立教大学の自転車競技部が気になる!自転車競技を始める方へ

立教大学はスポーツというよりは、安定した就職率や伝統を重んじる校風で人気が高い大学でした。

しかし、近年ではスポーツにも力を入れ始め、野球部をはじめとしたスポーツ部でも優秀な人材を育てています。

そんな立教大学で自転車競技部に入りたいという学生のために、アスリート選抜入試についての情報や自転車競技とはどんなものなのかということについてご説明していきます。

立教大学ってどんな大学?気になる偏差値・倍率

立教大学は東京都豊島区西池袋3-34-1に本部がある私立大学です。
慶應義塾、明治、早稲田、法政、東京大学と並び、東京六大学の一校とされています。

立教・立大の愛称で呼ばれていますね。

1922年に設置されたミッションスクールで、キャンパスは格調高い雰囲気があります。

立教大学のモットーは“Pro Deo et Patria”です 。

これはラテン語で、「神と国のために」という意味のようです。

ですが、他のキリスト教系の大学が実践している牧師養成目的の神学ではなく、純粋に学問としてキリスト教研究を行っていて、神への信仰については自由とされています。

立教大学の偏差値は、それぞれの学部で異なりますが、62~74の間です。

特に高いのは、社会学部の70~74、異文化コミュニケーション学部の74~75でしょうか。

では倍率はどうでしょうか。

これについては、学部によって大きな違いがあるということはなく、平均して3~4倍はあるでしょう。

立教大学全体で考えるともっと高いです。
およそ6~7倍になるでしょう。

その中でも、立教大学異文化コミュニケーション学部の倍率は10~15倍くらいと考えられ、非常に高いです。

そんな立教大学ですが、自転車競技部に入りたい場合、アスリート選抜入試を利用できる場合があります。

次の項ではどんな条件を満たせば、アスリート選抜入試を利用できるかご説明します。

立教大学で自転車部に入りたい!アスリート選抜入試って?

アスリート選抜入試は、高校においてスポーツ競技の優秀な実績を残し、人間性も優れていて、かつ学ぶ意欲も高い学生を選ぶ入試です。

この入試に出願する時は3学科(専修)志望できます。

そして、第1次選考の合格発表が行なわれる時に、第2次選考で学部学科が決まり受験が行われます。

高校の時に自転車競技部で大会に出場した経験が評価されますが、在学中であればクラブチームなどで実績を残した場合も出願資格があります。

ただし、大会への出場経験を資格と認めているので、例えば選手登録をしても出場できなかった場合は出願資格がないことになります。

そのかわり全国大会に短時間だけ、控え選手として出場した場合などでも出願が認められます。

受験内容ですが、論文は全学部で共通です。
また、面接は各学部ごとに行います。

そして、最終的に合格するかどうかは、提出書類と論文、面接を合わせて決められます。

また、アスリート選抜入試は他大学と併願することができますが、立教大学を第一志望としてください。
もちろんアスリート選抜入試で合格した後はその体育会へ入部しなければいけません。

立教大学は、今まであまりスポーツに重きをおいてこなかったため、優秀な選手の獲得という面からみたら、六大学には遅れをとってきました。

しかし、近年ではスポーツにも力を入れており、野球部も成績があがっています。

自転車部の学生も活発に活動し、学業とスポーツの両立に努力されているようです。

立教大学の自転車競技部に注目!

ここでは立教大学の自転車競技部についてご紹介していきます。

立教大学体育会の自転車競技部は、1936年に創部されました。

創部と共に、明治大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京商科大学(現一橋大学)と、日本学生自転車競技連盟を設立し、学生自転車競技を引っ張ってきました。

