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スペシャライズドの「パワーサドル」をインプレから探る

2018.5.28

スペシャライズドに「パワーサドル」という、人気のロードバイク用サドルがあります。

一般的なサドルに比べ、ペダルが漕ぎやすく、お尻が痛くなりにくいと言いますが、実際にはどうなのでしょうか。

人気ということもあり多数のインプレがありますので、それも参考にしながら確認していきましょう。

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スペシャライズドの「パワーサドル」は基本的にはレース仕様である

まず前提として「パワーサドル」は、スペシャライズドの正規販売店であればどこでも購入できますし、スペシャライズドのロードバイク以外にも装着可能です。

したがって、今回のお話はスペシャライズドのユーザーさんに限定したものではありません。

ロードバイクは基本的にレース仕様ですから、サドルは座り心地というよりも、軽量であることが重視されています。

そのため、ママチャリなどとは違い、基本的には薄くてクッション性のない、ペラペラのものです。

ですから、ママチャリのような乗り心地を求めるなら、重量には目をつぶりクッション性が抜群の「コンフォートサドル」にするしかありません。

今回のテーマである「パワーサドル」はお尻が痛くなりにくいというインプレが目立ちますが、それでもレース仕様に変わりはありません。

したがって、特に乗り心地を求める方には厳しいかもしれません。

スペシャライズドのパワーサドルでインプレ評価が最も高い点

ロードバイクのサドル選びは「底なし沼」に例えられることもあるくらい、はまってしまうと中々抜け出せない奥の深いものです。

その中でスペシャライズドの独自調査で上がった不満で多かったのは、前傾姿勢が深くなった時の、お尻の痛みやしびれ、軟組織(血管やデリケートゾーン)への圧迫感だったそうです。

それを解消するというコンセプトで開発されたのが、「パワーサドル」です。

パワーサドルは先端部分(ノーズ)が非常に短いので、前傾姿勢が深くなっても股間が圧迫されることがあまりありません。

ここが最も大きな特徴ですが、インプレでも股間が圧迫されないことで血流がちゃんと確保されるので、長時間前傾をしていても楽という報告が多いです。

また、先端部分が短く邪魔にならないのでダンシング(立ち漕ぎ)と座り漕ぎを繰り返す際に、先端がパンツに引っかからないのをメリットとしているインプレも目立ちました。

この乗り方はヒルクライムで多用されますので、峠などを走った使用感を紹介しているインプレも多かったです。

パワーサドルのインプレでは「ペダリングのしやすさ」が強調されている

スペシャライズドの「パワーサドル」は、「深めの前傾姿勢でも長時間乗れるにはどうしたらよいのか?」を考えて作られています。

それがノーズの短い形状なのですが、インプレではペダリングのしやすさが強調されていて、特に軽いギアを高速で回す「ハイケイデンス」が楽になったということです。

確かに、先端部分が短いと内ももに擦れることが少ないですから、脚を自由に回転させることができます。

筆者が一番印象的だったインプレは、「脚の重さをペダルに乗せやすくなった」という文言を書いていた方のものでした。

今までのサドルでは、ペダルを漕いだ力がサドル先端に残っているような感覚だったのが、パワーサドルは余すところなく伝わるということのようです。

それだけでも、確実にペダリングの技術が上がりますので、もし同じような感覚でペダリングに悩んでいるようであれば、一考の価値ありと思います。

パワーサドルは「お尻が痛くならない」と言うインプレも目立つ

ここまでは、スペシャライズドの「パワーサドル」について、ノーズ部分が短いことによるメリットを確認してきました。

その他に目立つインプレは、お尻が痛くならないというものです。

これは、少し上体を起こしサドルの後ろ側に重心が寄った際に実感するものですが、しっかりと支えてくれている感覚があると言います。

座面はフラットですが、後ろの端が少しせり上っているので、坐骨をサポートしてくれるため、「手で支えられている感じ」と表現されたインプレも見られました。

加えて、身体の形に添う様な曲線になっているので、フィット感が向上して、サドルが一体化しているような感触が得られるようです。

ただ、それでいて割とサドル上でも自由に動けるので、一点に体重が集中しないのもお尻が痛くならない一つの要因だろうと推測できます。

また、座面に上手い具合に溝が刻まれているので、男女どちらが座っても血流を妨げない作りになっているのも、優しい配慮ですね。

スペシャライズド「パワーサドル」の種類

ここまでスペシャライズドの「パワーサドル」について、インプレを確認しながら特徴やメリットをお話してきました。

パワーサドルにはいくつかの種類がありますので、価格とも合わせてご紹介します。

【S-Works Power】参考価格:¥27,000 座面幅:143mm・155㎜

スペシャライズドのプロ仕様モデルS-Worksのサドルで、単品販売のサドルではハイエンドグレードになります。

シートポストにクランプするレールがカーボン製のため、超軽量サドルに仕上がっています。(160g前後)

【S-Works Power Arc】参考価格:¥27,000 座面幅:143㎜・155㎜

基本的な仕様は上記のものと変わりませんが、10gほど軽量になっています。

【Power Pro Elaston】参考価格:¥19,440 座面幅:143㎜・155㎜

形状は上位モデルと変わりませんが、座面の素材が従来と違い、ビーズを加熱して発砲させる「Elastonフォーム」を使用しています。

ベッドのマットによく見られる点で支える形状なので、快適性がより高くなっています。

ただし、その素材面やレールがチタン製になっていることもあり、重量はS-Worksと比較して70gほど嵩みます。

【Power Arc Expert】参考価格:¥16,200 座面幅:143㎜・155㎜

【Power Expert】参考価格:¥16,200 座面幅:143㎜・155㎜・168㎜

名前の通り形状などはS-Worksモデルと同じですが、完全プロ仕様ではない分、こちらの方がクッション性は上です。

レールがチタン製になるのと、若干使われている素材のグレードが下がりますが、それでも高い評価は変わりません。

特に「Power Expert」は168㎜幅がありますので、男性よりも骨盤の幅が広い傾向にある女性に合うサイズかもしれません。

スペシャライズド独自のポジション出しサービスを検討する

ここまでスペシャライズの「パワーサドル」についてお話してきましたが、いざ購入となると、「形状が独特なのでポジション出しがシビア」と言うインプレを見かけます。

スペシャライズドでは、「通常のサドル先端位置から3cm後退させた位置が取り付けの基準」としていますが、角度などもあり位置に迷っている方も多く見られます。

特にレールの中央部分辺りにセットしてしまうと、前傾姿勢を取った時に寸詰まりになってしまうので、後ろに下げると今度はハンドルまでの距離が遠くなりすぎてしまいます。

スペシャライズドには「ボディージオメトリーフィット」という、細かいサイズ合わせを行うサービスがあります(有料)。

身体のあらゆるところを計測して、ペダリングのフォームも見て、最適なポジション出しをしてくれます。

パワーサドルに関しては、このボディージオメトリーフィットによる購入が推奨されています。

何とスペシャライズド以外のメーカーの完成車でも行ってくれますので、検討してみてはいかがでしょうか?

このサービスを受けられる店舗の一覧や価格は、スペシャライズドのホームページで確認できます。

パワーサドルはレース仕様だがレース以外でも重宝するはず

今回はスペシャライズドの「パワーサドル」のお話をしました。

ありそうでなかった前傾姿勢での快適さを求めたサドルであり、深めの前傾姿勢を好む方にはぜひ一考して頂きたいですね。

また、ロングライドでお尻が痛くなる悩みがある方にも向いているはずなので、レース志向がなくても十分視野に入るサドルと言えます。

 - サドル, ロードバイク, 自転車のパーツ