皆様、会社への交通手段は何ですか?
自転車で通勤しているという方は、ママチャリですか?
それとも、スポーツバイクですか?
また、自転車通勤の方、雪などで悪天候の日の通勤はどうされていますか?
今回は、雪の日の自転車通勤についてのお話と、通勤にオススメなクロスバイクをご紹介します。
雪道を自転車で走るのは危険!
雪道を自転車で走ったことありますでしょうか。
雪が降ったときに、通勤や通学を一般的な自転車やスポーツバイクで行うのは、危険です。
それでは、どのように危険なのでしょうか。
実は、自転車の天敵は、フカフカの雪ではないのです。
その後の、雪が止んで1日か2日後が危ないのです。
「地面が見えてきたから自転車で通勤通学をしよう!」と思いがちですが、雪から溶け出した水が凍って、フカフカの雪よりかなり危険なので注意が必要です。
さらに道路脇に固められた雪の周辺、日の当たらない場所、冷たい風が吹く橋の上、などは氷が長い間残ることもあります。
皆さんは、「ブラックアイスバーン」をご存じでしょうか。
ブラックアイスバーンとは、車のドライバーにとって悪魔のようなものです。
アスファルトの上に薄い氷がはると、濡れた道路にしか見えないことがあるのです。
しかし、実際にはツルッツルの氷で滑りやすいのです。
暗くなったり照明があたったりすると、視覚で判断するのはさらに難しくなります。
雪が降って溶けた翌日や、雨が降ってかなり冷え込んだ日などは、ブラックアイスバーンになる可能性があります。
車だけでなく、自転車をどうしても雪道で使いたい方は、このブラックアイスバーンのことも考えて行動してください。
家の周りは大丈夫でも、会社や学校近くはまだ凍っていることもあります。
油断しないように気をつけてくださいね。
雪道対応自転車がある!?
ブリヂストンは1980年代に雪に対応することが可能な自転車を発売していました。
また、専用自転車だけでなく、自転車用のタイヤチェーンも販売していました。
そのブリジストンが発売していた雪道に対応できる自転車は「オスロ」という自転車です。
当時のオスロは、安定して雪道を走行することができ、見た目も素敵な自転車で、雪道にはとっても良い自転車として扱われていました。
今では「ステップクルーズ」という自転車のモデルのデザインに活用されています。
ブリジストンは、雪道を想定していち早く販売していたのは、すごいことですね。
また、雪道を走行する自転車と言いますと、スポーツサイクルの中でも「シクロクロス」と呼ばれるジャンルがあります。
このシクロクロスは、舗装してない道や、自転車を降りないと行くことができない道が用意されているレースです。
主に芝生、泥、などの路面を走ります。
このレースは、冬に行われるのことが多く、雪が降ってもレースを行われる事があります。
技術と力が必要なシクロクロスは、ベルギーやオランダが本場ですが、最近は日本でも盛り上がっています。
シクロクロスが行われていると言っても、スポーツバイクが雪や氷との相性が良い訳ではありません。
そのため、勘違いしないで欲しいところですが、スポーツバイクの走行は、雪や氷でも危険です。
もしも、雪や氷に乗ってしまったら、ハンドルを切ったり、ブレーキを強く握ったりせず、まっすぐ安全な場所へと進みましょう。
また、冷え込んだ朝は、前もってサドルを下げるのをおすすめします。
いざという時に足が地面につきやいので、少し安全です。
お次は、雪道でスポーツバイクや一般自転車の乗り方についてご説明していきます。
雪道での自転車の乗り方
交通機関が雪で麻痺したら、通勤や通学を自転車でしたいと思いますよね。
ということで、ここでは、雪道をスポーツバイクや一般的な自転車で走行する方法についてご紹介します。
雪道では、意外といつものように自転車で走れることがあります。
ただし、しっかりとした雪の場合です。
雪道を走行するポイントは、後ろブレーキのみを使うことです。
前ブレーキを使うと、タイヤが雪にとられて転倒につながることがあります。
また、上り坂での走行は意外と転びません。
立ちこぎをしても大丈夫です。
しかし、氷道だと話は別で滑りますので上ることは不可能です。
水を含んだ柔らかい雪だと、後ろタイヤが雪でスリップしてしまうことがあります。
そのため、雪と水が交ざっているときはとても危険です。
また、水たまりだと、水の下は凍っていることがあるため、前タイヤが滑って転ぶ可能性があります。
踏み固められた雪道なら、いつもと変わらない感じで走ることができます。
しかし、どこで滑るかわからないので歩行者や車とすれ違う時は、注意してくださいね。
以上のことから、前タイヤを絶対滑らせないことが大切だと言えます。
後ろタイヤが滑っても、体勢を立て直せますが、 前ブレーキで前タイヤをロックして、その上で滑ると、体勢を立て直すことはできません。
