この間、自転車のタイヤに空気を入れたばかりなのに、もう空気が抜けている・・・なんてことないですか?
すぐ空気が抜けてしまう場合は、虫ゴムをチェックしてみましょう。
パンクだと思っていたことが、案外「虫ゴムの交換」で直ることがあります。
今回は、虫ゴムの交換方法をご紹介していきます。
自転車タイヤの虫ゴムは定期的な交換が必要
自転車のタイヤの虫ゴムは、定期的な交換が必要です。
空気を入れたのに、数日で空気が抜けてしまうことがあります。
そうなると、「これはきっとタイヤがパンクしているから、修理しないといけない。」
とか、「チューブを替えないといけないかも。何千円もかかってしまう。」と思ってしまう人は多いです。
しかし、修理や交換をする前に、試して欲しいことがあります。
値段にしてたった200円程度で直ることがあります。
それは、虫ゴムを交換することです。
虫ゴムは時間が経つと劣化するため、定期的に替えないといけません。
ゴムにもよるのですが、3か月位で替えないといけないこともあります。
新しい虫ゴムをバルブに差す時は、とても差しにくいです。
しかし、食器用洗剤を使用すれば簡単にできます。
乾いたゴムと金属の摩擦は大きいのです。
そのため、潤滑剤として、食器用洗剤やワセリンを使用するのです。
そうすれば、指が痛くなることもありません。
食器用洗剤で、虫ゴムがダメになる心配はありませんので差しにくいということがある場合は、一度食器用洗剤を使ってみてください。。
自転車タイヤの虫ゴムの交換方法①
自転車タイヤの虫ゴムの交換方法をご紹介します。
新しい虫ゴム、ピンセット、マイナスドライバー、空気入れを準備してください。
虫ゴムは切ってあるものもありますが、虫ゴムが切ってないものなら、ハサミを使って、バルブの長さに合わせて切りましょう。
虫ゴムは、100円くらいで買えます。
バラ売りの物が最も安いでしょう。
購入できる場所は、ホームセンターに売っているので虫ゴムを買うことができます。
それでは、虫ゴムの交換方法をご説明します。
①バルブ付近のパーツを外します。
ゴムのキャップ、トップナット、虫ゴムのついたバルブ、の3つでバルブは成り立っています。
キャップの先のゴムを外し、トップナットの金属を回して外します。
先の長い金属を抜きます。
②虫ゴムの破損をチェックします。
亀裂があったり、完全に虫ゴムが取れていたら、替えてください。
引き出した部分のゴムの密着は、虫ゴムです。
これが劣化したり、短くなったり、弾力がなかったりしたら、交換しないといけません。
自転車タイヤの虫ゴムの交換方法②
自転車タイヤの虫ゴムの交換方法の続きを書いていきます。
③ちぎれた虫ゴムがチューブの中にないかチェックしましょう。
もし、ゴムがあれば、マイナスドライバーなどで取ってきれいにしてください。
ゴムが、プランジャーが入っていたところにくっついていることがあります。
ピンセットで取り除きましょう。
④新しい虫ゴムを取り付けます。
古い虫ゴムを外し、新しい虫ゴムと替えます。
新しい虫ゴムはプランジャーの奥まできちんと入れましょう。
⑤バルブを元に戻して、空気を入れたら出来上がりです。
空気が翌日も抜けないなら、パンクの修理はいりません。
虫ゴムを装着したプランジャーを挿し込み、トップナットをはめます。
空気入れで空気を入れ、キャップを付けたら終わりです。
虫ゴムは年に一度替えるのをおすすめします。
100円ショップやホームセンター200円くらいで買えるし、虫ゴムの交換は簡単にできるので、まめにメンテナンスをしてくださいね。
自転車のタイヤのパンクは予防できる!!
