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覚えておいて損はないエンデュランスの礎!メリダ・ライド94

2018.11.18

メリダはここ最近でロードバイクに対する力の入れようが凄まじく、10年弱で取り扱う機種数が3倍程度に増加しています。

しかし、来るものがあれば去るものもあり、隆盛を極めたロードバイクの人気モデル「RIDE(ライド)」も最新2019モデルでは、僅か1機種のみとなりました。

今回は、そんなライドの中でもベストセラーモデルと言われている、「ライド400」の基礎となった「94」にスポットライトを当ててみます。

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ライド94を知るために確認しておくメリダの歴史~飛躍のきっかけはMTB

今回はライド94を振り返りますが、まずはメリダ全体の歴史を確認しておきましょう。

メリダは1972年に台湾で創業された自転車メーカーで、主に欧米メーカーのOEM(委託生産)で実力を付けてきました。

中でも「キャノンデール」や「シュウイン」など、委託先にアメリカメーカーが多かったこともあり、自社ブランドの自転車で最初に花が開いたのはMTBでした。

世界でもまれなマグネシウムフレームを製造していた事もあり、他メーカーにはない特別な乗り味や、耐久性が評価されていました。

また、本格的なトレイルライドから街乗り車まで、卓越した技術と大きな資金源をバックに多くの機種を次々に送り出すことができたので、確実にシェアを伸ばしていきます。

今でも世界のトッププロチームに機材を提供しているように、メリダ=MTBというイメージはいまだに強烈なものとなっています。

ライド94を知るために確認しておくメリダの歴史~ロードバイク編

一方ロードバイクは、技術は確かだったものの、デザイン性に劣るところがあり、特に本場ヨーロッパでの評判が芳しくなく伸び悩んでいました。

しかし、1990年代の終わりにドイツに開発拠点を移し、設計にヨーロッパのエンジニア達が携わってから潮目が変わり、徐々に評価を高めていきます。

その後、OEMで培ったアルミやカーボンの加工技術をさらに上げていき、着実に販売台数を伸ばしていきます。

そして、2013年念願であったワールドツアーに参戦、現在世界に18チームしかない最高峰のワールドチームの1つ「ランプレ」に機材を提供することとなり、チーム名にもメリダが入り「ランプレ・メリダ」となります。

さらに、2017年には機材を提供するチームが「バーレーン・メリダ」に変わり、2シーズン目の2018年のツール・ド・フランス、でチーム総合2位に入る大躍進を見せます。

そんな経緯もあり、ロードバイクは今や30機種に迫るラインナップを保持できるまでに成長し、MTBに完全に肩を並べる存在になりました。

そんな中でライド94がどんな存在であったのか、次項からお話ししていきます。

メリダ・ライド94のデビュー

メリダのロードバイクはオールラウンダーのレースモデル「スクルトゥーラ」、エアロロードの「リアクト」、2019モデルはこの2シリーズで8割以上を占める体制となります。

これは、現在バーレーン・メリダに供給されているのがこの2シリーズだからに他ならず、メリダに限らずプロチームに機材を提供するメーカーは、このような体制になることが多くなります。

そして、ライド94も広い意味で取れば、チームオーダーが発端で生まれたモデルです。

ライドは長距離走行向けのモデルとして開発されており、94は2014年にデビューをしています。

2014年はメリダのロードバイクが大きな転換期を迎えた年であり、この年から明確なシリーズ分けが行われています。

ロードバイクの柱はスクルトゥーラとライドで、スクルトゥーラは前年より機材提供を開始したランプレ・メリダのメインバイクとなりました。

その中でライドは、ヨーロッパではツール・ド・フランスなどのシリーズレースに匹敵するほどの人気を誇る「パリ~ルーベ」など、石畳の上ンのコースを走るレース用の「エンデュランスモデル」としてチームに採用されました。

この時点でライドは、メリダの主力バイクの一台になったわけです。

メリダ・ライドシリーズのコンセプトとフレーム形状

2014年にシリーズ化されたメリダ・ライドは、カーボンフレーム4機種、アルミフレーム2機種がラインナップされました。

カーボンフレームのハイエンドグレードがチームに供給されたモデルで、それに準じて素材や付属パーツを調整して、グレード分けがされています。

ちなみに、94はアルミフレームの上位モデルです。

ライドのフレームの特徴は、チューブを薄く扁平させ、所どころに曲げ加工を施して、衝撃をいなしながら吸収もするという仕様になっています。

また、ヘッドチューブとホイールベースを長めに取ることで直進安定性を高め、石畳などのスピードの出ない悪路でも車体が安定するようになっています。

そして、上体を起こした姿勢で乗ることもできるので、身体に無理がなく、長距離をこなせることになります。

ライドシリーズはこの後この仕様を長く続けていくことになり、2016年には11機種がラインナップされ、メリダで最も機種の多いシリーズになります。

しかし、2017年に機材提供先となったバーレーン・メリダは、ライドを採用しなかったため、あっという間に生産は縮小され、2019モデルでは1機種のみという扱いになってしまいました。

メリダ・ライド94の特徴

メリダのライド94は、チームオーダーによって生まれた「エンデュランスモデル」のアルミフレームモデルでした。

強度に優れた6066系アルミを、カーボン並みに自由な形に成形する「ハイドロフォーミング」によって、丸形断面にこだわらない部分によって最適な形状のチューブを作り出しています。

また、1本のチューブ内に厚みの違う箇所を設ける「トリプルバテッド」や、溶接痕を目立たない様にする表面仕上げなども行っており、今でも主流の製造方法を既にこの時点で導入していました。

メインコンポはシマノ・105、まだリアが10速時代のものでした。

この105搭載というのも、94の進化形である大ヒットモデル「ライド400」の飛躍に大きく貢献した要素です。

また、驚くべきは価格で、いかにリア10速時代とはいえ105搭載で14万円(税抜)を切るのは破格でした。

メリダ・ライド94の後継機「ライド400」

メリダのロードバイクが2014年に大きな節目を迎えたのは先述した通りですが、翌2015年には品番が振り分けられ、ラインナップが分かりやすく整理されました。

現在まで続く仕様ですが、カーボンフレームは4ケタ、アルミフレームは3ケタ(一部2ケタ)がチームモデルの「TEAM」以外に割り当てられ、数字の大きい方が上位グレードとなりました。

それに伴って、ライド94は「ライド400」となり、ベストセラーへの第一歩を踏み出します。

ちょうどシマノ・105のモデルチェンジも重なり、リアが11速となったライド400は、価格こそ94よりも2万円程上がりましたが、コスパの高さは相変わらず高い評価をされていました。

同じタイミングでリリースされた、小柄な方向けに専用設計された「410」も好評で、この年から女性専用モデルがなくなったこともあり、女性人気も高かったと聞きます。

その後400は、2018モデルまでライドの中核モデルとしてその座を守ってきましたが、2019モデルのラインナップにその名はありません。

重要なカギを握るモデルだった!

今回は、メリダのライド94を振り返ってみました。

チームオーダーによって、エンデュランスモデルというカテゴリーができたタイミングで投入された機種で、歴史でも重要なカギを握るモデルでした。

現在は後継機までもが廃盤となりその遺伝子は残っていませんが、メリダのロードバイクの飛躍のきっかけとなった一台であることは間違いありません。

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