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シマノはホイールのC17ワイドリム化に積極的ではないのか?

2019.1.11

近年ロードバイクタイヤの幅は、主流が23C(23mm)から25C(25mm)へ移り、さらには28C(28mm)も珍しくないところまできています。

それに伴いホイールも、タイヤをはめる部分である「リム」の幅を広げるワイドリム化が進み、C15からC17へという流れになっています。

ただ、シマノは他メーカーよりもワイドリム化がスローなので、今回はその理由なども確認してみましょう。

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ロードバイクのタイヤが太めにシフトしてきた理由

今回はシマノホイールと、リム幅C17の関係についてお話ししていきますが、まず現在ワイドリム化が進む理由についてお話しします。

ロードバイクはロードレースの機材という側面が強いので、プロのレース上でのトレンドがそのまま一般市場にも反映されます。

そのため、タイヤ幅が広くなり、ホイールもC17のワイドリム化が進んでいるのも、世界のロードレースの潮流ということになります。

タイヤには走行時に様々な抵抗が掛かりますが、タイヤ自身に掛かる抵抗を「転がり抵抗」といいます。

その転がり抵抗にもいくつかの要因があるのですが、9割程度がタイヤの変形によるパワーロスです。

空気が抜けた状態のタイヤを想像して頂くと分かりやすいかと思いますが、フニャフニャとして前に進みにくくなりますし、ペダルを漕ぐ感覚が重くなります。

では、タイヤの変形が23Cと25Cでどう違うかといいますと、23Cは地面に対して前後に長く変形し、25Cは前後への変形は短かく横に広くなります。

これを真横から見ると、前後に長く変形している23Cはいわゆる「潰れた」状態なので、変形が大きいことが分かります。

このようなことから、同じ空気圧という条件ではありますが、25Cの方が転がり抵抗が小さいので、よく転がりスピードも上がるということになります。

ホイールがワイドリム(C17)化する理由

前項ではタイヤ幅のトレンドが25Cになった要因についてお話ししましたが、当面はそれにホイールが追い付いておらず、デメリットを指摘されていました。

ホイールのリムの内幅がC15(15mm)のところに25Cのタイヤを装着すると、リムの外側にタイヤがはみ出るので、空気抵抗が増加します。

また、狭いところに幅の広いタイヤをはめようとすると、横から押しつぶすようにしますので、タイヤが楕円形に変形してしまいます。

この状態で走るとタイヤが潰れたような状態になり、大きなエネルギーロスが発生しますし、グリップ力も低下してしまいます。

それを改善し25C以上のタイヤに最適化したのが、リムの内幅を2mm広げC17(17㎜)にしたワイドリムであり、近年は多くのホイールメーカーがそこに舵を切っています。

しかし、シマノはリムブレーキ用のホイールでは、まだ従来型のC15の方が多くなっています。

この理由についてはシマノがハッキリと言及しているわけではないので、分からないのが本音ですが、いくつかの推論は成り立ちます。

シマノがホイールをC17化するペースが遅い理由を推測する

ワイドリム化ですが、シマノでもいくつかの機種では行われていますので、否定されているわけではなく「積極的ではない」というのが正解かと思います。

前項でもお伝えしましたが、内幅C15のリムに25C以上のタイヤをはめるデメリットはありますが、運用上の問題点はなく普通に使用することは可能です。

では、反対に内幅C17のリムに23Cのタイヤをはめるのはどうでしょうか?