ゴムチューブは空気を通すので、穴がなくてもだんだんと空気圧が下がります。
少なくとも月に1回は空気圧のチェックをしましょう。
親指で押して少しへこむくらいに空気を入れると、段差でのリム打ちが少なくなり、ペダルも軽くなるので乗り心地が良くなります。
パンクだと思ってチューブを外したら穴がなくて、結局は虫ゴムの劣化だったということはよくあります。
一般的な自転車に使用される英式バルブは、虫ゴムが空気のストッパーなのですが、1年に1回は替えてくださいね。
取扱説明書には定期的に確認するよう記載していますが、虫ゴムの確認は抜き取らないと出来ません。
しかし、抜き取る時の摩擦で虫ゴムが損傷することがよくあります。
そのため、一度抜いたら新品に替えてくださいね。
チューブには、寿命があります。
毎日乗って2年くらい経てば、チューブが偏摩耗を生じて厚さが不均等になり、パンクしやすくなります。
これは、内部摩耗パンクというもので、直しても他の薄い部分からまたパンクするので面倒です。
タイヤからチューブを外して空気を入れたら、偏摩耗のある場合は薄い部分が不規則にふくらみます。
この状態であれば、交換してください。
自転車タイヤのパンクを防ぐ走行中のポイント
虫ゴムに続いて、自転車タイヤのパンクを防ぐ走行中のポイントをご紹介します。
ママチャリに乗っていると、リム打ちパンクがよく起こります。
いつも段差を気にしながら走行し、ゴツンとしそうな場所では速度を緩め、ハンドルを引き上げたり、サドルから腰を上げて重さを減らせば、リム打ちパンクをしないで済みます。
ガラス片や小石などの異物はできる限り避けることが大切です。
オロナミンCなどの茶色のビンの破片は道路の色と似ているのでわかりにくいけど、慣れたら遠くからでもわかります。
レースをする人には、当たり前のことなのですが、ガラスの破片が散らばっている道などを走行したあとは、すぐに自転車から降りてタイヤの表面をなぞって、表面や溝に挟まっている異物を取り除きます。
こうすることで、パンクの原因がとても少なくなります。
ただし、タイヤの表面をなぞるときに、素手だと危険です。
軍手などを付けてタイヤのチェックをしましょう。
ほとんどの場合、ガラスの破片や短いワイヤー線などの異物がタイヤのパンクの原因になっています。
タイヤの空気がすぐ抜ける!虫ゴム意外に考えられる原因
自転車のタイヤの空気がすぐ抜けるときもありますよね。
虫ゴムが原因で空気が抜けるというのはお伝えしましたが、その他に考えられる原因をご紹介します。
タイヤの空気圧が低いことが原因で起こるパンクがあります。
タイヤに入っている空気が適正に達していない状態だと、空気圧が低いので、タイヤは柔らかくなります。
そうなると少しの段差でタイヤがつぶれて、その衝撃でチューブに穴があいてしまいます。
これを、リム打ちパンクと呼びます。
タイヤの空気は自然に減っていくので、空気を入れなければ、適正の空気圧より下回っていることがあります。
空気圧をまめにチェックしていたら、このリム打ちパンクを減らすことができます。
初心者の場合、ロードバイクは5日に1度、ミニベロは4日に1度、クロスバイクやママチャリは週に1度くらいを目安に空気を入れると良いですね。
また、他に考えられる原因は、同じチューブを長期間使用している場合です。
そうすると自転車のタイヤの空気がすぐに抜けることがあります。
理由は、タイヤとチューブが擦れる場所は、チューブが磨耗していきます。
そのため、穴があいてしまいます。
これを内部磨耗パンクと呼びます。
磨耗しているチューブは、修理してもパンクが何度も起こります。
新品のチューブに替えることが対処方法になります。
パンクが続いたら、この内部磨耗パンクかもしれません。
自転車のパンクを予防しよう
すぐに自転車の空気が抜けてしまって悩んでいる方は今回ご紹介した虫ゴムが原因かもしれません。
タイヤと一緒で虫ゴムも定期的な交換が必要です。
また、タイヤをパンクさせない対処法を一緒にご紹介しました。
ぜひ参考にして実践してみてはいかがでしょうか?