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カンパのホイールをあえて手組みするメリットを考えてみた

2018.9.24

ロードバイクの走行性能に大きな影響を与えているのが、ホイールです。

ホイールには「手組み」と呼ばれるものと「完組み」と呼ばれるものの2種類があり、それぞれにメリットがあります。

今回は、イタリアの老舗コンポーネントメーカー「カンパ」ことカンパニョーロのホイールを手組みするメリットについて考えてみました。

性能や美しさへの強いこだわりがある人は、ぜひ参考にしてください。

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完組みホイールと手組みホイールの違い

ロードバイクに乗っている人がふだん何気なく使っているホイールですが、実はフレームやコンポーネントと同じくらい、ロードバイクの性能に大きな影響を与えています。

自転車は車輪が回転して前に進む乗り物ですから、ホイールが軽くて丈夫であり、そしてよく回転するものであることは重要です。

安価なロードバイクであっても、完成車で購入していたときに付いていたホイールから上位モデルのホイールに交換しただけで、まるで別のロードバイクかのように走りがよくなることもあります。

さて、ホイールを交換するときに選択肢として出てくるのが「完組み」にするか「手組み」にするかです。

「完組み」とは「完組みホイール」のことで、ホイールメーカーがホイール全体を設計し、メーカーからお店を経由してユーザーへと、ホイールが完全に組み上がった状態で出荷されるものです。

「そんなの当たり前では?」と思う方もいるでしょうが、完組みとは、実はここ20年ほどの間で浸透してきたものなのです。

それ以前は、別々に売られているリム、ハブ、スポークを、お店やユーザーが自分で用意し、組み立ても行なうのが当たり前であり、これを完組みとは区別する意味で「手組み」または「手組みホイール」と言います。

次項では、コンポーネントメーカー「カンパ」の魅力についても迫ってみましょう。

手組みホイールを使うメリットとカンパのよいところ

完組みホイールは、先ほども紹介したとおりメーカーがホイール全体を設計・製造しているものです。

インターネット通販で手軽にホイールを購入できるのも、完組みホイールが当たり前だからと言えます。

そんな中で、あえて手組みのホイールを利用するメリットは、どこにあるでしょうか。

それは、既存の完組みホイールにはなない、自分のこだわりを追求したホイールを手に入れられることです。

完組みホイールは、いくら性能が優れていても「出来合いのホイール」ですが、それに対して手組みホイールは、各部品の性能や外観を自分で吟味できます。

そして、一般に市販されている部品を組み合わせるからこそ、何かトラブルがあったときも簡単に調整や修理が可能なのです。

中でも、イタリアの老舗コンポーネントメーカーであり、「カンパ」の愛称で知られるカンパニョーロの部品を使った手組みホイールを手に入れることは、まさに大人の楽しみと言えるでしょう。

とくにカンパのハブは回転性能に優れるだけでなく、その美しいデザインも魅力的で、人と違ったホイールを手に入れたい人にはうってつけです。

しかし、カンパのリアハブはシマノとは互換性がないので、その点は注意が必要です。

すべてカンパで揃う?手組みホイールに必要なもの

手組みホイールは完組みホイールと違い、ひとつひとつの部品をお店やユーザーが手配する必要があります。

実際に用意するのは「リム」「ハブ」「スポーク」の3種類です。

ホイールの外周部分であるリムは前後で共通で、クリンチャー用とチューブラー用のほか、完組みホイールと同じようにリム高さ(リムハイト)の種類もありますから、好みのものを選びましょう。

