アメリカのカルフォルニア州に本社のあるスペシャライズドは、ヨーロッパのメーカーに比べて40年程度と歴史は短いメーカーです。
ツール・ド・フランスなどプロロードレースの現場では、ティンコフ、アスタナなどのトップチームへフレームを提供して、グランツールを何度も勝利している自転車・ロードバイクメーカーです。
今回は、初心者にもおすすめなスペシャライズドターマックの商品とその評判をご紹介します。
初心者向けスペシャライズドのターマックのグレード
自転車メーカーとして評判の高いスペシャライズドが、初心者向けのカーボンロードバイクとして販売しているのがターマック(Tarmac)シリーズです。
平坦路、坂路、下り坂とすべての局面に対応できるようなバランスの良い性能です。
グレードは、
「TARMAC EXPERT」(ターマックエキスパート)
「TARMAC COMP」(ターマックコンプ)
「TARMAC ELITE」(ターマックエリート)
「TARMAC SPORT」(ターマックスポーツ)
の4つあり、ターマックエキスパートが一番グレードの高いモデルです。
コンポーネントは、ターマックスポーツだけがシマノの105で、その他はアルテグラです。
ターマックエキスパートだけ2017年の現行モデルの「S-WORKS TARMAC」と同じフレームを採用しており、グランツール制覇したこともあるペテル・サガンやアルベルト・コンタドールといったトップ選手と同じジオメトリーとなっています。
スペシャライズドの高級ブランド「S-WORKS」と同じフレームであるため、値段はかなり高く、参考価格は388,800円です。
スペシャライズドターマックを価格別にご紹介①
自転車メーカーのスペシャライズドから提供するターマンクシリーズは評判が高く、4種類あります。
「TARMAC COMP」(ターマックコンプ)は、ターマックエキスパートに次ぐ二番目のグレードで、2017年モデルだとフレーム素材がFact10rとなり、以前より一つ上のカーボン素材になりました。
フレーム設計自体は、2016年「S-WORKS TARMAC」のものを受け継いでいるため去年の最先端だと言えます。
コンポーネントは上位グレードと同じでアルテグラで、参考価格は324,000円です。
ターマックエキスパートとの差額は6万円で、選ぶ基準は最新フレームにこだわるかだけです。
特に2017年モデルからはカーボン素材も良くなっているのでターマックコンプはお買い得です。
「TARMAC SL4 ELITE」(ターマックエリート)は、ターマックコンプの下のモデルになります。
コンポーネントはやはりアルテグラで、参考価格は259,200円です。
フレームがSL4グレードとなり、カーボン素材はFact9rを使用しています。
廉価であり、買いやすいターマックだと言えます。
スペシャライズドターマックを価格別にご紹介②
評判が高いスペシャライズドのロードバイク、ターマック(TARMAC)シリーズの中で一番安価なモデルをご紹介していきます。
「TARMAC SPORT」(ターマックスポーツ)は、上から四番目であり、ターマックとしては最下位グレードで、一つ上のターマックエリートと同じフレーム設計で、カーボン素材も同じくFact9rです。
コンポーネントが105、クランクがPraxis Zayante、ブレーキがティアグラになりパーツグレードが下げられ安価なものになっています。
そのため、三番目のグレードよりも4万円下がって、参考価格は216,000円とほとんど20万円のカーボンロードバイクになったので、カーボンロードを扱ったことのないエントリー向けのロードバイクだと言えます。
パーツグレードにしても後からパーツのアップグレードを楽しめるとポジティブに考えることもできるでしょう。
ただし、スペシャライズドの高級ブランド「S-WORKS」ではサイズによってヘッド下ベアリングの直径が異なるのですが、ターマックスポーツではサイズによる変更はなく、1-3/8インチだけになっています。
スペシャライズド、ターマックエキスパートの評判
評判が高いのスペシャライズドのターマックの3種類をご紹介していきましたが、ここでは、その中でも最上位グレードとなる「TARMAC EXPERT」(ターマックエキスパート)をご紹介していきます。
まず、何と言ってもこのターマックエキスパートに乗って体験できるのは、走り出しの軽さです。
重量が軽いため漕ぎ出しが軽いというのは当然ではあるのですが、ダンシングしたときの反応、グッと踏み込んだときの推進力、平地では回した分だけ進んでくれて、バイクが走行を助けてくれるという感覚を覚えます。
登り坂では言い過ぎかもしれませんが後押しされているように感じます。
実際に走行してみての感想は、峠を走行したときにフロントギアをインナーにすることなく登れるほど、軽量と剛性の高さを体感できました。
下り坂はフロントフォークの性能が良いため、ハンドルが振れることなくガンガン攻められました。
ターマックエキスパートは、ただ走るだけでなく、乗っていて安心感を得られるバイクです。
コーナリングではいつもより自転車を倒しても大丈夫だと思えるほど性能が良いです。
参考価格は388,800円と安くありませんが、性能を考えれば納得の値段だと思います。
スペシャライズド、ターマックスポーツの評判
評判の良いスペシャライズドのロードバイク、ターマックの四番目のグレードとなる「TARMAC SL4 SPORT」について書いていきます。
ターマックスポーツの一つ上のグレードはエリートであり、フレーム設計は「SL4」なので素性は同じです。
重さに関しては、8.5gくらいで持ってみるとミドルクラスとしては、特別軽い訳ではありません。
さらにホイールも特別軽いわけではないのですが、走ってみると軽快な走りを体感できるのです。
なぜ、軽い走りが可能なのかというと、フレームの基本性能の高さがこの軽快な走りを実現することのできる理由です。
非常に良くできたフレームです。
ホイール交換さえしてしまえば、JPTなどの国内レースでも使えてしまうのではないかと思うほどの性能です。
それがエントリーレベルのカーボンバイクで実現されていることに驚きです。
数年前のトップモデルの性能をターマックスポーツが持っていることが特別なのかもしれません。
実際には、スペシャライズドの最高級グレードである「S-WORKS」レベルの剛性が必要になってくるライダーというのはそれこそ専門的にやっている方が多いです。
そのように考えるとターマックスポーツはホビーライダーに最適だと言えます。
スペシャライズド、ターマックエリートの評判
自転車メーカーのスペシャライズドのロードバイクは評判が高いです。
そのスペシャライズドの「TARMAC ELITE SL2」はターマックとしては、三番目のグレードとなります。
コンポーネントはシマノの105で、サドルはお尻に優しいボディジオメトリーサドルです。
カーボンフレームということで元々から衝撃吸収性能が良いので、身体に優しいロードバイクだと言えます。
重量もさることながら漕ぎ出しの軽さも驚きです。
時速30kmくらいまでの加速は他のバイクとまるで違います。
直感的にいえば「軽い!」の一言。
力を込めているわけでもないのにあっという間に時速30kmくらいになっています。
信号で止まってからの漕ぎ出しがスムーズで、脚力に自身のないライダーにもオススメできます。
それから何と言ってもターマックエリートは足に来ません。
硬いものを蹴ると反動によって足に痺れを感じますが、そういったことがありません。
それにカーボンフレームの衝撃吸収性によってアスファルトからの凹凸も気にならず快適な走行ができて、疲労感も少ないことも特徴の一つです。
スペシャライズドの評価は高い
スペシャライズド、ターマックの自転車は評価が高く、乗り心地もとても良いロードバイクです。
ただひとつ難点といえば、価格が高いことでしょうか。
一番低いグレードでも20万円しますからね。
初心者にもおすすめなターマック。
少々値が張りますが、乗る価値はありますよ。