自転車に貼ってあるステッカーやシールって、本当にはがしにくいですよね。
跡が残らないようにするには、どんなはがし方がよいのでしょうか。
はがし方のテクニックや、身近にあるアイテムを使ってはがす方法をご説明します。
自転車のシールの粘着部分まできれいに!はがし方のコツ!
一度自転車に貼ったシールは、なかなか綺麗にはがしにくく、悩む方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、きれいにはがせるはがし方のコツをご紹介していきましょう。
まず、シールの糊の部分は熱に弱いです。
そのため、ドライヤーで温めたり、熱湯をかけると粘着が弱まり、表面部分をはがすことができます。
また、温めてもはがしきれない粘着部分については、布に灯油を染み込ませて擦り、さらにその後ハンドクリームを付けて擦ります。
すると、ポロポロとはがれてきて、綺麗になります。
灯油をすぐに用意できない場合は、消しゴムを粘着部分に使うのも良いでしょう。
それでもわずかに粘着部分が残ってしまう場合には、ステッカーはがしや、ラベルはがしを使いましょう。
いずれもホームセンターなどで買うことができますが、お金がかかる上に、ものによっては大切な自転車の塗装に悪影響を及ぼすおそれがあります。
購入の際には、慎重に製品を選ぶのがよいでしょう。
その他には除光液を使う方法がありますが、こちらは製品に関わらず車体の塗装をはがしてしまうおそれがあるので、避けた方が良いでしょう。
簡単に手に入るアイテムを使ったシールのはがし方と注意点
自転車のシールのはがし方には、他にも100円ショップで手に入るライター用のオイルを使う方法があります。
擦らずに、シールにオイルをかけて拭き取る、ということを何度か繰り返すだけです。
ここでのポイントは、擦らないことです。
この方法は、嫌な臭いがせず、蒸発もしやすいのできれいにはがすことができますが、必ず火の気が周囲にないことを確認してから行ってください。
また、オイルの取り扱いには十分注意が必要です。
他にも、身近なものを使ったはがし方があります。
調味料のお酢を脱脂綿などに染み込ませ、数分間しっかりとシールに密着させておきます。
その後に拭き取ることで、きれいにはがせます。
その他には、台所用の中性洗剤をシールの粘着部分にかけて、10分程おいてからヘラなどで丁寧にはがすことも有効です。
ただし、洗剤を使うことで車体が変色するおそれもあるので、この方法でシールをはがした場合にはすぐに車体を水拭きし、洗剤が残らないようにしてください。
溶剤の選び方!大切な自転車を傷つけないようにしよう
ホームセンターなどで販売されているステッカーはがし剤は、製品によって使い方が異なります。
シンナーなどは、自転車の塗装だけでなく、溶剤に弱い材質の部分を傷めてしまいます。
その材質としてポリカーボネートは、油分によって変色するおそれがあります。
はがし剤を選ぶ前に、自転車の材質をしっかりと確認しておきましょう。
パーツクリーナーは痕が残りにくく、便利です。
はがしたいシールがある箇所が金属やポリ系プラスチックなどである場合には、除光液も有効です。
自転車のシールをはがす際には、これらのような溶剤を用意しておくのが良いでしょう。
シールをはがすときには、はがし方によっては車体にダメージを与えるおそれがあることをよく考慮して作業してください。
もし、自転車に新しくシールを貼らなければならない場合は、無理にはがさず以前のものの上から重ね貼りをする方が良いです。
はがしている最中に諦めて見栄えが悪くなったり、スクレイバーを乱暴に扱うなどして車体に傷をつけてしまうよりは、無理にはがさずに置いておく方が良いでしょう。
盗難から自転車を守る!はがしてはいけない防犯登録のシール
ご紹介したこれらのシールのはがし方は、決して防犯登録ステッカーをはがすための方法ではありません。
防犯登録は、自転車の安全利用の促進、及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律第12条に基づいて、自転車の利用者に対して行うことが義務付けられている制度です。
自転車の盗難防止を主な目的として、各都道府県で指定された団体が、自転車の利用者に対して行う自転車の登録、及びその登録に関わるもののことです。
防犯登録の際に交付されるシールのことをさします。
かつて防犯登録シールは任意のものでしたが、平成6年より自転車利用者へ義務付けられることとなりました。
引っ越しや、自転車を譲渡したり譲渡された際の変更などには注意が必要です。
都道府県ごとに違いがあるので、しっかりと調べて変更しないとトラブルになりかねません。
移転によって所有者の住所が変わったり、所有者が変わる場合には、これらの用途や都道府県ごとでの対応の違いに注意しましょう。
手続きの手順、手続きに必要なものを事前に調べ、スムーズに対処できるようにしておくことが重要です。
はがし方を悪用するのは犯罪!はがしていいケースって?
悪意をもって防犯登録シールをはがすことは犯罪となりますが、人によってはどうしてもシールをはがしたいという場合もあるものです。
正規で購入した中古自転車に前の持ち主の防犯登録シールが残ったままになっている場合などでは、はがさなくとも販売証明や譲渡証明などがあればそのまま登録して引き継ぐことが可能です。
それでも、シールが貼られている場所が気に入らなかったり、登録地域が違うため怪しまれることが嫌である、というような理由でシールをはがしたいという人もいるでしょう。
そもそも防犯登録が義務付けられていても、防犯登録シールを自転車に貼ることまでは義務となっていません。
そのため、外見を気に入っているスポーツ自転車や高額自転車には、防犯登録シールを貼りたくないという人もいます。
防犯登録シールのきれいなはがし方についてご説明をしてきましたが、当然ながら、これらの方法を悪意をもって利用するということは絶対にやめてください。
大切な目印になる!防犯登録シールを貼るのにおススメの場所
防犯登録シールは、貼る場所によっては見栄えが悪くなってしまうこともあります。
特に、それが気に入っている大切な自転車であれば、なおさら見た目が気になるものです。
そのような場合は、泥よけの部分に防犯登録シールを貼るのが良いでしょう。
シールによる日焼け跡などを心配する必要がありません。
ただし、一度はがした防犯登録シールは貼り直すことができないので、自転車の購入時には貼る位置をよく考えましょう。
自転車の見栄えを悪くすることもある防犯登録シールですが、シールがあることによって盗難を未然に防ぐ効果があるだけでなく、万が一自分の自転車が盗まれた場合には、それが自分の自転車であるという確かな証拠となります。
防犯登録シールを貼ることは、その自転車が自分のものであると証明できるということなのです。
シールのはがし方についてご説明してきましたが、自転車を大切に使い続けたいのであれば、なるべくはがさずに使っていただきたいものです。
自転車を購入した際には、防犯登録の控えをしっかりと保管しておきましょう。
シールのきれいなはがし方!防犯登録シールははがさないで!
自転車にはったシールをはがすときには、まずは、家にあるもの、ドライヤーやハンドクリームなどを使ってみてください。
それでもダメなら、スクレイパーや溶剤が便利ですが、自転車を傷つけたり、ケガをしないように細心の注意をはらってください。
防犯登録シールをはがしたい方もいらっしゃるかもしれませんが、はがす行為は基本的に禁止されています。
自転車を守るためにも、防犯登録シールの取り扱いには注意しましょう。