ホイールの中心に位置するハブは、前輪用と後輪用とで規格が違い、またスポークをひっかける穴の数にも違いがあるのでリムと併せて考える必要があります。

そして使用するリムとハブの種類によって、必要となるスポークの長さが異なり、この計算は知識を必要とします。

ところで、これらの部品のうち、カンパで揃うものはなんでしょうか。

実は現行のラインナップでは、前後のハブしかありません。

カンパは現在リムやスポークの製造は行っていませんから、「カンパの手組みホイール」とはつまり、カンパのハブを利用した手組みホイールということになります。

カンパの手組みホイールは今がラストチャンスなのか

カンパことカンパニョーロは今や世界有数の完組みホイールメーカーでもあります。

しかもカンパ以外のコンポーネントを使う人にも、自社のホイールを使ってもらいやすくするために「フルクラム」という別のブランドまで立ち上げ、そちらでもたくさんの完組みホイールを発売しています。

その一方で割を食っているのが、手組みホイールです。

ほんの数年前まで、カンパのコンポーネントには前後のハブが単体で用意されていたのですが、今では上から2番目のグレードである「レコード」に、前後ハブセットが1種類用意されているだけで、カラーはブラック、スポークをひっかける穴の数は32ホールのものしか選べないのです。

新たにカンパの手組みホイールを入手することは、とても難しい時代になったと言えますが、あきらめることもありません。

カンパは世界、そして日本でも多くのユーザーに愛されてきたメーカーなので、どうしてもカンパにこだわりたい方や、古いロードバイク用にホイールが欲しいと思っている方は、中古のハブを購入することも検討するとよいでしょう。

他メーカーのハブでもカンパ用の手組みホイールは作れる

カンパことカンパニョーロの部品を使った手組みホイールを作ろうとすると、上記のとおり新品では選択肢が限られてしまいます。

しかし、カンパの部品を使うことではなく「カンパのコンポーネントを搭載したロードバイクで使う手組みホイールを入手する」、つまり「カンパ製」ではなく「カンパ用」が目的であれば、それは十分に可能です。

カンパとシマノやスラムとでは、後輪のスプロケットを取り付ける「フリーボディ」と呼ばれる部分の構造が異なり、カンパのスプロケットを取り付けるにはカンパ用のフリーボディを使わなくてはなりません。

カンパのハブは「レコード」しかありませんが、他のパーツメーカーから、カンパのフリーボディを採用したハブがいろいろと発売されているので、それらを使用すればよいのです。

標準ではシマノ用フリーボディしか用意されていないハブでも、オプションでカンパ用フリーボディに交換できる場合があるので、カタログなどを見てしっかり調べましょう。

カンパの手組は自分でできる?お店に頼む?

手組みホイールの組み立て作業は、お店に頼むべきなのか、自分でできるものなのか、どちらでしょうか。

ホイールの組み立ては、自転車安全整備士という資格の試験にも出てくるもので、しかも受験者にとって大きな難関であると言われています。

そう、ホイールの組み立ては難しいのです。

ただ、リムとハブ、そしてスポークを揃えて組み立てるだけでなく、必要なスポークの長さを計算したり、きれいにまっすぐ回転するようにスポークの張り具合を根気よく調整したりといったことが求められます。

そのためには、振れ取り台などの工具を買い揃える必要も出てきます。

したがって、ホイールの組み立ては自転車専門店に頼むのが無難です。

工賃がどれくらいになるのか、中古で買ったカンパハブを持ち込んで作業をお願いできるかどうかは、そのお店に相談をしてみましょう。

昔からロードバイクを扱い、ベテランの方が切り盛りするお店のほうが、古いカンパの部品やホイールの手組みに関する知識も多いので、まずは顔なじみになっておくことも大事かもしれません。

こだわりが強いカンパ好きなら手組みは検討の価値あり

まとめますと、「カンパの手組みホイール」にはふたつの意味があります。

ひとつは「カンパ製の部品を使った手組みホイール」で、新品で組もうとすると選択肢が限られ、場合によっては中古ハブの検討も必要です。

もうひとつは「カンパのコンポーネントで使う手組みホイール」で、こちらはパーツの選択肢も十分にあります。

いずれの場合であっても、手組みホイールは「自分のこだわり」を具体化できるものですから、じっくり時間をかけて検討したいものですね。

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