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ピナレロは新時代に突入!そのきっかけは「ドグマF8」の登場

2018.12.2

ピナレロのロードバイクと言えば「DOGMA(ドグマ)」と言われるほど、ドグマシリーズはピナレロの象徴となりました。

現在ドグマはエアロロードのカテゴリーとなり、新時代に突入したと言われていますが、その基礎になったのが「ドグマF8」です。

そこで今回は、先代のフラッグシップモデルでもある、ドグマF8を振り返ります。

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ピナレロ・ドグマシリーズの歴史

今回はピナレロのロードバイク「ドグマF8」を特集しますが、その前にまずドグマシリーズの歴史を振り返ってみましょう。

ドグマは2002年に量産型としては、世界初のマグネシウム合金製のフレームでデビューをします。

世界初のフルカーボンフレーム発表から既に15年以上が経過し、ピナレロもフルカーボン車を前年に発売開始している中で、なお金属フレームにこだわった形です。

そのため、DOGMAという言葉には色々な意味の解釈がありますが、ピナレロは「独断」や「堅固な信条」という意味で、この名前を使ったと思われます。

「アレ・ジェット」の異名も持つ、稀代のスプリンター「アレサンドロ・ペタッキ」の大活躍もあり、一気にドグマの名は世界に知れ渡ります。

そのあと、フラッグシップモデルの座は一旦「PRINCE(プリンス)」に移ります。

そして、2009年にこれも世界初となる左右非対称の「アシンメトリックデザイン」を採用した、「ドグマ60.1」としてフラッグシップに返り咲きます。

ピナレロ・ドグマシリーズの歴史~続き

引き続きピナレロのドグマシリーズを振り返ります。

ドグマは2008年の60.1販売以降は、怒涛のモデルチェンジラッシュに入っていきます。

2012モデルでは左右非対称を突き詰め、60.1よりもさらに応力の均等化が図られた「ドグマ2」に生まれ変わります。

2012年は、ピナレロのロードバイクが全てアシンメトリック化された年でもあります。

そして、翌2013年にはカーボン素材をもう一段硬く軽量に、そして電動変速、機械変速両方に対応する「Think 2」という技術をまとった「ドグマ65.1」にモデルチェンジします。

65.1は今でもその技術やデザインが受け継がれているモデルが残っており、ピナレロの伝統を受け継ぐ継承者としての役割も担いました。

そして、2015年に最新の技術を結集した「ドグマF8」が満を持してデビューし、新時代到来と言わしめました。

現在はこのF8の技術を受け継ぎつつ、トラックレーサーやTTバイクの技術も投入した究極の空力マシン、「ドグマF10」がフラッグシップモデルとなっています。

ピナレロ・ドグマF8とは

ここまでピナレロのドグマシリーズの歴史を振り返ってきましたが、世界中のレースシーンを常に先頭を切って引っ張るブランドのフラッグシップらしく、いずれもその時代の最新技術が投入された名車揃いです。

中でもF8は新時代というお話もしたように、完全なエアロロードとして、大胆に変化を見せてくれました。

イギリスの高級自動車メーカー「ジャガー」との共同開発により、空力性能を前作65.1より約50%高めた結果、完全エアロ形状となります。

また、弾性を控え、強度を高めた上で軽量化にも成功するというカーボンの新素材、東レ「T1100G 1K」を採用し、しなやかさも持たせながら剛性も落とさないバランスの良さが売りとなりました。

さらに、機材提供を行っているワールドチーム「チーム・スカイ」からのフィードバックにより、フレームの左右のバランスを見直し、「真の均等」という昔からのコンセプトの理想にまた一歩近づきました。

