スポーツ自転車に乗るようになり、スピードが出始めると気になるのが、自転車の速度制限ですよね。
車の場合は、速度表示を守らなければ罰せられるということは教習所で教わりますが、免許のない自転車は自分で正しい情報を学ぶ必要があります。
高まる自転車人気に水を差さないように、自転車で速度違反をするとどうなるのか確認して、安全に走行しましょう。
今、スポーツ自転車がアツい!速度違反に注意
日本でも、ロードバイクを趣味にされる方が増え続けているのは喜ばしいことです。
以前は買い物や通勤通学で使われるだけだった自転車ですが、今は本格的な装備で車道を高速で走り抜けている人が増えました。
また、ツーリングやボタリングなどの言葉も浸透し、より幅広い趣味を持つ人がスポーツ自転車の世界に夢中になっていると言えるでしょう。
スポーツ自転車は値段が高く、初心者向けのものでも十万円前後かけなければ性能がいいものは手に入りませんし、もっとこだわれば数十万円、また百万円台のモデルもあります。
それだけのお金をかければ中古の車が買えてしまいますが、スポーツ自転車には車では味わえない魅力があるのです。
例えば、風を肌で感じる爽快感や、自分の成長を感じる達成感、また体が引き締まり、健康的になっていくことを実感するのも嬉しいことです。
人それぞれ違うと思いますが、自転車は多くの人をとりこにし、ファンを増やし続けています。
ただ、気をつけなくてはいけないこともあります。
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車は、スピードが出るため非日常感を味わえるのが魅力の一つですが、速さを追求するあまり速度違反をしてしまう人がいるのです。
このようなマナーの悪い走行によって、サイクリスト全体の評判が悪くなるのは残念なことですね。
自転車の平均速度!スポーツ自転車は驚きの速さ
ママチャリの速度や歩行速度と比較して、スポーツ自転車はどのくらい早いのでしょうか。
だいたいの平均時速を調べてみました。
●歩行速度・平均時速4km
●ママチャリ・平均時速12~17km
●クロスバイク・平均時速18~25km
●ロードバイク・平均時速20~30km
これを見ると、ママチャリの倍くらい速度が出てしまうのが、ロードバイクだということが分かりますね。
普段スポーツ自転車に乗っていない人が乗り始めて、スピードの虜になるのも無理はありません。
また、この数字はあくまでも平均値で、もっと早い速度で走る人もいることでしょう。
競輪の場合、時速約68kmで走る選手もいますが、トレーニングを積んだベテランサイクリストはそれに近い速さで走ることができると考えられます。
また、通学などでクロスバイクに乗る若者も増えましたが、疲れや焦りからつい加速してしまうものです。
こうしたスピーディな走りをする人が、車の速度制限を超えてしまうということも少なくありません。
スポーツ自転車は、たしかに健康的で環境に優しい乗り物ですが、速度違反などで走り事故にあった場合、その被害はママチャリとは比べ物にならないのです。
昨今、法律が見直され、自転車に対する細かな条例が増え続けていますが、それも、命を守るために必要な事なのかもしれません。
自転車の速度違反についての規定
安全に走行するために、速度違反についての規定を見直してみましょう。
道路交通法の第22条に書かれていますが、車両(自動車・原付自転車・軽車両・トローリーバス)は道路標識などで決められている最高速度または、政令で定められている最高速度を超える速度で走ってはいけないのです。
すべての自転車は軽車両に当てはまりますので、速度違反の取り締まりの対象になります。
例えば最高速度30kmや40kmの道路では、スポーツ自転車はそれ以上スピードを出すことができますから、注意しなくてはいけません。
ただ、車と違うのは、道路交通法施行令第11条は当てはまらないということです。
第11条は道路標識や政令で定められていない道路での最高速度について、自動車は時速60km、原付は時速30kmとしていますが、自転車は対象になっていません。
そのため、自転車は速度制限がない道では、どれほどスピードを出しても裁かれることはありません。
ただし、制限が課されないからといって、あまりにも度を超した速度を出していると、道路交通法第70条で定められている安全注意義務違反が適用され、注意を受けることもあります。
自転車で速度違反したときの罰則って?
