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プロフォーマットの答えは?アンカー・RS8のインプレ情報

2018.10.27

ブリジストン・アンカーのロードバイクのフラッグシップモデルと言えば「RS9」ですが、そこをルーツとした「RS8」が2018年にモデルチェンジをしました。

レースモデル特有の硬さやピーキーさが抑えられ、ホビーライダーにも受け入られやすい仕様になったと聞いていますが実際にはどうでしょうか?

試乗インプレの情報なども参考に検証していきます。

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アンカーは世界の「ブリヂストン」系列のブランド

アンカーは、世界的に見れば非常に数が少ない、「日本」のスポーツバイクブランドです。

それも、日本が世界に誇るタイヤメーカー「ブリヂストン」から、自転車部門が独立して立ち上げられた「ブリヂストンサイクル」のスポーツバイクブランドなのです。

ブリヂストンサイクルの主力商品は、昔も今も変わらず、いわゆるママチャリや電動アシスト付き自転車などの「シティサイクル」となっています。

街の自転車屋さんにブリヂストンの看板が掲げられているのを見掛けることもあるかと思いますが、そのイメージが定着しているのでスポーツバイクをブランド化したと聞いています。

アンカーはロードバイクを始め、MTB、シクロクロス、トラックレーサーと幅広いカテゴリーを取り扱っています。

と言うのも、アンカーは日本屈指のサイクリングチームである「チーム・ブリヂストンサイクル」に機材を提供するという立場なので、競技用自転車も多く扱っています。

そのチーム・ブリヂストンはレースモデルの最高峰「RS9」をメインバイクとしており、そこから少し素材やフレームの味付けを見直し、ホビーユーザー向けにしたのが今回の主役である「RS8」です。

インプレ情報はのちほどお伝えしますが、扱いやすさ、乗り心地という面も加味されており、レースモデル特有のハードルの高さは感じられないモデルと言えるでしょう。

アンカーのロードバイクは「前に進む力」が強い

アンカーのロードバイクには、レースモデルの「RS」、ロングライドモデルの「RL」、そしてクロモリフレームの「RNC」の3シリーズがあります。

RS、RLにはカーボンフレームとアルミフレームがあり、シリーズ名の後に付く数字で判別することができます。

「9」がカーボンフレームの上位グレードで、「8」がセカンドグレード、そして「6」がアルミの上位グレードで、「3」がセカンドグレードです。

アルミの3を除き、それぞれにフレームセットと完成車が用意されており、完成車のコンポはほぼシマノ製で統一されています。

アンカーのロードバイクは一部の機種を除き、ブリヂストンの中央研究所と共同開発された、「プロフォーマット(推進力最大化解析技術)」というシステムに基づくフレーム作りが行われています。

自転車の推進力は前に進む力であり、プロフォーマットはペダルを漕いだ力をいかにしてロスなく動力に変えるかが最大のテーマです。

RS8もプロフォーマットが導入されていますが、インプレ情報を見ていると、ある程度の速度からのひと伸びや、上り坂で勾配がきつくなってきたところでひと踏ん張りできるという報告があります。

正にこれが推進力に力を注ぐフレーム作りの賜物であり、前に進む力が強いという証でしょう。

アンカー「RS8」のフレームに対するインプレ情報

それではここから、アンカーの「RS8」について詳しくお話ししていきます。

RS8は2018年にプロフォーマットが投入され、販売開始から5年目で初めてフルモデルチェンジを果たしました。

アンカーの最高峰モデルである「RS9」のフレームジオメトリを引き継いでいますが、素材の質やグレードを工夫することで、リーズナブルな価格に抑えています。

RS9には硬くて軽い「高弾性」のカーボンが使用されていますが、RS8は耐久性や衝撃吸収性に優れた「標準弾性」の素材が使用されています。

RS9とRS8を比較したインプレ評価などをよく見掛けますが、RS9が踏み応えがあって、クイックな反応に高評価が集まる一方、RS8は乗り心地やハンドリングのやりやすさが評価されているのが、素材の性質の違いを表しています。

それでも、さすがにレースモデルと言うべきなのは、モデルチェンジによってフレームの前半分の剛性を前作より25%も高めている点です。

これには様々な要素がからんできていますので、次項で詳しくお話しします。

RS8は推進力重視だが硬くなりすぎない工夫も凄い!

