スペシャライズドが創業したのは1974年です。
自転車メーカーの中には1885年に創業したメーカー(ビアンキ)があるので、新しいメーカーだと言えるでしょう。
そんなスペシャライズドの魅力はしっかりとした技術力があることです。
それはトップチームに自転車やパーツを提供していることで証明されていますし、優勝という結果も出しています。
しかもロードバイクだけではありません。
mtbも出しており、高く評価される自転車をスペシャライズドは提供しているのです。
スペシャライズドのmtbの評価は高い!
スペシャライズドは、1981年にmtbでヒットを飛ばします。
mtbとしては世界初の量産型となる「スタンプジャンパー」を発表したからです。
世界初ということでそのインパクトは強く、新しい自転車のライフスタイルを切り開いたと評価されました。
そして、mtbの評価は現在でも高いです。
世界的な大会で活躍する選手がスペシャライズドのmtbを使うくらいです。
しのぎを削る世界で使われるくらいですから、確かな技術力があることの証拠になるでしょう。
そして、優勝も獲得しています。
優れた選手が優勝することは当然ですが、それに優れたバイクがなければ優勝できなかったでしょう。
つまり、優勝という経験はスペシャライズドの技術力が最高クラスであることを証明していると言えます。
そのため、スペシャライズドの技術力に疑いようがないのですが、スペシャライズドはプロだけに自転車を提供しているわけではありません。
誰が乗っても快適で、十分な性能を体感するために、広くモデルを販売しています。
つまり、スペシャライズドの評価はプロだけでなく一般ユーザーからも高く見られています。
スペシャライズドのmtbはトッププロも使うモデルを販売している
手に入りやすい自転車も数多く取り揃えているスペシャライズドですが、自転車に詳しい人からするとプロがレースで使うためのバイクを販売しているメーカーだと受けとめることが多いです。
実際のところスペシャライズドの自転車は大会で多く活躍しています。
ロードバイク、mtb、どちらもプロ選手が好んでスペシャライズドのバイクを使っています。
そのため、スペシャライズドのことを近年でもっとも成功したブランドと評価する人もいるくらいです。
近年の大会では、リオネジャネイロオリンピックでの活躍があります。
銀メダルに輝いたヤロスラフ・クルハヴィー選手が使用していたのが、スペシャライズドの「S-Works Epic」です。
また、リオネジャネイロオリンピックの1つ前となるロンドンオリンピックでは、同選手は金メダルに輝く最高の成績を収めています。
つまり、スペシャライズドの「Epic」シリーズはトッププロが使うようなモデルだというわけです。
さらに同じ設計を取り入れたものが「Epic FSR」であり、それは購入することができます。
ただし、近いモデルに「Epic Hardtail」があり、それは軽量化および基本デザインの変更を施したものであることには注意してください。
スペシャライズドのmtbはエントリーモデルも評価が高い
トッププロからも評価されるスペシャライズドのmtbですが、トップと同じ設計のものを購入しようとなると100万円前後となります。
また、最高スペックでなくても50万円前後という高額になってしまいます。
トッププロが使うような自転車を購入できることは、スペシャライズドの特徴なのですが、さすがに高いと言わざるを得ません。
そこで、スペシャライズドのエントリーモデルに目を抜けるのも良いでしょう。
スペシャライズドのエントリーモデルmtbとしては「Pitch」があります。
他のモデルだと安くても20万円なのですが、「Pitch」なら5万8000円からあります。
クロスバイク並みの値段になっているのですが、それで性能が低いわけではありません。
トレイルも十分に走行できる性能を持っていますし、もしかすると他のエントリーモデルのmtbよりも快適な走行ができるかもしれません。
さらに、その走破性は舗装道路でもいかんなく発揮されて、段差をものともしません。
ブレーキはディスクブレーキであり、制動力も十分で、エントリーモデルとしては申し分ない性能を備えています。
スペシャライズドのmtb以外のオフロードバイク
スペシャライズドがmtbとして考えているバイクでも全部で10種類を超えます。
