タイヤのサイズが前後で違う自転車があるってご存知ですか?
その名も「bikke GRI(ビッケグリ)」。
ブリヂストンの電動アシスト自転車で、お子さんを乗せて走りたいママさんにおすすめです。
今回、大注目のビッケグリの特徴や、なぜ前後でタイヤのサイズが違うのかなどをお伝えしていきます。
電動アシスト自転車の魅力とは?
主婦の方から人気が高いのは、やはりママチャリですね。
ママチャリというだけあって、ママさんが子供を乗せて走ったり、近くのスーパーに行くのには、とても便利な自転車です。
しかし、今はママチャリから電動アシスト自転車に乗り換える方が増加しているのです。
そもそも自転車自体の売り上げが上昇したのは、東日本大震災がきっかけでした。
震災などで交通機関がマヒした時には、自転車はかなり使えます。
また、自動車と違って維持費もかからないので、節約するには持ってこいな乗り物なのです。
ではなぜ、ママチャリではなく電動アシスト自転車が選ばれるのでしょうか。
簡単に言うと、快適だからです。
年配の方や体力に自信の無い方でも、アシスト機能によって上り坂もラクラク、重たい荷物を積んでいても、ラクに運べます。
前後に小さいお子さんを乗せていても、ふらつくことなく安全に走行できます。
ママチャリのような自転車を運転するパワーの約半分~1/3程度のパワーで、電動アシスト自転車は動かせるのです。
様々なメーカーが電動アシスト自転車を売り出しています。
その中でもブリジストンが出している、前後のタイヤのサイズが違う「ビッケグリ」とは、どんな特徴があるのでしょう。
ビッケグリのタイヤは、なぜ前後でサイズが違うの?
ブリジストンのビッケグリの最大の特徴は、やはり前後のタイヤのサイズが違うことでしょう。
ビッケグリの前輪サイズは24インチ、後輪サイズは20インチです。
では、どうしてこのように前後でサイズが違うのでしょうか。
その理由は、ハンドルの安定性を向上させるためです。
ビッケグリは、前輪の上にカゴやフロントチャイルドシートを取り付けるため、重さによりハンドル操作がぐらつかないように、後輪よりも大きいサイズの前輪がついているのです。
また、ビッケグリのカゴは、安定性を高めるために、ハンドルポストに近い位置についています。
フロントチャイルドシートも、安定感を出すためハンドルポストに固定されており、カゴとチャイルドシートで窮屈になりがちです。
そこで、前輪を少し大きくすることで、カゴの位置は前に出し、チャイルドシートも低い位置に下げることができるのです。
買い物した荷物を運んだり、お子さんを乗せて走る主婦の方には、嬉しい設計ですね。
前後のタイヤサイズが違うだけではない!ビッケグリの特徴
ビッケグリの特徴は、前後のタイヤのサイズが異なるだけではありません。
もう一つ気になる特徴があるのです。
今までのモデル「ビッケ2」では、サドル支柱からハンドル支柱を繋ぐフレームが1本だったのに対し、新型ビッケグリでは2本になりました。
1本から2本にすることで何が変わったのでしょう。
1本の場合は、強度を上げるためにフレームが太くなり、どっしりとした印象です。
しかし、2本にすることでフレームを細くし、見た目がスタイリッシュになりました。
さらにフレームが細くなったからといって、強度が下がったわけではありません。
きちんと計算して作られているので、ご心配の必要はありません。
電動アシスト機能がついた子乗せ自転車は、ママさんが子どもの送り迎えや買い物に使うといったイメージがありますが、ビッケグリなら男性の方でも乗りやすいのではないでしょうか。
男女問わず使いやすく、デザインにもこだわっているビッケグリに、びっくりです。
高性能!デュアルドライブや前後のタイヤを同時にストップさせる機能って?