この話には注意点があり、あくまでも雪道でも乗れるというだけのことです。
ブレーキをかけることが危険につながることがあります。
また、ブレーキの効きも甘くなるので事故を起こす確率が高くなります。
事故が起こる可能性が高いので、危険な上で乗っていることを忘れないようにしましょう。
通勤や通学に適したクロスバイクとは①
雪道での走行は危険なことが、わかったかと思います。
通勤通学に自転車を使用するのは、主に雪のないところになりますよね。
ここからは、通勤や通学に適したクロスバイクをご紹介します。
ここでいう通勤通学は、片道10キロくらいの自転車での走行が基準で、時速15kmくらいの走りを目標にした場合です。
タイヤの幅は28C~35Cの太めがおすすめです。
ハイスピードで走りたいなら細いタイヤがいりますが、段差でパンクしやすいし、衝撃吸収能力が低いのでスリップしやすいです。
雨上がりのマンホールに乗ると確実に転びます。
都市部での走り心地を重視して、安心してクロスバイクを使いたいなら、タイヤは太めにしましょう。
通勤で毎日使うので、パンクのトラブル等が起こりにくいものにするのが良いです。
そのため、最低でも28C以上の太さが欲しいです。
通勤や通学にクロスバイクを使う場合に必要になって来るのがサスペンションです。
車道と歩道の行き来が多いため、段差の衝撃で腕がかなり疲れます。
そのため、フロントフォークに短めのサスペンションがあるクロスバイクが良いです。
タイヤもパンクしにくくなるし、疲れにくいです。
また、ブレーキをかけるときにサスペンションが沈み込むのでタイヤのスリップも減り、安全性も高いです。
通勤や通学に適したクロスバイクとは②
クロスバイクは、ロード寄りとMTB寄りがありますが、毎日使う場合はMTB寄りのクロスバイクを選んでください。
フレーム強度が高く、ギアや変速機の耐久性も高いものが多いからです。
基本的にフロントフォークにサスペンションある仕様の車体なら、全体の構成がマウンテンバイク寄りなので間違いありません。
通勤通学に毎日クロスバイクを使う場合は、走破性があると良いです。。
地面からの衝撃を緩和するフロントフォークのサスペンションや、段差でパンクしない為の太いタイヤ、頑丈なフレームが必要なのですが、そうなるとクロスバイクがかなり重くなります。
しかし、市街地で走るなら重さよりも快適さがポイントなので、チェーンカバーや、荷台型の泥よけを搭載して、自分に合わせて改造する人もいます。
雪道の場合は、泥除けに雪が詰まることもあるので、雪道のときは泥除けがない方が良いこともあります。
MTB寄りのクロスバイクは、ゴツいパーツが多いので見た目は無骨ですが、乗り心地が最高で女性もたくさん通勤や通学に使っています。
通勤通学用のクロスバイクにはサスペンションがあると良い!
クロスバイクにフロントのサスペンションがある方が良いと先程お伝えしましたが、玄人には、ペダルの力がロスするので嫌がる人もいます。
しかし、通勤通学で50kmを超えるロングライドをする訳ではないです。
人によってはいるかもしれませんが、その場合はサスペンションがない方が良いかもしれません。
しかし、そこまで長く乗る人もは本当に極稀だと思います。
通常の10Km程度の距離なら会社に到着したときに腕が疲れない方が良いですよね。
そう考えるとやはりサスペンション搭載のクロスバイクを選んだほうが良いです。
しかし、週末にサイクリングもするなら、重さに注意が必要です。
通勤の10kmとサイクリングの50km以上の距離では、おすすめのバイクのスペックが正反対になります。
月に1回以上ロングライドをするなら、サスペンションがないクロスバイクの選択もあります。
通勤にはストレスを感じるかもしれませんが、ロングライド時の使いにくさを考えると必要ありません。
タイヤの太さに関しては、28Cが良いです。
雪道の走行も考えている人は、タイヤが太いものの方がより良いです。
また、変速機は通勤ルートに合わせて選びましょう。
変速機やギアをまとめてコンポーネントと呼び、コンポにはロードレーサー系とマウンテンバイク系があります。
ロードレーサー系は高速区域のケアが強いので、平らな道が多い通勤ルートでおすすめです。
アップダウンが多いルートなら、低速区域をケアするマウンテンバイク系が良いでしょう。
安いのはマウンテンバイク系になります。
また、クロスバイク初心者はお尻が痛くなるので、通勤などに使うならシートサスペンションも良いでしょう。
慣れたらサスペンションがなくてもお尻の痛みを感じなくなります。
雪の日はできるだけ乗らない
雪の日の自転車通勤や、通勤にオススメのクロスバイクについてご紹介しました。
雪道は自転車事故が多くなります。
雪の日はできるならば他の交通機関を利用しましょう。
どうしても自転車通勤をせざるを得ない状況はありますよね。
その場合は安全運転を心がけてください。