自転車のサドルでは男性用と女性用にどんな違いがあるのか?

スポーツタイプの自転車には男性用、女性用という分類が存在しますが、以前は全体的にサイズの小さなものが女性用とされてきた傾向もありました。

しかし、体型や体力なども違うのに、ただ平均身長が低いから小さいサイズというのも強引な話で、もっと明確な違いがなければおかしいはずです。

特にサドルなど、常時身体に触れている部分は違いがある方が自然ですので、違いを確認してみましょう。

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女性用サドルと男性用(男女兼用)の一番の違いは?

まず自転車のサドルですが、男性用と女性用での大きな違いは、座る場所(座面)の幅です。

人間が何かに座る際には、骨盤の一番下にある「坐骨」という骨が、体重を支えるような状態になります。

座ったときに左右に座面に当たる感じがする、出っ張っている部分が坐骨です。

自転車のサドルにまたがるとこの坐骨が座面に当たり、体重が掛かってお尻の支えになります。

そのため、左右の坐骨がサドルに乗り、なおかつ少し左右に動かしやすい程度の幅がサドルには必要となります。

そして、左右の坐骨の幅は男女で大きな特徴の違いがあり、女性は男性に比べ骨盤自体は小さいのですが、横に広く長くなっています。

したがって、坐骨幅も広くなるので、女性用サドルは男性用に比べて座面の幅が広いものが多くなります。

女性用と男性用のサドルでは坐骨が当たる場所に違いがある

前項では男性用と女性用サドルの違いについて、まずは座面幅に大きな特徴があるとお話ししました。

いわゆる、男性と女性では坐骨がサドルに当たる位置に違いあり、女性用のサドルは男性用よりも外側が当たることになります。

以前女性が革のサドルを選ぶ際に聞いた話で、革サドルは外側に留め具である鋲が打ってあるのですが、この鋲の所に坐骨が当たって痛いとのことでした。

しかし、その方の旦那さんが乗ってみたところ、鋲には当たらなかったそうです。

答えはこのサドルが男性用で、鋲の内側に坐骨が当たる設定になっており、それよりも坐骨の広い女性では鋲に当たってしまうということでした。

この鋲の話だけではなく、今のサドルは坐骨が当たる部分がお尻にフィットするようなものが多いので、女性は女性用サドルを選んだ方が快適である可能性は高いです。

股間の痛みは男女共通だが場所に違いがある

サドルの座面幅に関してはもうひとつ注意事項があり、坐骨が外にはみ出てしまうような幅のサドルはメリットが極めて低くなります。

先ほども触れましたが、坐骨は座る時にお尻を支える役目がありますので、サドルにしっかりと乗っている必要があります。

そのため、坐骨がサドルの外に飛び出てしまうと、特に股間付近が直接座面に当たり圧迫されます。

女性は男性にはない痛みや不快感があるといいますが、デリケートゾーンやフェミニンゾーンとも呼ばれる部分は擦れに弱く、痛みが出てしまうと聞きます。

この股間の痛みは男性にもありますが、男性は尿道や睾丸が圧迫されるので女性とはまた違う部分になります。

そのため、この痛みの対策として座面に穴が開いていたり、溝が切られているものでも、男女ではその位置に違いがあります。

日本人は胴長体型なので、ロードバイクのようにハンドルとサドルの高低差が大きくなると、前傾姿勢が深くなる傾向にあります。

そこにもってきて、さらに幅の狭いサドルですと余計に股間が強く圧迫されるので、やはり女性は女性用のサドルがよいということになります。

自分の坐骨幅を確認しておこう

ここまで坐骨幅からの観点で、女性用サドルと男性用の違いについてお話ししてきました。

坐骨幅がサドル選びには大切ということなのですが、それには自分のサイズを把握しておく必要があります。

有名どころではフレームメーカーの「トレック」や「スペシャライズド」は、正規販売店で坐骨幅の測定を行っています。

特にその場で製品を購入しなくても、測定してもらえますので行ってみるとよいでしょう。

ただ時間がなかったり、近くに店舗がない場合は自分で行うことも可能で、用意して頂くのは段ボールとメジャーだけです。

イスでも床でもよいので、段ボールを敷き、その上に座ります。

坐骨は飛び出ていますので、少しお尻を左右に振ると坐骨部分の段ボールが窪みます。

その窪んでいる部分の中心から中心までをメジャーで測ると、それが皆さんの坐骨幅です。

あくまでも一般的な見解ですが、サドル幅は坐骨幅にプラス10~20㎜が適正とされていますので、自分の坐骨幅を把握しておけば、目安は付けやすいです。

仕様の違いを超えて女性が男性用のサドルにマッチする可能性もある

ここまで「女性には女性用のサドル」という見解でお話ししてきましたが、男性用(兼用)のサドルを使用している方も多くいます。

しかも、最初から完成車に付属していたからという理由だけではなく、サドル選びに試行錯誤して奔走した結果、男性用に辿り着いたという方も少なくありません。

全てではないですが、女性用のサドルはパッドが厚めで、座面が柔らかいものが多いです。

しかし、例えばレースなどでしっかりとペダリングをするような乗り方であれば、座面が硬めの方が適しています。

また、体重が重めの方はサドルのクッション性が高いと体が沈み込んでしまうので、かえって乗りづらくなってしまうこともあります。

こういった理由ですと、反対に男性が敢えて女性用のサドルにしているケースもあり、特に坐骨幅の広い方は女性用を使用する方が目立ちます。

さらに、女性用は前後に短いものが多いですが、これにしても前乗りをするような女性であれば、長めの男性用を選んでいます。

サドルは本当に自分に合ったものにたどり着くのが難しく、男性用と女性用では明確な違いはありますが、時には性別を超えて考えてもよいということですね。

女性用モデルが充実しているメーカーはショップ店員にも女性が多い

前項では性別を超えた考えも必要とお伝えしましたが、サドルは机上の計算だけで自分にフィットさせるのも難しく、実際にまたがってみるのが良いでしょう。

サドルが合うかどうかはある程度の距離を走ってみないと本当のところは分かりませんが、またがって感触を確かめるだけでもだいぶ違います。

お目当てのサドルにテストできるものがあるとは限りませんが、まずはお店に足を運ぶことが大切です。

そこでよいお店に当たれば、相談に乗ってくれますし、フィッティングもしてもらえます。

仮にお目当てのサドルがなかったとしても、フィッティングの段階ですすめられた別のものが自分に合う可能性もあります。

また、女性には男性には分からないこともありますので、女性の店員さんがいる店舗がよいでしょう。

女性店員さんは女性用のサドルだけではなく男性用も使用経験があるはずなので、悩みにもこたえてくれますし、よい情報が入りやすいでしょう。

ピンポイントにはなりますが、トレックやスペシャライズドは女性用モデルが充実していることもあり、ショップにも女性店員さんが目立ちますのでおすすめです。

サドルの男女用の決定的な違いは「幅」

今回は自転車のサドルの女性用と男性用(兼用)について、その違いを中心にお話ししました。

明確な違いは座面の幅でこれは男女では坐骨幅に違いがあるため、一般的には女性の方が幅が広くなっています。

しかし、あくまでも一般論ですので、やはり店舗に出向いてフィッティングしてもらうのがおすすめです。