リムの内幅とタイヤ幅には一定の関係性があり、条件を満たすことで安全に使用ができるという指標があります。

それは、「タイヤ幅÷リム内幅=1.4~2.4」という条件で、1.4に満たない場合は脱輪やパンクの可能性が高いとされています。

そのため、C15のリムに23Cのタイヤは23÷15=1.53で問題なしですが、C17のリムに23Cですと23÷17=1.35となるので条件を満たさないことになります。

そのことからも、完全にワイドリム化を進めると、23Cのタイヤが使用できなくなることになってしまいます。

しかし、つい最近まで主流であった23Cをいきなり使用不可の状態にすれば、在庫を抱えるタイヤメーカーや、買い置きのあるユーザーさんが困惑するのは目に見えています。

そのため筆者は、汎用性を重視するところがあるシマノは、メーカーに23Cの在庫を捌けさせる、また、ユーザーが使用するまでの期間を稼ぐために、C17のホイールを導入するペースを遅くしているのではないか、考えています。

シマノのホイールはC17でもリム内幅が17mmではない可能性

シマノは2018年にリムブレーキ用のアルミクリンチャーモデルとしては初めて、C17のホイール「WH-RS300」「WH-RS100」をリリースしています。

カタログには推奨タイヤ幅も記載されており、それによると上記のホイールは、23C~32Cになっています。

これは前項のお話からすれば明らかにおかしいことで、ワイドリムですから23Cは条件を満たさないはずです。

リムの外幅が23.8mmとなっていますので、サイズはワイドリムですが、シマノが条件を満たしていないものを推奨することはないはずですから、リム内幅が17mm未満の可能性が出てきます。

ちなみに、先ほどの条件に合わせますと、内幅が16.5mm以下であれば1.40を超えることはありません。

そのため、C17という表記はされていますが、厳密に言えば内幅は16.5mm以下であり、条件を満たしているので23Cも推奨していると考えられます。

また、もちろん推測の域は出ませんが、仮に16.5mmだとすれば25C以上のタイヤと合わせても、C17のワイドリムと同じ程度の効果が得られるという自信もあるのかと思います。

C17のシマノホイールが適している用途や状況

ワイドリムに対してシマノが積極的ではない理由や、C17表記でも内幅が17mm未満である可能性があるとお話ししてきました。

ここからは、今後シマノホイールを、リム内幅の観点で選ぶ際の考え方をお話しします。

プロレーサーはタイヤが太くなることや、ワイドリムによる重量増よりも、転がり抵抗の少ない方を選んでいるわけなので、ホビーライダーでもレースに出場するということであればワイドリムを選ぶ方がよいでしょう。

また、リムの幅が広がっていることでホイール全体の剛性が高まっていますので、脚力が強い方や、体重の重い方もワイドリムが適していると考えられます。

そして、タイヤは太くなるとチューブに充填できる空気量が増えますので、クッション性が増し衝撃吸収性が高まります。

そのため、マイルドな乗り心地を求める場合も、太いタイヤ=ワイドリムがよいでしょう。

C15リム+23Cタイヤ向きの用途や状況もある!

では、反対にC15のリムが適しているのはどんな用途や乗り方でしょうか?

23Cのタイヤに適合するという意味では、何よりも軽量が優先される登坂競技「ヒルクライム」などはC15リムホイールの方がよいでしょう。

実際にプロレーサーでも巡航スピードをキープしたい平坦路では25C+ワイドリム(C17)、軽さを要求される山岳ステージでは23CタイヤとC15リムというように、使い分けている選手もいます。

その点ではシマノはお伝えしているようにC15の方が多いわけですから、ヒルクライマーにとってはありがたいメーカーと言えます。

また、これは当然ですが、今後も23C以下のタイヤを使いたいと思っている方はワイドリムにする意味があまりないので、C15を使用した方がよいでしょう。

先ほどシマノのC17は23Cタイヤに対応しているとお伝えしましたが、対応しているだけで、広い幅のリムに細いタイヤを入れるメリットはほぼありませんので、このままC15を継続する方が賢明です。

ホイールの適正リム幅は用途や乗り方次第!

ロードバイクのタイヤが25Cになり、それに合わせてホイールもワイドリム化がトレンドになっているのは事実です。

しかし、今回お伝えしたようにシマノはワイドリム化がスローですし、C17でも内幅が17m未満の可能性も高いです。

そのため、トレンドに乗って自ら選択肢を狭める必要はなく、あくまでも自分の用途や乗り方に沿って、ホイールとタイヤの組み合わせを考えるのが賢明な方法です。

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