これまで、ビッケグリの目で見た特徴をお伝えしてきましたが、目では見えない性能についてご紹介していきます。
従来の電動アシスト付き自転車に比べると、新型ビッケグリは走りがパワフルなのです。
その理由は「デュアルドライブ」が搭載されているからです。
デュアルドライブとは一体何なのでしょうか。
簡単に言うと、電動アシストをサポートしてくれる機能の事です。
デュアルドライブの特徴はというと、前輪モーターと後輪ベルトドライブによる両輪駆動になっているということです。
また、ブレーキアシスト機能もあり、後タイヤのブレーキをかけると自動で前タイヤにもブレーキがかかるようになっています。
もう一つは、ブレーキアシストで発生したエネルギーを、電力に変えて充電できるのです。
デュアルドライブのおかげでアシスト機能が向上し、よりラクに走れるようになりました。
坂道を上るときは少ない力で、また、スピードが出やすい下り坂では前後同時にブレーキがかかる機能で安全です。
お子さんを乗せることが多いママさんには、安心ですね。
タイヤに特徴のあるビッケグリの性能とお値段
ビッケグリには、他にどんな性能があるのか見ていきましょう。
まずは、バッテリーです。
バッテリーは291Whで、エコモードで走行した場合では最大で74km走れます。
ちなみに、静岡県の足柄SAから東京料金所までが74kmです。
パワーモードで走った場合は、約37kmとのことです。
バッテリーの充電時間は約3時間40分で、充電可能回数は約700~900回ですが、どちらも外の気温や使用環境によって違ってきます。
このように性能良し、デザイン良しのビッケグリの気になるお値段ですが、販売価格は14万円ほどです。
一般的なママチャリの価格と比べると、雲泥の差です。
しかし、いつもなら自動車を利用するところでも、このビッケグリを使ったら、ガソリン代や駐車料金は節約できますね。
ビッケグリなら、前後にお子さんを乗せながら重い荷物を積んでいても、大きい前タイヤでハンドル操作が安定しています。
上り坂や向かい風にも強くて、頼もしい自転車ですね。
ビッケグリ以外にも前後のタイヤが違う電動アシスト自転車がある!
最後は、ブリヂストンのビッケグリ以外で、お子さんを乗せて走れる電動アシスト機能付きの自転車をご紹介しましょう。
○ヤマハ「PAS」
PASシリーズの中でも「PAS Kiss mini un」は、子どもの乗せ下ろしがしやすいと評判です。
ハンドル軸の真上にチャイルドシートがついているので安定していて、ふらつきにくくなっています。
コクーンルームという名のチャイルドシートは形が独特で、お子さんの体全部をすっぽりと包み込んで、衝撃や風からも守ってくれます。
○パナソニック「ギュット・DX」
この自転車も、ビッケグリと同じく前後でタイヤのサイズが違います。
ギュット・DXの場合は、前タイヤが22インチ、後タイヤが26インチと、前タイヤの方が小さくなっています。
フロントチャイルドシートは、ハンドル軸の真上にあるので安定です。
チャイルドシートは5段階にリクライニング可能で、位置も4段階で調整できます。
自動車についているようなシートベルトも装備されていて、安全性と快適性にこだわりを感じます。
これら二つのモデル以外にも、子乗せタイプの電動自転車は多数あります。
子乗せタイプの電動アシスト自転車を選ぶ時のポイントは、やはりお子さんの安全面です。
大切なお子さんが、安全に快適に乗れる自転車が見つかるといいですね。
子乗せ自転車は安全重視
お子さんを乗せられる電動アシスト自転車は、様々なメーカーから売り出されていて何を選んだらいいのか迷いますよね。
やはり、一番に重視したいのはお子さんを安全に乗せられるということ。
できれば試乗してみて、ふらつきが無いかや、安全に乗り降りさせやすいかなどを考慮して決めたいですね。
電動アシスト自転車は、ママチャリに比べて高価ですが、性能や乗りやすさは間違いないです。
新しい自転車を購入予定の方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。