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SHIMANO・ULTEGRAのブレーキを検証!キャリパーorディスク?

2019.1.10

ロードバイクは「人力最速」などと呼ばれることもあり、スピードに特化した自転車です。

それだけに安全性も十分なものではならず、特に唯一の制動手段であるブレーキは非常に重要です。

そこで今回は性能の高さで評判の、SHIMANO・ULTEGRA(アルテグラ)のブレーキをご紹介します。

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ロードバイクのブレーキは過渡期を迎えている

ロードバイクのブレーキは現在過渡期を迎えており、従来のキャリパーブレーキに対して、近年ディスクブレーキが一気に台頭してきています。

SHIMANOでもハイエンドグレードの「DURA-ACE(デュラエース)」を始め、2017年には「ULTEGRA」、2018年には「105(イチマルゴ)」にも、ディスクブレーキモデルがラインナップされています。

ただ、プロレースでの使用に賛否両論があり、解禁はされていますが全チームが使用しているわけではありません。

プロレースの動向が一般市場に反映されるのがロードバイク界ですので、このブレーキ問題の先行きがどうなるかは、まだ方向性が見えないというところです。

しかし、アマチュア、特にレース志向の薄いホビーライダーにとっては、安全性や使い勝手を考えればよいのであり、キャリパー・ディスクどちらにも一長一短はあります。

今回はその辺りも含め、お話ししていきます。

キャリパーブレーキかディスクブレーキかは最初から決めておく!

ロードバイクのブレーキは前項でお話しした通り、キャリパーブレーキとディスクブレーキになります。

2種類あるのでどちらでも行き来が可能と思われがちですが、両者は全くの別物で互換性は一切ありません。

特に付属するパーツが多いディスクブレーキは、フレームもホイールも専用のものが必要になりますので、キャリパーモデルからのカスタムはできません。

そのため、ロードバイクの完成車を購入する際は、最初からどちらのブレーキにするかを考えておかなければならず、もし仮にキャリパーからディスクに移行したい場合は、バイク自体の買い替えになります。

そのため、SHIMANO・ULTEGRAにおいても、種類を超えたカスタムが可能であれば優劣を付けて、どちらがおすすめという話もします。

しかし、それができないので、今回は優劣というよりは、用途や乗り方でどちらかが適しているかという視点でお話を進めていきます。

SHIMANO・ULTEGRAのキャリパーブレーキ

ロードバイクは完全に止まるということを想定されておらず、ブレーキに求められるのはスピードのコントロールです。

そのため、あえて制動力が強すぎないキャリパーブレーキが採用されたという経緯があります。

もちろん危険が及ぶほど制動力が弱いということはありませんし、SHIMANO・ULTEGRAのような上位グレードにもなれば、「効きすぎ」などという評価もあります。

そして、SHIMANO・ULTEGRAのブレーキは、フレームに固定されている位置からアームまでの距離が短いので、より直線的に力が伝わるようになっています。

また、左右のアームを繋ぐ「ブースター」が付属してるので、振動を抑えブレーキのパワーを分散させない仕様なので、制動力が高くなります。

その裏付けにもなるかと思いますが、筆者も実際にULTEGRAのキャリパーブレーキを長年使用していますが、危険な目にあったことも、制動力に不安を感じたこともほぼありません。

SHIMANO・ULTEGRAのディスクブレーキ

前項ではキャリパーブレーキのお話をしましたので、ここではディスクブレーキについて考えてみましょう。

ディスクブレーキには「機械式」と「油圧式」がありますが、キャリパーと比較した場合によりメリットが鮮明なのは油圧式の方です。(SHIMANO・ULTEGRAは油圧式)

機械式はレバーと本体をワイヤーで繫ぎ、レバーを引くことで直接操作するという仕組みで、仕様は違いますが、制動の仕組みはキャリパーと同じです。

しかし、油圧式はワイヤーではなく、ブレーキの溶液である「フルード」が通るチューブが繋がっているだけで、直接レバーで操作するわけではありません。

レバーを引くとフルードが流れ始め、その油圧でピストンが動いて制動動作が起こるという仕組みです。

いわゆる、レバーはフルードを流すためのスイッチなので、ワイヤーのように引く際に抵抗が掛かりません。

そのため、レバーの引きが軽く、少しの力でブレーキを掛けることが可能になります。

そして、ULTEGRAの最新モデルR8000ではレバーもコンパクトになり、外側に開く仕様になったので、手の小さな方や、非力な女性などにもしっかりと指が掛かるように工夫もされています。

また、油圧式はブレーキパッドとローターの間隔を自動で調整してくれますので、メンテナンスが非常に楽です。

フルードを1年に1回くらい、またパッドが摩耗したら交換するだけで、あとやることは簡単な清掃くらいなので、運用がしやすいです。

SHIMANO・ULTEGRAのブレーキと完成車の価格の関係

ここまで、SHIMANO・ULTEGRAのブレーキを確認してきましたが、ここからはキャリパーブレーキとディスクブレーキについて用途や乗り方から見て、どちらが適しているのかという話をします。

まず価格ですが、ブレーキ本体はむしろキャリパーブレーキの方が高額なので、ディスクローターが付属しても、トータルの価格はさほど差がありません。

しかし、シフトレバーがULTEGRAで2万円ほどディスクブレーキモデルの方が高くなります。

まして、完成車となると専用のフレームとホイールになりますので、全体で20~30%ディスクブレーキモデルの方が割高です。

そのため、最初の購入時の予算にもよりますが、より安価に乗り始めるということであれば、キャリパーブレーキモデルになります。

そして、ULTEGRAのキャリパーブレーキであれば、よほどホイールが汚れているとか、ブレーキシューが使い物にならない程すり減ってでもいない限り、制動力に不安はありません。

そのため、最初の一台として購入しても、問題はありません。

用途で適したブレーキを選ぶ

次に用途別ですが、プロでも統一見解が出ていないレースは難しいところですが、より軽量で臨みたい登坂競技のヒルクライムなどはキャリパーブレーキがよいかと思います。

その反面、アップダウンの激しい地形を走るレースでは特に下りは頻繁なブレーキングが必要ですので、軽いレバーアクションで済むディスクブレーキの方が適しています。

これを応用しますと、100Km・200Kmなどの長距離を頻繁に乗りたいということであれば、ディスクブレーキが適しています。

長距離の終盤は握力がなくなってくるので、ブレーキを引くのがどんどん苦痛に感じるようになってきます。

そのためこの状況では、引きの軽い油圧式のディスクブレーキのレバーがありがたく感じます。

しかも、SHIMANO・ULTEGRAのコンパクトなレバーは本当に指が掛けやすいので、疲れていてもしっかりとブレーキを掛けられます。

また、キャリパーブレーキはホイールの地面に近い部分で制動が起きるので、どうしても路面状況に左右され、汚れたり濡れたりしますと、少し制動力が落ちます。

その点ディスクブレーキは地面と遠い場所での制動なので、路面状況に左右されにくく、安定した制動力が得られます。

そのため、荒れた路面や雨の日も構わず乗るということであれば、ディスクブレーキをおすすめします。

ブレーキは自分が考えている用途や走り方で選択する時代になった!

今回は、SHIMANO・ULTEGRAのブレーキについてお話ししました。

キャリパーブレーキとディスクブレーキには互換性がありませんので、乗り始めの段階からどちらのブレーキにするか決めておく必要があります。

今回はその判断材料になることを意識しましたので、参考にしていただければ幸いです。

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