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アンカーのロードバイクの歴史を変えた!RFX8の評価はいかに

2018.11.21

今回は、ブリヂストン・アンカー史上最高のベストセラーモデルとの評価を受けた、「RFX8」を振り返ります。

RFXシリーズは現在の「RL」シリーズの基礎となっているモデルでもあるので、これから購入を考えている方の参考にもなるかと思います。

また、ユーザー層を広げたモデルとしての評価も高いので、その辺りも確認していきます。

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「RFX8」はアンカー=競技専用という評価を覆すきっかけになった

アンカーはブリヂストン系列「ブリヂストン・サイクル」の競技用自転車のブランドで、1999年にスタートしています。

もっとも、ブリヂストンは1964年の東京オリンピック開催を期に、自転車競技部が発足しており、ブランドはまだ比較的新しいですが、競技との関わりは古く歴史があります。

アンカーの自転車は、日本屈指のサイクリングチーム「チーム・ブリヂストンサイクル(旧チーム・ブリヂストンアンカー)」の所属選手が使用する機材でもあります。

そのため、ロードバイクを始め、MTB、シクロクロス、トラックレーサーなど競技志向が強いバイクが多くなっています。

さらには、ブリヂストンが上記のようにスポーツバイクとの関わりが長いので、アンカー=競技という評価も定着していたと聞いています。

しかし、ロードバイクが広く普及をし、スポーツやダイエット、普段使いなど、用途が多様化してきたこともあり、ある地点から競技志向が薄いユーザーからの支持も集めるようになります。

アンカーでその起点になったのが、正に今回振り返りを行う「RFX8」シリーズでした。

アンカー・RFX8の歴史①~ロングライドモデルの始まり

アンカーのRFX8は、2006年からラインナップに加わりました。

当時のフラッグシップモデルは「RHM9」、硬くて軽量な「ハイモジュラスカーボン」をフレームに使用し、チューブにつぶしの入ったセミエアロ形状で、ロードレースを意識したレーシングモデルでした。

それに対してRFX8は、今のアンカーで言うところの「ロングライドモデル」であり、ツーリングや通勤など長い距離を走るための機種として誕生しています。

現在のロングライドモデルもそうですが、走りに安定感を出すために、フレームの前側はハンドル周りを中心にある程度剛性を高め、後ろ側は地面からの振動や衝撃を吸収するために、所どころに曲げ加工を施しています。

ブリヂストンは、クロモリフレームの成形技術では本当に早い時期から最先端の技術を導入しており、金属より加工がたやすいカーボンフレームであれば、自由自在な成形が可能であったでしょう。

そのため、RFX8の初期モデルは、今見ても新しさを感じさせるような洗練されたデザインになっていますし、当時もデザイン面の評価が高かったと聞いています。

また、480サイズでフレーム重量が1000gという、当時のカーボンフレームでは最軽量の位置付けにもなっていました。

アンカー・RFX8の歴史②~アンカー史上最大のベストセラーという評価

アンカーのRFX8を振り返っていますが、第二世代となる2009年モデルから、今のアンカーの特徴でもある推進力が高まっています。

パワーロスを招いてしまう横のねじれに対する剛性を高め、パリッとした張りのある踏み心地になりました。

しかし、剛性を高め過ぎないように、レーシングモデルの「RMZ」や「RHM9RS」に比べ、しなやかな素材を使用し、ホビーユーザー向けの味付けにしました。

また、この世代からさらにレーシーな部分を抑え、ヘッドチューブを長めにとり、アップライドなポジションで乗車できるようになっていました。

元々評価の高かった衝撃吸収性にさらに扱いやすさも加わったことで、この二世代目がアンカーのユーザー層を大きく広げることになりました。

その結果として、冒頭でもお伝えしたように、RFX8はアンカー史上最大のベストセラーという評価になったわけです。

アンカー・RLX8は価格面でも高い評価を受けていた

アンカーのRFX8を振り返っていますが、特に第二世代では価格面も高い評価を受けていたことが、当時のインプレ情報からうかがえます。

確認できたのは2011年モデルですが、フレームセットが17万円(税抜き)となっています。

そもそも、ロングライドモデルというのが定着する前の2011年モデルで、この価格帯でフルカーボンのフレームセットを販売しているというのが凄いことです。

しかも、当時はカーボンの材料不足が懸念されていたこともあり、完成車が精一杯でフレームセットに回す余裕がなかったという話もあり、それを平然とやってのけていたわけですから、そこにもアンカーの凄さを垣間見た気がします。

完成車は現在の構成と同じで、シマノ・アルテグラを搭載したのが「Elite」、105を搭載しているのが「Elite」で、価格は現在の後継機である「RL8」とほぼ変わりません。

この価格もアンカー=競技用という、ハードルの高さを感じるイメージを覆す要素になっており、ベストセラーになったのも大いに理解できるところです。

アンカー・RFX8の思想は後継機のRL8に受け継がれている

アンカーのRFX8は2012年に7年に渡った歴史に幕を閉じ、「RL8」に進化を遂げます。

その後2017年にロングライドモデルにも、ハイエンドを表す「9」のグレードが与えられた「RL9」が誕生、RL8はセカンドグレード評価になります。

そして、RL8は2018年に、今のアンカーのロードバイクの基本コンセプトである、推進力最大化解析技術「PROFORMAT」で開発した第二世代にフルモデルチェンジを果たしました。

RFX8から続く振動吸収性をさらに高めるように、多くのセクションに曲げ加工が施され、特にシートステイは軽くアールを描きながら弓のようなしなりを持ちます。

また、ハイエンドのRL9はレースモデルと同様の硬い高弾性のハイモジュラスカーボンですが、RL8はRFX8から継続して、しなやかで耐久性に優れた標準弾性のカーボンが使用されています。

そして、こういった衝撃吸収性や耐久性を高める一方で、PROFORMATの本領である推進力(前に進む力)も高めています。

マチを付けて奥行きを出し、ねじれを抑えたBB(ボトムブラケット)周辺や、チェーンステイを薄く扁平させることでパワーの伝達率を上げ、スピードが大きく犠牲にならない仕様にもしています。

このように、RL8はアンカーの躍進のきっかけとなったRFX8の遺伝子を引き継ぎ、さらに進化しているモデルですから、胸を張っておすすめできます。

アンカーのロングライドモデルへのこだわり

ロードバイクがロードレースの機材として開発され、レースモデルがフラッグシップモデルであることは今も昔も変わりませんし、アンカーもその体制でここまできました。

そのため、アンカーが長らく競技志向の強いブランドとして評価されてきたのも、ごく自然なことです。

しかし、それを分かりつつ自分に向き合った時、レース志向は薄いと判断するライダーは多いはずで、それに見事に応えたのがRFX8だったのではないでしょうか。

当時の詳しい資料はありませんが、後継機であるRL8のコンセプトや個別の機種を紹介する文章には、「レース」の文字がひと言も記載されていません。

これはプロチームに機材を提供し、レーシングモデルをフラッグシップとするブランドとしては異例とも言えることです。

RL8と同じようなコンセプトを持つ機種でも、他メーカーならどこかにレースへの使用も匂わせるものですが、アンカーはあくまでもロングライドという部分にこだわり、趣味や実用的なモデルとして位置付けているのです。

ホビーライダーのためのモデル!

今回は、アンカーのRFX8を振り返ってみました。

アンカーの競技オンリーという評価を変える分岐点になったモデルであり、その遺伝子は今でもしっかり後継モデルが受け継いでいます。

少し大げさかもしれませんが、ロードバイク全体にあるハードルの高さを下げたモデルとも言え、その功績は大きいですね。

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