立教大学体育会の自転車競技部は、プロ選手の輩出や全日本学生選手権での優勝者も育てています。

その確かな伝統を守り、スポーツマン精神を伝えてきたのです。

また、立教大学の自転車競技部では、ロードレーサーやピストなどの競技用の自転車で練習を行っています。

その部員の半数は大学から自転車競技に取り組んでいます。
彼らは、部活のブログにも活動内容が書かれていますが、競技で勝つために日々熱心に練習しているようです。

自転車は個人競技と思われがちですが、競技に出場するとチームプレーの大切さに気が付きます。

立教大学の自転車競技部には、後輩を優しく指導してくれる先輩がいますので、集団走行の駆け引きについても学ぶことができます。

入部は一年通していつでも受け付けているようです。
また、マネージャーやトレーナーも随時募集しています。

自転車競技を始める前に!トラックレースとロードレース

立教大学で自転車競技を始めたい学生の中には、自転車競技について詳しく知らないという人もいるかもしれませんので、簡単にご説明します。

自転車競技はおおまかに、トラックレースとロードレースに分けられます。
トラックレースは競技用自転車であるピスト自転車で、競輪場など専用のトラックで戦います。

ピストはブレーキも変速もなくその分技術を必要とする自転車です。

ですが、慣れると60Km/hを超えるスピードで走れて爽快です。

トラックレースは競輪種目、団体種目、短距離のタイムトライアル種目、競輪場を100周以上も競うレースなど多種多様な種目があります。

次にロードレースですが、公道も走ることができるロードレーサーでスタートの合図とともに100人以上が一斉にスタートします。

基本的に長距離を走るため体力はもちろん、勾配のきつい山道や深いコーナーなどをどれだけスピーディに走れるかで勝敗が決まります。

そのため、体格によるハンデは他の競技と比べると少ないので、幅広い人がチャレンジできます。

ロードレースは自転車競技を代表する見ごたえのあるレースで、スリル、豪華さ、スピード、どれをとっても他のスポーツに引けをとりません。

また、ヨーロッパを筆頭にして世界でも高い人気を誇る競技です。

日本ではあまり知られていませんが、ツールドフランスという大会は、ロードレースの最高峰で、オリンピック、サッカーワールドカップと並び世界3大スポーツとされています。

自転車競技の課題って?

立教大学で自転車競技を始めるときに多くの学生が直面するのは、費用の問題です。
本格的にレースを始めようと思うと、少なくも数十万円必要になります。

また、自転車にこだわると、百万は優に超えます。

自転車は消耗品ですので、はじめの投資だけで何年も持つわけではなく故障や部品交換でその都度お金がかかります。

また、トレーニングを積みレベルアップすると自転車にどんどん手を加えたくなるものです。
その理由は、パーツの品質は成績に大きく影響するからです。

また、レースに出場したり合宿のための交通費もかかります。

自転車競技は消費カロリーも高く食費がかかりますし、補給食やドリンクなども毎回必要になり、これらも積み重なると負担が大きくなります。

自転車競技は、やや敷居が高いと言われるのも仕方ないことかもしれません。
夢があるのに家庭の経済力が追い付かず、自転車競技をあきらめてしまう若者も少なくないのです。

日本においてツールドフランスで活躍するような選手がなかなか増えない現状もこうした背景が大きく影響しています。

機材だけで比較されず実際の実力を見極められるよう、高校生まで使用する機材に機材制限をかけるルールを作るべきだという声はあがっていますが、残念ながら現実のものとはなっていません。

まずは自転車界全体で、経済力がなくても自転車競技をはじめられる体制を作らなければいけないのでしょう。

立教大学のほかにも自転車競技が強い大学はある

立教大学のほかにも自転車競技に力を入れている大学をご紹介します。

国立で強いのは、東京大学や鹿屋体育大学でしょう。

京都大学や北海道大学も忘れてはいけません。
この2校は国際レースであるツール・ド・北海道に出場しており活躍が期待されている学校です。

また、関東甲信越地方なら筑波大学、信州大学、新潟大学も有名です。
近畿・中国地方なら、京都大学のほかに大阪大学、大阪府立大学があげられるでしょう。

次に私立大学ですが、東北は東北学院大学が優秀な成績を残しています。

また、関東甲信越地方はあげるときりがないですが、とくに早稲田大学、中央大学、法政大学、日本大学、明治大学、山梨学院大学、順天堂大学が自転車競技に力を入れています。

他には、明星大学、日本体育大学、明治学院大学、成蹊大学、東海大学…など強豪校は数多くあります。

東海地方の私立大学では、京都産業大学、中京大学、朝日大学、名古屋産業大学、北陸大学などが強いです。
近畿・中国地方では、環太平洋大学、大阪工業大学、同志社大学、龍谷大学、立命館大学があげられます。

箇条書きにしてきましたが、他にも自転車競技に力を入れている大学はあります。

ホームページやブログなどで活動状況・成績をチェックされてみてください。

大学で自転車競技部に入ろう

立教大学は、伝統を守りつつも自由を重んじた校風で知られています。

また自転車競技部は80年もの歴史の中でたくさんの優秀なプロ選手を育ててきました。

真面目でオープンな校風と先輩後輩の絆の強さが、こうした結果を生んでいるのでしょう。

高校生の時、自転車競技で大会に出場した経験を持たれる学生はアスリート選抜入試が受けられます。

合格後は活躍が期待されますから気合を入れて受験しましょう。

また、自転車競技を続けられるのは一握りの人だけです。

自分の才能を信じて、将来の日本の自転車競技を引っ張っていく選手になれるよう頑張ってください。