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自転車界の風雲児「ISM」にはどんなサドルの種類がある?

2018.8.21

トライアスロンの世界最高峰の大会である「ハワイ・アイアンマン」のバイクにおいて、最も多く使われているのが「ISM」のサドルです。

トライアスロンの選手が多く使用していることは事実ですが、それだけにとどまらずロードレースなどでの使用もあると聞いています。

今回はそんな気になるISMのサドルについて、種類や価格などについてお話ししていきます。

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ISMのサドル最大の特徴は先割れ形状!

「ISM」はアメリカのサドルメーカーで、主にトライアスロンやタイムトライアル(TTバイク)用のサドルを製造しています。

しかし、元からトライアスロンやTTバイク専門というコンセプトではなく、ライダーの股間の痛みの軽減や、血行障害の改善ができないか、という要望から開発されています。

いわゆる「人間工学(エルゴノミクス)」に基づいた形状ですが、今ではほとんどのメーカーが穴や溝切りなどのサドルを開発しています。

その中でISMが出した答えは、先端のノーズ部分を2つに分けたことです。

この独特の形状は、世界のサドルの種類の中でもISMがパイオニアであり、これが結果としてトライアスロンの走り方にマッチしたので、多く使用されることになったということです。

この効果については後述しますが、今ではその快適性が別競技でも認められ、ロードレースや、長距離のブルべなどにも積極的に使用されています。

ISMはトライアスロン用にとどまらず種類を増やしている

トライアスロンの競技では専用のバイクが使用されますが、選手のポジションは前乗りでクランクの真上に腰が来るようなイメージです。

しかし、そこまでの前乗りに対応できるサドルはあまりなく、とくにサドルに制約がある世界最高峰のUCIワールドツアーでは、強引に前乗りポジションを取る選手が多いです。

しかし、トライアスロンは特に制約はありませんので、ISMが先割れ形状のサドルを投入することになったわけです。

股間の圧迫に目をつぶり深い前傾姿勢を取っていたライダーは、これによって快適性を手に入れることができるようになりました。

また、トライアスロン用のパンツは水着でもありますので、ロードレース用などに比べ、パッドが薄くなっています。

そのため、サドル側でそれをフォローしなければならず、パッドを厚くして快適性を求めなければいけません。

トライアスロン向けのサドルは、このように快適性が重視されており、しかもISMのサドルは股間への圧迫も軽減できます。

ということは、ロードバイクにおいても、特にロングライドなどには向いたサドルであると判断できます。

それは、ISMのサドルに、ロードバイク用なども加わっており、種類が増えていることが証明しています。

ISMのサドルは科学的にも股間の障害が少ないことが証明

ISM特有の先割れ形状は特許が取られているので、他メーカーはマネができない仕様です。

それだけ自信を持っているということですが、2006年にドイツで行われた実験結果が、ISMの地位を不動のものとしたと言われています。

自転車のサドルについては男性のEDとの関係性が取り出されており、完全な因果関係が証明されているわけではありませんが、多くの研究が行われています。

その中で、サドルが原因と言われている動脈閉鎖などの障害のエキスパート、フランク・ゾマー博士の研究で、ISMのサドルは、ほとんど動脈の血流低下が見られなかったといいます。

多くの種類のサドルを検証している博士の実験の中では、テスト開始1分以内に5%も血流が低下してしまったものもあったそうで、いかにISMのサドルが血流の確保に優れているかが分かります。

お尻の骨盤付近の痛みは体重の分散や、サドルへの腰の掛け方で、ある程度まで解消されると言われています。

しかし、股間への圧迫はサドルの形状が大きく関わってきますので、ISMのサドルは股間の障害を引き起こしにくい形状と言えるでしょう。

ISMのサドルでトライアスロンやTT(タイムトライアル)向きの種類

ISMのサドルの先割れした形状が、股間の圧迫を軽減し血流をしっかりと確保できるものであることは、お分かり頂けたかと思います。

それを踏まえた上でISMのサドルをご紹介しますが、種類が多いので用途や適性で分けてみます。

【PN2.1】
参考価格:¥20,000

トライアスロン向きの代表的なサドルで、太ももとサドルの間隔を取るために、110㎜と細身の幅になっています。

ゲルパッドで適度なクッション性が確保されていますし、バイクラックからずり落ちないように後方に「トランジッション用フック」が付属していますので、レースにも対応しています。

【PS1.1】
参考価格:¥20,000

ロードレースにおけるタイムトライアル仕様のサドル、「PS1.0」のアップグレードモデルです。

前乗りポジションが取りやすいように、先端がスローピングになっています。

トランジッション用フックが付属していますので、トライアスロンにも使えます。

また、かなり厚みのあるパッドを使用していますし、座面幅が130㎜ありますので、ツーリングなどロングライドにも適性があります。

ISMのサドルの中でロードバイク向きの種類

前項ではISMの最も得意とする種類のサドルをご紹介しましたが、ここではロードバイクに使用したいサドルをご紹介します。

【PN1.0 (Attack)】
参考価格:¥22,500

トライアスロン向きに比べると前後幅が長く、乗車位置を変えながら走行しやすくなっています。

また、ノーズ部分が短くなっていますのでペダリングがしやすく、レーシングパンツなどが引っ掛かりにくい形状になっています。

それでいて、股間への圧迫は従来のものよりさらに軽減されていると聞いているので、ロードバイク全般で幅広い用途に対応します。

【ADAMO Road】
参考価格:¥19,000

ADAMOのレーシングモデルが普及したために開発されたモデルで、やや厚手のパッドが使用されています。

座面がフラットなのでお尻の位置を動かしやすく、快適性が高く評価されています。

また、座面幅も広めなのでしっかりと骨盤を安定させて走りたい方におすすめです。

レース志向が強いISMにもゆったり志向の種類が!

ここまではレースやツーリングなど、自転車を本格的に乗りこなす方向きの種類をご紹介しました。

最後はスピードにとらわれず、ゆっくりとサイクリングを楽しむためのサドルです。

【PR2.0】
参考価格:¥14,000

座面の、どの位置でも快適にペダリングができることで、快適なロングライドを可能にしてくれるモデルです。

オフロードモデルの「Typhoon」からの波及なので、座面が広くパッドも厚いので、クロスバイクにも向くサドルです。

【ISM TOURING】
参考価格:¥8,500

座面幅が195㎜ある上に、ISMの中で最も厚いパッドを使用していますので、イメージとしてはママチャリ用のサドルです。

先割れ形状ではありますが前傾姿勢は取りにくいですし、重量も500g近くありますので、あくまでも街乗りや、趣味のサイクリング向けです。

また、シートポストも交換しなければなりませんが、ママチャリにも最適なサドルです。

ISMは股間の圧迫に悩んでいる方におすすめ!

今回は、ISMのサドルをご紹介しました。

トライアスロンのイメージが定着しているので、あまり縁がないと思われている方も多いようですが、改めて確認してみると、様々な自転車の種類に対応するサドルがあるのが分かります。

唯一無二の先割れ形状は科学的に股間への悪影響が少ないことが証明されていますので、深い前傾姿勢を好む方にも安心して使用して頂けます。

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