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アンカーはレーシングブランド!RS9のインプレ評価が証明

2018.11.16

ブリヂストン・アンカーは乗り心地のよさや、扱いやすいというインプレ評価が多いので、快適性重視のモデルが多いブランド、というイメージを持たれているようです。

しかし、プロチームが使用する機体を製造し、オリンピック出場も果たしている、日本でも有数のレーシングブランドです。

今回は、そんなレーシングブランド、アンカーを代表するフラッグシップモデル「RS9」をご紹介します。

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アンカーの快適性重視というインプレ評価はどこから来ている?

アンカーがブランド化されたのは1999年なのでまだ歴史は浅いですが、ブリヂストンは1964年に自転車競技部を設立しており、スポーツバイクとは半世紀を超える関わりがあります。

オリンピック出場も果たしていますし、今回の主役「RS9」は、ロードレースの全日本選手権を制した機体でもあります。

現在のロードバイク開発は「プロフォーマット」という解析技術を基に行われていますが、この解析技術の根底は「推進力(前に進む力)を最大に高める」ですから、いかにレースに貪欲な姿勢で臨んでいるかが分かります。

それでいながら、冒頭でもお話しした快適性重視という、レースから離れたインプレ評価をされるのは、日本人向けのもの作りをしていることと無関係ではありません。

アンカーは海外に自転車を輸出していませんので、需要はおのずと内向きになり、益々日本人向きのバイクが多くなります。

そこでアンカーは、日本人は欧米人に比べて体力や脚力で少し劣るため、脚力にペダリングをマッチさせるように剛性を下げています。

剛性を下げるとフレームにはしなりが生まれますので、衝撃吸収性が増し、乗り心地がソフトになります。

また、ペダルを漕いでもフレームが反発して来ませんので、脚への負担が少なくなります。

これらの要素が快適性に繋がり、冒頭のような評価が多くなるというわけです。

プロフォーマットの導入で今までのインプレ評価が覆るかもしれない

前項では、アンカーのインプレ評価が、レースから離れたところにある要因を考えてみました。

ただ、その評価は少し古いかもしれず、アンカーはプロフォーマットの技術を導入した頃から、カテゴリー別にコンセプトを明確にしています。

「RS」シリーズは、フラッグシップの「RS9」がプロも使用する機体であるように、「常にレースで勝利を目指す」がコンセプトになっています。

一方「RL」シリーズは、ロングライドモデルであり、「長距離を快適に疲れなく走る」がメインコンセプトです。

そして、製品を紹介する文章には一言も「レース」という言葉を使わず、趣味や通勤などの実用的な用途への使用をすすめています。

ですから、RLシリーズに関してはレースからは距離を置き、快適性重視という評価をされれば、アンカーの意図通りです。

しかし、RSはあくまでもレースモデルであり、確かに素材の剛性や弾性は他のメーカーよりも控えめかもしれませんが、ジオメトリ(フレーム形状)や付属パーツは、ピュアレーサーそのものです。

アンカー・RS9の価格に対するインプレ評価

ここからは、アンカー・RS9のスペックをご紹介します。

RS9は、アンカーが機材を提供する「チーム・ブリヂストンサイクル」のメインバイクであり、正式に試乗に並ぶ前のパイロット版で、2016年に全日本選手権ロードを優勝しています。

一般市場モデルも、ロードバイクでは最高価格であり、フレームセット(フレーム+フロントフォーク)と、シマノ・デュラエースDi2、シマノ・アルテグラの2種類の完成車があります。

フレームセットは378,000円(税込)、デュラエース完成車は842,400円(税込)、アルテグラ完成車は567,000円(税込)となります。

他のレーシングメーカーのフラッグシップに比べれば価格は抑え気味であり、アンカーが特に全体的に価格の低いブランドでは無いだけに、手が出しやすいとまでは言えませんが、お買い得感があるモデルとは言えます。

特にフレームセットの価格はインプレ評価では高評価が多く、アンカーの売りであるカラーオーダー込みでこの価格は「安い」とされています。

インプレ評価が伝えるアンカー・RS9のレーシーさ

アンカー・RS9のスペックのご紹介を続けます。

RS9は前出した「プロフォーマット」の解析技術により誕生したモデルですが、この際にカーボンの素材も見直されています。

「ウルトラハイモジュラスカーボン」と呼ばれる、今までのフラッグシップモデルのカーボンよりも1.5倍の弾性率を持つ素材が採用されました。

弾性というのは、引き伸ばしたものが元に戻ることです。

そして、高弾性になりますと、物質自体が伸ばされにくい状態になっていきます。

そのため、弾性が高くなると「しなり」がなくなるということです。

また、高弾性のカーボン繊維は、細い糸の束で、隙間なくぎっちりと編み込んでいるので、硬く、軽いカーボンシートになります。

すなわち、RS9はアンカーのロードバイクの中で、一番軽量で、硬いフレームになったということであり、今までのインプレ評価を覆すものになりました。

比較インプレでは、欧米メーカーのフラッグシップモデルに近くなったという評価も見られます。

また、テストライダーの試乗インプレでは、35㎞/h~40㎞/hの高速域からのもうひと伸びや、巡航性を評価しており、レーシーなバイクであることが手に取るように分かります。

アンカー・RS9はプロからのフィードバックも活かされている

アンカー・RS9は硬く・軽量なフレームになったわけですが、プロチームからのフィードバックもありますので、選手が求める性能が盛り込まれています。

特にRS9はサドルを中心として前側の三角形の剛性を従来よりも25%も高めており、BB付近がしならないという点から、ペダルを漕ぐ感覚がかなり重くなります。

また、ヘッドチューブ回りの剛性を高めている上に、フロントフォークがストレートな形状なので、ハンドリングがクイックで非常に切れが鋭くなります。

そのため、一般のホビーライダーのインプレ情報には、ある程度までスピードを出さないとハンドリングが安定せず、低速になるとふらつく感覚さえあるという報告も見られます。

そして、衝撃吸収性は期待しない方が良さそうで、地面からの突き上げや、段差を超える際の衝撃は確実に体に伝わってくると報告されています。

アンカー・RS9にハードルの高さを感じるようなら「RS8」を試してみる

ここまでアンカー・RS9をインプレ評価を中心に確認してきました。

「レースに勝つため」というコンセプトに忠実に従うような進化を遂げており、やはりレースに特化させたモデルです。

そのため、用途が限定されますし、ユーザーさんも選ぶことになるでしょう。

そこで用意されているのがセカンドモデルの「RS8」です。

基本コンセプトはRS9と同じですからレーシーなモデルではありますが、随所に優しい味付けを施し、レース志向の薄いライダーにも寄り添ってくれています。

また、RS9のカーボン素材よりも弾性率が低いので、適度にしなりが生まれ、衝撃吸収性が高まっています。

そして、高弾性のカーボンは強度が落ちるという特性があるので、落車などで地面に叩きつけられると割れてしまうこともあります。

その点も、弾性が抑えられていることにより、耐久性が上がっていますので、転倒なども恐れずガンガン乗りたい練習や、レース経験の浅い方はRS8が適していると言えます。

RS9は紛れもないピュアレーサー

今回は、アンカーのRS9をご紹介しました。

アンカーがレーシングブランドであることを改めて認識できる一台で、レーシーさが前面に出ています。

そのため、少し用途が限定される部分もあるので、セカンドモデルのRS8も同時に視野に入れて考えてよいかと思います。

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