このように、ピナレロがロードバイクで表現したかったことの全てを注入して生まれたのが、ドグマF8ということになります。

ドグマF8をベースとした石畳レース用モデル「ドグマK8」

ヨーロッパではツール・ド・フランスなどの、数日間にわたって各ステージを戦っていく「ステージレース」と共に、1日で決着を付ける「ワンデーレース」も人気があります。

中でも「パリ~ルーベ」に代表されるクラシックレースは、石畳が敷きつめられたコースが主戦場となります。

平坦コースとは比較しようのない強い衝撃に耐え、なおかつ車体を安定させて走破性も高める必要がありますので、やはりレースでは専用機が必要になります。

そのため、ピナレロでは石畳コースでの勝利を目指しF8をベースに、衝撃吸収性や安定性を重視した「ドグマK8」を開発します。

そして、2016年モデルからは、これもジャガーの協力により、リアサスペンション付きの「ドグマK8-S」を投入します。

また、ハブに向かうに連れて、非常に薄く平たく扁平させた「FLEXSTAY」のチェーンステイにより、リアの衝撃吸収はコンフォートモデルをしのぐとまで言われました。

2019年モデルにもこの遺伝子を継いだモデルがラインナップされており、特に「ドグマ K10-S DISK」には、電動でサスペンションの動きを制御する「eDSS サスペンション」モデルもあります。

ドグマF8はまだ新品を手に入れられる可能性がある

ピナレロのドグマF8は、F10の登場により2018モデルをもって市場から姿を消します。

ただし、2018年9月時点では2019年モデルの入荷がぼちぼちされているというところなので、まだF8は在庫がある店舗も見受けられます。

既に旧モデルとしていわゆる「型落ち」の段階に入っていますので、ハッキリした価格や在庫状況は直接お店に確認する必要があります。

仮のお話にはなってしまいますが、F8はフレームセットで約66万円(税込)、この時期の型落ちは15~20%オフが相場ですので、53~56万円あたりで購入できる可能性もあります。

F10も2018モデルが型落ちしていますので、その比較もしなければなりませんが、F10は現役モデルのため、大きな割引率は期待できませんし、F8より元値も6万円ほど高額なので、F8にする手も十分あります。

また、F10は最新技術の結集であり、プロ仕様の妥協のない高性能マシンなので、少しこってりしすぎて、ホビーユーザーではオーバースペックになっている部分もあります。

その点F8は、シンプルに空力性能を高めたモデルで、汎用性や扱いやすさという面では、F10よりも優っているという評価もありますから、引けは全く取りません。

ドグマF8の遺伝子を継ぐモデル

ここまでピナレロのドグマF8を振り返ってきましたが、2019モデルではその遺伝子を継ぐモデルが残りましたので、ご紹介します。

【GAN(ガン)】

参考価格(税込):

・シマノ・105搭載完成車:¥321,840

・カンパニョーロ・Centaur搭載完成車:¥415,800

ハイエンドモデルが飛び抜けた性能や価格になると、ユーザー層の裾野を広げるために、素材や付属パーツを見直して、扱いやすく手頃な価格のセカンドモデルも同時に用意されるものです。

ドグマF8の、そのセカンドモデルがGANになります。

F8は硬くて軽量な特性を持つカーボン素材を採用していますが、GANはしなやかで柔軟性があり、耐久性にも優れた素材が使用されています。

F8のような怖いほどの加速力や爆発力はありませんが、徐々に加速しながらスピードを維持する気持ちのよい伸びや、衝撃吸収性はむしろGANの方が優れています。

そのため、ロングライドに適したエアロロードというキャッチフレーズを付けて販売するショップもある程で、試乗したことのある筆者もそれに同意します。

広い用途で活躍してくれますし、初心者やキャリアの浅い方が持て余すということも考えにくいので、個人的にもおすすめしたいモデルです。

歴史に名を刻むモデル

今回は、ピナレロのドグマF8をご紹介しました。

ピナレロの新時代を築く礎のモデルとして、歴史に長くその名を残すことになると思われます。

まだ手に入る可能性もあるかもしれませんので、探し当てることができれば、一考の価値は十分にあります。

 - PINARELLO, メーカー, ロードバイク