前項に引き続きアンカー「RS8」のフレームのお話ですが、このフレームに対するプロフォーマットが導きだした推進力の最大化はBB(ボトムブラケット)周辺の剛性の強化でした。

ペダルを踏んだ力を推進力に変えるために、チューブが集中するBB部分をマチ付き袋のような形状にして強度を高めています。

そして、大口径のヘッドセットと、幅広のダウンチューブで横方向への不要なねじれを食い止めている結果、前作よりも25%の剛性アップが図られています。

しかし、このままではやや硬さが目立ってしまうはずなのですが、そこがアンカーの技術の高いところで、フレームの後ろ半分で上手くバランスを取っています。

細身のシートステイをさらに偏平させることによって抜群のしなりを生みだし、衝撃吸収性を高めています。

また、チェーンステイは剛性を抑え過ぎてしまうとパワーロスに繋がりますが、左右非対称の形状にすることで対応しています。

具体的には、応力の掛かるドライブ側は厚く太くして力を逃がさないようにして、応力の掛からない反対側は薄くして剛性と軽さのバランスを取っています。

このバランスの良さが、インプレ評価での扱いやすさや快適性に繋がってくるのだと思います。

RS8の完成車はインプレ評価が高いシマノ「新・105」搭載車もある!

それではアンカーの「RS8」について、ここからは完成車を確認してみましょう。

【RS8 ELITE】

参考価格:¥361,800

RS8の上位グレードで、コンポはシマノのセカンドグレード「アルテグラ」のフルセットです。

世界的なフレームメーカーデダチャイ社のパーツブランド、「デダ・エレメンティ」のハンドル、ステム、シートポストが採用された、少し贅沢な仕様になっています。

アンカーの完成車は一部の機種を除き、付属パーツを任意に選択できる「セレクトパーツ」というシステムがあります。

この完成車には、ホイールのセレクトパーツの中にコンポと同じアルテグラグレードの「SHIMANO WH-RS500」がありますので、差額の32,000円分の費用増になりますが、フレームのレベルを考えれば最初からこのホイールにしてもよいかと思います。

【RS8 EQUIPE】

参考価格:¥275,400

RS8のセカンドグレードで、コンポがシマノのサードグレード「105」になり、その他のパーツはほぼアンカーのオリジナルになります。

これはこの機種に限りませんが、2019年モデルの完成車は105搭載車が大きな注目となります。

105は2018年にR7000系にモデルチェンジをされ、完成車ベースでは2019モデルからの搭載になります。

グループセットや単品の販売は既に始まっており、早くもインプレ評価で好意的なものを多数見ることができます。

特にクランクは、アームが一回り太くなり剛性感がアップしているにも関わらず、軽量化もしているという優れものです。

その新・105がフルセット搭載されてこの価格ですから、この完成車はかなりお得感がありますね。

RS8のインプレ評価

最後にアンカーRS8の試乗インプレの情報をまとめておきましょう。

まずは筆者の試乗時の感想ですが、レースモデル特有の怖さを感じず、安心して乗っていられるというものでした。

ハンドリングに神経質なところがなく、しっかりと路面に追従してくれるので、下り坂で車体が前に飛び出していくようなキレ過ぎるところがありません。

その分加速に関しては、しっとりと言いますか、徐々にスピードに乗る感じです。

それでも、プロフォーマットの効果なのか、乗ってからの伸びはとても快適で高い巡航性を感じました。

これは多くの方がインプレ情報で報告していますが、ヘッド周りやフォークの剛性が高い分、振動は適度に伝えてきます。

しかし、ダメージが残るような激しいものではなく、小さい段差や小石があるのを情報として伝えてくれる感じです。

これは筆者も感じましたが、RS8はレースモデルなので、硬さやピーキーさもどこかには残っていますし、そうでなければレースモデルとは呼べません。

しかし、それを絶妙に残しつつ、ホビーライダーに寄り添った優しい味付けをしてバランスを取っているので、初級者から上級者の方まで満足できるものであると思います。

レーシーさと優しさのバランスを楽しみたい!

今回は、アンカーの「RS8」を確認してみました。

プロも使用する上位モデルの直系だけあり、スピードの伸びや苦しいところからのひと踏ん張りは特筆ものです。

しかし、扱いやすさや乗り心地など、優しい味付けもされているので、キャリアの浅い方でも違和感なく入っていけるかと思います。

 - ANCHOR, メーカー, ロードバイク