで辿り着くことが出来ますが、信号待ちでは時間をロスすることになるので、その分遅れが出るということです。
信号のないサイクリングロードを走れば、ロードバイクでは1時間前後で走ることが出来、ママチャリの場合は1時間20分程度で走ることが出来るのです。
●信号待ちの時間はどのくらい?
ひとつの信号待ちでロスする時間は、どの程度なのでしょうか。
◆歩行者用信号と自転車専用の信号がある交差点
・90秒から100秒
平均で、53秒ということになります。
◆歩行者用と自転車専用の信号のない交差点
・30秒から75秒
市街地を自転車で走る時の移動時間はどのくらい?
市街地は信号がとても多いので、足止めされる時間が自ずと増えます。
なので、自分が想像しているよりも時間が掛かると思っていた方がいいでしょう。
また、市街地の場合は、自転車の種類が関係なくなります。
ロードバイクで速く走れる人も、ママチャリで一般的な速さで走る人も、信号による足止めをされることによって、移動時間に大差がなくなるのです。
実際に走る速度より、赤信号で足止めをされるかされないかという点が、移動時間には大きく影響してくるのです。
●移動時間の目安は?
では、どのくらいの目安と考えていればいいのでしょうか。
ひとつの目安としては、1キロ進むのに4分と考えておくといいでしょう。
10キロは40分、15キロは1時間、30キロは2時間程度といったところです。
●信号の少ない道路ではどれくらい?
あまり車が走ることがない道路の場合は、信号で足止めをされることも少ないです。
タイミングが良ければ、数キロは足止めされることなく、走れるということもあります。
なので、1キロは3分、10キロは30分、30キロは1時間半といった具合を目安にするといいでしょう。
自転車は、5キロまでなら移動時間が一番短い?
自転車・車・バス・電車を利用して、入出庫時間なども含んだ移動時間を比べると、5キロまでであれば自転車の移動時間が一番短いのです。
自転車で時速15キロを走った場合、入出庫の時間を含め、5キロの距離を約24分で移動できるということです。
また、12キロから13キロ程度であった場合、バスよりも自転車の方が早く目的の場所に辿り着くことが出来るのです。
6キロから7キロであれば、鉄道を利用した場合と、ほぼ同じです。
10キロになると、車と比べてみても、3分という少しの差しかありません。
12キロから13キロの距離をバスで通勤・通学している人などは、自転車に変更してみてはいかがでしょうか。
日頃の運動不足を解消する、いい機会になるでしょう。
●自転車通勤をする場合の限界距離は?
3キロから5キロの通勤距離であれば、文句なしに自転車通勤を始めた方がいいでしょう。
10キロ程度になると、夏場になると汗の対策は欠かせません。
しかし、ダイエットをするには最適な距離といえるでしょう。
15キロ程度になると、途中休憩を取ることをおすすめします。
慣れてくれば、休憩時間も取らずに走れるでしょう。
20キロになると、電車通勤などと比べ、大幅にコストの削減が出来ますが、少しキツイかもしれません。
25キロは、限界といえるでしょう。
全てを自転車で走るのは諦め、電車やバスと併用して自転車通勤をするといいでしょう。
自転車通勤で気を付けることは?
先ほど説明したように、自転車通勤の方が適しているという人は、実際に挑戦してみましょう。
そこで、自転車通勤をする際に気を付けることはあるのでしょうか?
●天候に対応できるように準備をしておこう
自転車通勤をするのに、天候は大きく影響してきます。
レインウェアや、気温が下がった時に羽織るものなど、天候を考え、準備をしておきましょう。
●夏場は汗対策をしよう
夏の自転車通勤は、とても汗をかきます。
着替え・タオル・デオドラント剤などを用意しておきましょう。
汗をかいたままの仕事は、自分自身も気持ちよく仕事が出来ず、周りにも迷惑をかけるなんてこともあるので、注意しましょう。
●紫外線対策をしよう
自転車通勤は、移動時間が長ければ長い分、日差しを浴びます。
日差しを浴びると体力を消耗し、紫外線のダメージも受けます。
サングラスをかけたり、日焼け止めを塗るなど、対策をしっかりしましょう。
●交通ルールをしっかりと守りましょう
自転車は車道の左側を走るなど、交通ルールをしっかりと守りましょう。
また、最近では携帯を操作しながらの運転や、とても危険な違反行為により、多くの事故が起きています。
自転車を運転する身として、高い意識を持ちましょう。
自転車通勤をするのには、どんな自転車がいいの?
自転車通勤をするのに、どんな自転車を買えばいいのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
通勤距離によって、適した自転車が変わってきます。
適した自転車にすることで、移動時間の短縮も可能になってくるので、把握しておきましょう。
通勤距離が短い場合は、ママチャリでも問題ありません。
しかし、楽しく快適に走りたい場合は、クロスバイクがおすすめです。
クロスバイクは初心者でも安心して乗れるので、ママチャリ以外乗ったことがないという人でも、安心して乗れるでしょう。
ハンドルがストレートなので扱いやすく、タイヤの太さも街乗りにはぴったりです。
また、ママチャリに比べると車体も軽いので、軽快な走りを味わうことが出来ます。
●通勤距離が10キロ以上の場合
通勤距離が10キロ以上という場合は、ロードバイクがおすすめです。
もちろん、クロスバイクでも快適に走ることは出来ます。
ロードバイクは速く長い距離を走るための自転車なので、より効率よく移動時間を短くしたい場合は、ロードバイクにしましょう。
自転車でお出掛けをしてみては?
今回は、自転車での移動距離の目安と、自転車通勤のアレコレをご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
自転車通勤が一番よさそうと感じた人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、通勤だけでなく、日頃のお出掛けも自転車にしてみると、一味違った時間を楽しむことが出来るかもしれませんよ!