ストライダーの大会などに出向くとノーマルのものを見るのが珍しいくらい、皆さんカスタムをしています。
カラーパーツを使用して着飾っているものや、ロードバイクやMTB用のパーツを使っているものも見掛けます。
特にハンドルはカスタムの代名詞と言ってもよく、流行っているのだとも聞いています。
そこで今回は、ストライダーのハンドルのカスタムについて考えていきましょう。
ストライダーのハンドルにカラーグリップでカスタムする
今回はストライダーのハンドルのカスタムのお話ですが、今回は既存のハンドルにパーツを取り付けるカスタムと、ハンドル自体を別のものに交換することをご紹介します。
メインはハンドルの交換になりますが、まずは簡単に行えるパーツの取り付けからお話します。
ストライダーは車体の色は数種類ありますが、ハンドルやシート、車輪などは全て黒色です。
そのため、カスタムのアイテムとして、いくつかのカラーパーツが用意されています。
その中の一つに、ハンドルの持ち手の部分に取り付ける「グリップ」があります。
グリップはそんなに大きいものではないので、指し色とするのにさりげないおしゃれ感があっておすすめです。
ストライダーのホームページにグリップを別色に交換した際の感覚が分かる「きせかえコンテンツ」がありますので、参考にしてみてください。
なお、ストライダーには「クラシックモデル」「スポーツモデル」の2種類がありますが、ハンドルの太さが微妙に違います。
そのため、当然グリップも専用のものが必要なので、お間違えのないようにしてください。
ストライダーのハンドルに取り付けて顔面の直撃を防ぐアイテム
ストライダーのハンドルのカスタムですが、次は安全面に配慮したパーツを取り付けます。
ストライダーは車上でバランスを取って自立して、地面から完全に足を離して乗ることが最終目的です。
ただ、最初から上手くいくはずもなく、何度も転びながら覚えていくことになります。
ストライダーは公道を走れませんので、転倒が事故に繋がる可能性は低いのですが、お子さんの身体を守るための対策は必須です。
ストライダーのハンドルは360度回転しますので、転んだ時に顔にハンドルが直撃する可能性があります。
その直撃の衝撃を和らげるのが、「ハンドルバーパッド」で、緩衝材の入ったパッドをハンドルに巻き付ける仕様になっています。
オプションパーツとして、約1000円程度で販売していますが、スポーツモデルには最初から付属しています。
ただし、スポーツモデルは他にもオプションがいくつかあり、基本のクラシックモデルよりも3000円以上高額になります。
そのため、他のオプションパーツが不要と判断された場合は、クラシックモデル+バーパッドの方がお得です。
ストライダーのハンドルをカスタムする目的は?
今回はストライダーのハンドルのカスタムについてお話していますが、ここからはハンドル自体を別のものに交換していきます。
別のものに交換するということは、何らかの目的があるわけですが、体験談を見ていると多いのは見た目の変化です。
ストライダーは「ペダルなし自転車」というカテゴリーの乗りものですが、既にお伝えしたように公道は走れません。
それもあってストライダーは正式には玩具として扱われていますので、機能性よりも見た目という考えは大いに理解できます。
純正のハンドルは黒色の水平なものですが、カスタムパーツにはカラフルなものも多くありますし、様々な形のものもあります。
なお、カスタムに使用するハンドルは、ストライダーの正規販売店である「ムラサキスポーツ」や、ストライダーのホームページに記載のある「DADDYLAB(ダディラボ)」での購入がおすすめです。
ハンドルのカスタムは「ステム」を使うことで幅が広がる
ストライダーの純正ハンドルは、ハンドルとポストが一体型になっており、アルファベットの「T」字型になっています。
ポストが長い分、ハンドルの高さ調節の幅が広く、2歳~5歳という対象年齢に対応できる仕様になっています。
ただし、純正のハンドルは高さは調節できますが、取り付け場所(身体からの距離)や角度は固定されており調整できません。
そこで、この位置や角度を調整できるようなカスタムがありますので、ご紹介していきます。
これは、スポーツタイプの自転車に乗っている方はお分かりだと思いますが、ハンドルと車体の橋渡し的な存在である「ステム」というパーツを使うことで、ハンドルの自由度が飛躍的に上がります。
ストライダーにはさらに、純正ハンドルのポストの役割をさせるアダプターも必要です。
後述しますが、ステムなどは身体の成長に合わせてサイズを変えたいものなので、セット買いは好ましくなく、筆者はそれぞれ単体で揃えることをおすすめします。
ステムを使ったカスタムは乗車姿勢を適正にしてあげられる
ストライダーのハンドルのカスタムですが、ハンドルの位置や角度を変えるのは、乗車姿勢を変化させることになります。
純正ハンドルは位置の変更はできず、前輪が付いている車体の前の端の延長線上に固定されています。
しかし、ステムは取り付けると車体よりも前に突き出しますので、ハンドルが前に出ることになります。
ハンドルが前に出ると身体との距離が離れますので、肘を伸ばすことができるようになります。
身体が成長して腕が伸びると、肘を折り曲げ窮屈そうに乗っているお子さんを見掛けますが、それでは十分なスピードも出ませんし、ハンドルの操作性が悪くなるので危険です。
しかし、その反面あまりにも前に出過ぎて肘が伸びきってしまうのもよくありませんので、伸びきる手前に位置を設定してあげる必要があります。
ステムは前に突き出る部分の長さが様々なものが用意されていますので、お子さんの身体に照らし合わせながら選んであげましょう。
ストライダーのハンドルのカスタムは位置が低くなりすぎないように注意
ストライダーのハンドルをステムを使ってカスタムするお話をしていますが、純正のポストの代わりとなるアダプターが短いので、ステムを使うとハンドルの高さが低くなります。
立った状態から地面に落ちているものを拾うのを思い出して頂ければ分かりますが、かなり深く前屈しないと拾えませんよね。
それと同じことで、ハンドルが低くなると姿勢が前かがみになりますので、あまり低すぎるとお子さんには乗りづらいはずです。
そのため、ロードバイク用の角度が変えられるステムを使って、ハンドルの高低を調整している方もいます。
また、ハンドルの形状でグリップの位置が上になるように両端がせり上がった、「ライザーバー」を使用しているストライダーも多いです。
ライザーバーは水平なバーから交換すると見た目の印象もガラッと変わるので、機能性も加味して両面からおすすめのハンドルです。
今回ご紹介したハンドルの交換ですが、費用は8000円~12,000円といったところです。
選択するパーツにもよるので一概には言えませんが、ストライダー用のカスタムパーツで揃えた場合はこれくらいが目安です。
ストライダーのハンドルのカスタムはお子さんの笑顔を思いながら行う
今回は、ストライダーのハンドルのカスタムを考えてみました。
見た目でも、最適なポジションを求めてであっても、最大の目的はお子さんが快適に楽しくストライダーに乗ることです。
そのために、親御さんが試行錯誤することはとても大切なことであり、お子さんの笑顔に繋がることと思います。