自転車で気持ちよく走っていると、速度表示が見えていても、ついついスピードを出しすぎてしまうことがあるかもしれません。
また、ロードバイクに慣れ、乗るごとにスピードが速くなっている場合、どれだけの速さで走っているのか自覚できず、速度オーバーしてしまう人もいます。
では、もし速度制限がある道路で違反をしてしまったらどうなるのでしょうか。
実は自転車で速度違反をした場合、車やバイクより罰則が重いのです。
車や原付では、例えば時速10kmくらいオーバーしてしまった場合、罰則は1点の加点と9,000円の反則金になります。
しかし、自転車が速度違反をした場合、略式起訴か正式裁判によって、10万円以下の罰金もしくは6ヶ月以下の懲役という重い処罰を受けるのです。
このような違いは、交通反則通告制度というものが関係しています。
交通反則通告制度とは、軽い交通違反などで手続きを簡略化するため、反則金を支払うことで刑事罰をまぬがれることができるというものですが、運転免許制度がある車や原付にのみ適用になります。
運転免許制度がない自転車は、上記の制度が適用されません。
今は自転車の事故が増えていますので、取り締まりが厳しくなっており、ついうっかり、という甘い考えでスピードを出しすぎて捕まったら、最悪の事態が待っています。
自転車と車の事故はさまざまなケースがある
速度違反をしているしていないに関わらず、自転車が車道を走る時は予期せぬ事故に十分注意しなければなりません。
車のドライバーが、自転車のスピードを見誤り、大事故につながることもあるのです。
どんな事故が考えられるでしょうか。
例えば、車が交差点を曲がろうとして脇を直進しようとした自転車を巻き込む、巻き込み事故です。
車のドライバーが、気が付かなかったということが原因でしょうか。
そうとは限りません。
もし、後方を走る自転車に気が付いていたとしても、先に曲がる余裕があると判断し、衝突してしまうこともあるのです。
どうしても、自転車は遅いものという先入観がありますから、事故が起こりやすく自転車側もそれを頭において交差点では十分注意し、減速しなければいけません。
ほかにも、交差点で車が右に曲がろうとして反対方向から来る自転車に衝突してしまったり、幹線道路を走っていた自転車が脇道から出てきた車とぶつかってしまったり、さまざまなケースがあります。
自転車も車も、いついかなる時も事故の可能性を考え、気を引き締めて走らなければいけません。
とくに自転車は、車より無防備なのでダメージも大きくなりますが、速度違反をしていた場合、怪我を負っても十分な保険金がもらえないことがありますので気をつけてください。
自転車走行中の速度確認に!速度計をつけよう
自転車で走行していて、知らずに速度違反をしてしまうのを防ぐために、速度計を付けるのはいかがでしょうか。
自転車の速度計は一般にサイクルコンピューター(サイコン)と呼ばれていますが、さまざまなタイプがあります。
中でも、zmartサイクルコンピューターは速度計を初めて使う方にもおすすめなアイテムです。
こちらは表示が単純で見やすく、コンパクトで場所を取りません。
また、防水仕様のため急な雨でも壊れず、安心して使うことができます。
さらに着脱もワンタッチで楽に行えるため使いやすいと評判の速度計です。
値段も千円以下、お手頃価格なのも嬉しいポイントですね。
また、CATEYE(キャットアイ)のサイクルコンピューターも走行中でも見やすく、おすすめの商品です。
自転車用のリフレクター(反射材)で有名なキャットアイですが、こちらの商品も優秀です。
zmartサイコンと同様シンプルな表示画面、バックライト付きで見やすく、使い方もタイヤサイズを入力するだけで速度、時間、距離を測定してくれるので簡単です。
スマートフォンと連携して、走行記録を残せたりするのも便利なポイントです。
他には、丸形でアナログで針が動く速度計もあり、独特な形状がおしゃれだと人気を集めています。
ぜひ自分のスタイル、好みに合わせて探してみてください。
スポーツ自転車の速度違反に注意!罰則は車より重い
自転車も、速度指定がある道路では、車と同じように速度違反すると罰せられます。
免許がないため、罰則が重くなりますので気をつけましょう。
また、速度指定がないところでは自由にスピードを出してもいいことになっていますが、車との衝突事故は多発しているので安全運転を心がけましょう。
スピードの管理をするうえで、速度計はおすすめのアイテムです。
いろいろなタイプのものがありますが、中でも見やすく人気があるものをご紹介しました。