その中には高性能で高い評価を受ける「Epic FSR」やエントリー向けの「Pitch」があるわけですが、他にも特徴を持ったバイクを用意しています。
走破性が特徴の「Fatboy」は、ファットバイクと呼ばれるタイプの自転車です。
ファットバイクは雪が積もっていても走行できる、通常ではありえないような走破性を考えられたバイクであり、「Fatboy」も驚異的な走破性を持っています。
極太のタイヤはエアボリュームが豊富であり、路面からの衝撃吸収能力に優れて、快適な走行性を提供してくれます。
そのような極太のタイヤは自転車タイヤの革命であるのですが、走破性の代償として上り性能が他のタイヤより落ちてしまうため、ヒルクライムというよりはトレイル、つまり山遊びに適したバイクになっています。
それよりもタイヤを小さくしたのが「FUSE」で、上り性能と走破性を両立しようとしたモデルになっています。
他のモデルとしては「Rockhopper」がクロスバイクに近くなり、「P.Series」になるとパークでも遊べるバイクになります。
スペシャライズドは女性向け用にも力を入れている
スペシャライズドは、女性に向け用にも力を入れています。
元々技術力のあるメーカーなので、高い技術力から評価の高い女性向けモデルを発表しています。
それでも残念ながらスペシャライズドでは女性向けmtbを発表していません。
しかし、mtbの要素を取り入れたフィットネスバイク(トレッキングバイク)があります。
その設計思想は、mtbとロードバイクを合わせたものであり、日本ではクロスバイクと言えます。
モデルの名称は「Vita」で、女性に適したジオメトリーであり女性にも扱いやすいように軽量であることを意識して作られています。
価格は5万5000円なので、エントリー向けのモデルの価格帯であることもありがたいところで、道具にお金をかけずにフィットネスライドを楽しむことができます。
また、スペシャライズドは自転車だけでなくグローブなど自転車用品を用意しているのですが、自転車用品にしても女性向けのものを発売しています。
女性向けとしてよくあるのはメンズ用のものを小さくするだけなのですが、スペシャライズドでは手の幅や指の長さを女性に合わせているので、女性にフィットしやすいグローブを作っています。
つまり、スペシャライズドの自転車は技術が高く、自転車用品にしても技術が高いのです。
スペシャライズドの自転車用具も高評価
スペシャライズドのグローブは、快適性を求めて作られています。
一般的な自転車グローブだと丈夫さを確保するためか、パッドを挟んでいるような感覚を強く感じるのですが、スペシャライズドのグローブではそのような感覚が少なく直感的な操作の邪魔をしません。
そのようなことができるのもパッドの位置を調整しているからです。
手のひらのもっともくぼむところにパッドを配置することによって、グリップ力を向上させています。
さらにパッドは1つではく複数個あり、それぞれで力を分散させることで圧迫感を軽減しています。
そしてパッドにはジェルが使われているので振動吸収能力を持たせており、長時間のライドでも疲労を感じ難くなるように配慮されています。
シューズにしても高い技術力でロード用とmtb用に分類して適切な性能を発揮できるようにしています。
基本的には人間工学に基づいて膝関節と足の位置が適切になるような配置できるようなシューズであり、パワーの効率を上げて、怪我のリスクを減少させるように設計されています。
それは女性向けシューズでも同様の狙いで作られており、女性向けということでグローブと同様に女性に合わせた設計で女性が使いやすいシューズに仕上がっていて、評価が高いです。
スペシャライズドのmtbという選択肢はアリ
スペシャライズドというとロードバイクのイメージが強かった人もいるのではないでしょうか。
ロードバイクには「Tarmac」のように人気のモデルがあります。
そして、女性向けのロードバイクである「Ruby」も人気です。
しかし、それだけではないのです。
そもそもスペシャライズドはmtbによって有名になったメーカーなので、mtbも素晴らしいものばかりです。
また、トレイルだけでなく通勤・通学にも使えるのでスペシャライズドのmtbの購入を検討することもアリだと思います。